築50年の家はリフォームか建て替えどっち?判断するポイントを解説

  • 「築50年の家はリフォームと建て替えどっちがいいの?」

この記事を読んでいるあなたは、築50年の家をリフォームすべきか建て替えるべきか迷っているはずです。

  • 「長く住めるのはどっち?」
  • 「コスパを考えると…」
  • 「どんな違いがあるんだっけ?」

上記のように、考えるべきことが多くあるので、どんどん迷ってしまいますよね。そこでこの記事では、家をリフォームするか建て替えるか、あなたの判断をお助けします。

結論から言うと、築50年という要素だけではリフォームと建て替えどちらがいいか判断できません。的確な判断には、専門家による建物診断が必要です。

そのうえで、あなたの個人的な状況に基づく判断基準や、費用やメリット・デメリットなど、診断する前にあなた自身が知っておくべき情報がたくさんあります。

具体的には、築50年の家をリフォームすべきか建て替えるべきか、判断するポイントを3つ紹介しています。

リフォームの費用や注意点、それぞれの方法のメリットやデメリットも解説しているので、リフォームと建て替えの特性をよく理解した上で、あなたに合った判断をするのに役立ちます。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

築50年の家はリフォームか建て替えどっちがいいの?

先ほど述べたように、築50年という情報だけで、リフォームと建て替えどちらがいいか断定は出来ません。

なぜなら、家の劣化具合や間取り、予算や将来のプランなど、多くの要素をもとに判断するべきだからです。

家の状況を知るためにおすすめなのが、建物調査です。建物調査とは、建物の劣化具合や耐震性・耐火性をひび割れの有無などを調査し、結果をもとにおすすめのリフォームを提案してもらうことです。

建物診断は多くのリフォーム会社によって実施されており、あなたの家に最適なリフォームを知るために非常に有効な方法です。築50年の住宅リフォームは特に、経年劣化や災害によるダメージによる、構造や基盤への状況を知ることが重要です。

以下の記事では、あなたの悩みやケースごとに、リフォームと建て替えどちらがいいかを解説しています。リフォームと建て替えについてもっと知りたい方はぜひチェックしてみてください。

築50年の家をリフォームするか建て替えるかの判断ポイント

築50年の家をリフォームするか建て替えるかを判断するポイントは、以下の3つです。

一つずつ解説していきます。

ポイント1:将来のライフプラン

リフォームと建て替えを判断するポイント1つ目は、将来のライフプランです。誰があと何年住むのかによって判断が変わります。

例えば、お子さんが巣立ったために夫婦二人で生活するのであれば、大幅な間取り変更は必要ないので、リフォームが良いでしょう。同時に、将来を見据えてバリアフリー化するのもおすすめです。

あるいは、二世帯・三世帯で住みたい場合は、家族構成にあわせて建て替えをするのが最適です。その際、下の世代に引き継いでいけるような間取りにしておくと、さらに長い期間住み続けられます。

上記のように、将来のライフプランは、リフォームと建て替えを判断するうえでとても重要です。そのため、あなたの住宅の将来について、以下の項目を中心にイメージしましょう。

  • 誰が住むのか
  • あと何年住み続けたいか
  • 住みやすい家にするためにどんな部屋・間取りが良いか

ポイント2:住宅の耐震性

2つ目のポイントは、住宅の耐震性です。築50年の住宅を保有している方の多くは、住宅の耐震性を心配していることでしょう。

築50年の住宅は、ほとんどが旧建築基準に基づくものです。旧建築基準とは、1981年の建築基準法改正前の基準のことです。築50年の物件は、1981年以前に建てられているため、耐震性が現在の基準を満たしていません。

そのため、リフォームするにしても耐震工事が必要ですが、その場合建て替えとほとんど費用が変わらなくなってしまいます。したがって耐震性が著しく低い住宅は建て替えが向いているでしょう。

