- 完全分離型の二世帯住宅にリフォームするにはいくらかかるの?
- 完全分離型の二世帯住宅にリフォームして後悔してる人っている?
完全分離型は、二世帯住宅の中でも特に人気のある間取りタイプです。親世帯と子世帯のプライベートを守りながら、いざという時にはお互いを頼れるといった魅力があります。
親世帯と同居することが決まり、二世帯住宅へのリフォームで完全分離型を取り入れたいという方も多いでしょう。しかし、そこで気になるのが費用面。
完全分離型は多くのメリットがありますが、他の間取りタイプと比べると費用が高くなることも事実です。
そこで本記事では、完全分離型の二世帯住宅にリフォームする際の費用相場について解説します。また、完全分離型の二世帯住宅にリフォームをする際の注意点や実際に暮らす人のリアルな声も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
完全分離型の二世帯住宅とは?
完全分離型の二世帯住宅とは、玄関やお風呂・キッチンなどの設備を含めた全てを完全に分離した住宅のことです。ひとつの屋根の下に2戸の家があるタイプであり、同居というよりはアパートの隣人に近いイメージになります。
完全分離型の二世帯住宅には一般的に以下の2つの種類があります。
- 縦割り型
- 横割り型
縦割り型とは、ひとつの住宅を縦に分けた二世帯住宅のことです。フロアごとの面積は一般的な住宅よりも狭くなりますが、両世帯が庭や屋上を持てるというメリットがあります。
また、上下階で居住空間が分かれていないため、2階からの足音に悩まされることがないことも特徴です。
横割り型は、親世帯が1階、子世帯が2階というような各階に一世帯ずつが暮らす二世帯住宅のことです。フロアごとの面積は一般的な住宅と変わらず、アパートの1、2階でそれぞれが暮らすというような生活スタイルになります。
親世帯を一階にすることで階段の登り降りがなく、老後のことを考慮した間取りにできることが特徴です。
完全分離型の二世帯住宅にリフォームする際の費用相場
完全分離型の二世帯住宅にリフォームする際の費用相場は、1,000万円〜2,000万円ほどです。他の『部分共有型』や『完全同居型』よりも、住まいの広さと設備の数が必要になるため、費用が高くなる傾向にあります。
以下に、二世帯住宅の3つのタイプの費用をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
タイプ | 費用相場 |
---|---|
完全分離型 | 1,000万円〜2,000万円 |
部分共有型 | 800万円〜 |
完全同居型 | 300万円〜 |
完全同居型は、親世帯と子世帯が完全にひとつの住宅に住むため、費用は最も安くなります。上記の費用は住まいの広さや劣化状況によっても異なります。あくまで目安として参考にしてください。
費用がかかっても完全分離型が良いという場合には、少しでもやすく抑えるために補助金などを利用しましょう。二世帯住宅リフォームで利用できる補助金については以下の記事をチェックしてください。
完全分離型の二世帯住宅にリフォームするメリット・デメリット
ここでは、完全分離型の二世帯住宅リフォームのメリット・デメリットを紹介します。メリット・デメリットを以下の表にまとめたので、参考にしてください。
メリット | デメリット |
---|---|
プライバシーの確保ができる それぞれ独立した生活がおくれる 必要な時にだけお互いを頼れる | 全く別々の住宅のため、距離感が生まれる 介護やサポートが必要になると難しい 他の住宅と比べると経済的負担が大きい |
メリット・デメリットのそれぞれについては以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
完全分離型の二世帯住宅にリフォームするメリット
完全分離型の二世帯住宅にリフォームするメリットとして挙げられるのは以下の3つです。
- プライバシーの確保ができる
- それぞれ独立した生活がおくれる
- 必要な時にだけお互いを頼れる
完全分離型の二世帯住宅にリフォームする最大のメリットは、お互いのプライバシーを確保できることでしょう。二世帯住宅では、お互いの生活時間が違うことによるストレスからトラブルに発展することも珍しくありません。
完全分離型ではそれぞれ独立した生活が送ることができ、必要な時にだけお互いを頼れるため、ストレスフリーの暮らしを実現できます。また、万が一高齢の両親に何かあっても、子世帯がすぐに助けられます。
お互いの生活を尊重したいという場合におすすめの間取りタイプといえます。
完全分離型の二世帯住宅にリフォームするデメリット
完全分離型の二世帯住宅にリフォームするデメリットとして挙げられるのは以下の3つです。
- 全く別々の住宅のため、距離感が生まれる
- 介護やサポートが必要になると難しい
- 他の住宅と比べると経済的負担が大きい
完全分離型の二世帯住宅は、居住空間が完全に分かれていることから、それぞれの世帯に距離感が生まれやすくなります。場合によっては、わざわざ二世帯住宅にしたメリットを感じられないかも知れません。
また、将来的に親世帯の介護やサポートが必要になった場合には、家間を移動しなくてはならないため、負担が大きくなります。他の住宅と比べると経済的負担が大きいこともデメリットと言えるでしょう。
完全分離型の二世帯住宅にリフォームする際には、デメリットを把握した上で決断することが大切です。
完全分離型の二世帯住宅にリフォームした実際の口コミ
ここでは、完全分離型の二世帯住宅にリフォームした実際の口コミを紹介していきます。現状、完全分離型へのリフォームを検討しているものの、本当に完全分離型にすべきなのか決めきれていない方も少なくないでしょう。
実際に完全分離型の二世帯住宅にリフォームした人のリアルな声をみて、判断してみましょう。
ゲームで息子