ポイント3:予算

3つ目のポイントは予算です。リフォームと建て替えでは、建て替えのほうが費用がかかります。

予算に限りがあるために、建て替えに必要な費用が用意できないこともあるでしょう。その場合、「絶対にこの部分だけは改善したい」という部分に絞ってリフォームしましょう。

予算をもとに工事内容を決めるために、要望に優先順位をつけるのがおすすめです。今あなたの住環境のどこが一番不満なのか、工事でどこを一番良くしたいかという基準で、要望を順位付けしておけば、予算の範囲内で最大限満足できるプランを決められます。

予算と相談しながら、少しでも理想に近づけるような工事をしましょう。

築50年の家をリフォームする費用はいくらかかる?

リフォーム規模によって費用は変動するので、ここでは間取り変更を伴うような大規模なものを想定しています。築50年の家をリフォームする費用は、以下のようになります。

  • 一戸建ての場合:1200万円~
  • マンションの場合:600万円~

ただし、上記の費用相場は目安です。そのため、あなたがやりたいリフォーム内容をもとに、リフォーム会社に費用を見積もってもらいましょう。

費用の見積もりについては以下の記事で詳しく解説しています。見積もり時に気をつけるべきポイントや、見積書で確認すべき3つの内容を解説しています。見積もりを依頼する前にぜひ読んでみてください。

また、補助金や減税制度を使えば費用を安く抑えられます。補助金・減税については以下の記事でわかりやすく解説しているのでぜひチェックしてみてください。

築50年の家をリフォームするメリット・デメリット

築50年の家をリフォームするメリットとデメリットについて、それぞれ解説します。

築50年の家をリフォームするメリット

築50年の家をリフォームするメリットは、主に以下のようになります。

  • 費用を抑えられる
  • 工期が短い
  • 元の家の思い出を残せる

リフォームは、建て替えに比べると工事の規模が小さくなります。元の家の構造部分をできるだけ活かすからです。そのため、費用が抑えられ、工期も短いのが大きなメリットです。

また、築50年の住宅には、長年積み重なった思い出もあるでしょう。リフォームなら、上の世代から引き継いできた思い出や、建物が持つ風情や温かみを残しつつ、住みやすい家に改修できます。

先祖代々受け継いできた家に住んでいる方で、リフォームをしたいなら、相談時にどの部分を残したいのかを業者に伝えましょう。

築50年の家をリフォームするデメリット

築50年の家をリフォームするデメリットは、以下のようになります。

  • リフォーム後もメンテナンスが必要になる
  • 間取り変更が制限される

リフォームでは、住宅の構造部分に大規模な工事は施さないため、50年以上の長い時間で蓄積されたダメージや劣化を完全には無くせません。

そのため、リフォーム後も長く住み続けるためには定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスは、リフォームほどではないものの一定の費用と時間がその都度かかります。構造部分の劣化が激しいと、その分多くのメンテナンスが必要なので、何度も工事するのが面倒に感じる方は、建て替えのほうが向いているでしょう。

また、リフォームは、建て替えに比べ間取り変更の自由度が低いことも覚えておきましょう。築50年が経過した家で間取り変更をすると、構造部分の劣化が進んでしまう可能性があるからです。

築50年の家を建て替えるメリット・デメリット

築50年の住宅を建て替えるメリット・デメリットを解説します。

築50年の家を建て替えるメリット

築50年の家を建て替えるメリットは、以下のようになります。

  • 自由に間取りを変更できる
  • 耐久性をあげられる

建て替えの最大のメリットは、あなたの要望に合わせて間取りを自由に変更できることです。

リフォームや建て替えを検討しているからには、家族構成や今後のライフプランにあった、理想の住宅イメージがあるでしょう。建て替えなら、あなたの理想により近い住宅を実現できます。

さらに、建て替えは構造部分から新たに家を作り直すので、新築同様の耐久性を確保できます。家の安全面への不安がきっかけでリフォーム・建て替えを検討している方は、より安心できる建て替えがおすすめです。

築50年の家を建て替えるデメリット

築50年の家を建て替えるデメリットは、以下のようになります。

  • コストがかかる
  • 元の家より小さくなることがある

建て替えは、リフォームに比べて費用がかかります。なぜなら、構造部分から家を作り直すのはもちろん、解体費もかかるからです。解体に伴って、廃材を処分するのにも費用がかかります。予算に限りがある方はリフォームをするべきです。

また、工事後の家が元より小さくなってしまうことがあります。なぜなら、建築基準法の改正で、床面積に関する制限も改正されたからです。建て替える場合は、現在の基準に基づいた間取りに変更するため、床面積が狭くなります。

今の住宅の狭さや閉塞感をなんとかしたいと思っている方は、建て替えだと必ずしも要望通りいかないこともあるので、リフォームが向いているでしょう。どうしても建て替えが良いという方は、間取りやデザインを工夫して、開放感のある部屋を実現できることもあるので、業者に相談してみましょう。

築50年の家をリフォームする際の注意点

築50年の家をリフォームする際の注意点は以下の2点です。

それぞれ解説していくので、リフォーム前に必ず読んでおきましょう。

注意点1:必ず建物診断を受ける

築50年の家をリフォームする前に、必ず建物診断を受けましょう。冒頭でも述べたように、築年数だけではリフォームか建て替えかという判断は出来ません。また、工事内容も家の状況によって変化します。

建物診断をすれば、あなたの家がどんな状況なのか、どんな工事が必要なのかを専門家が診断してくれます。

逆に、もし診断をしなければ、激しい劣化した部分を見逃したり、逆に工事が必要ない部分を改修して無駄なコストがかかったりと、デメリットばかりです。リフォーム・建て替えを検討中の方は必ず建物診断を受けましょう。

注意点2:実績のある会社に依頼する

2つ目の注意点は、実績のある会社に依頼することです。

築50年の住宅リフォームでは、家の状況に合わせて適切に工事する技術力や、築年数が経過した物件のリフォームを手掛けてきた実績があることが重要です。

技術力や実績があるかどうかを見極めるには、会社の事例を見るのが一番です。リフォーム会社のHPでは実際に手掛けた事例を紹介していることがほとんどなので、ぜひ確かめてみてください。

あなたがしたいリフォームに近いものがあれば、相談時に「この事例と同じようなリフォームがしたい」と伝えると良いでしょう。

リフォームの成功には、会社選びが大きく影響します。後悔しないリフォームのために、もっとじっくり会社を選びたい方には、以下の記事がおすすめです。リフォームの会社選びについて解説しています。

築50年の家はリフォーム・建て替え前に建物診断をしよう

築50年が経過した家は、リフォームや建て替えをする前に建物診断が必須です。リノベーションハイムでは、あなたの住まいを点検しリフォームプランを提案する『住まいの健康診断』を実施しています。

『住まいの健康診断』では、専門の調査員と既存住宅現況検査技術者があなたの住まいの状況を検査します。検査結果に基づいて、耐震性や耐熱性に問題がないか、そしてどんなリフォームが最適なのかまでお伝えします。

住まいの健康診断は、以下のボタンからお申し込みいただけます。あなたの家の安全性に問題がないか、どんなリフォームをするべきか、少しでも知りたいと思った方はぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

この記事では、築50年の家について、リフォームと建て替えの判断基準を解説しました。

築年数だけでは、リフォームと建て替えどちらがいいのかは判断できません。正確な判断のためには、建物診断が必要です。同時に、あなた自身がリフォームと建て替えそれぞれの特性を理解しておくべきです。

的確な判断のためには、建物診断の結果をもとに、将来のライフプランや耐震性、予算という3つの基準について考えることが必要です。

また、リフォームと建て替えのメリット・デメリットも解説しました。この記事を読んだあなたは、リフォームと建て替えの違いについて理解できているはずです。あなたに合った判断をして、快適な住環境を手に入れましょう。

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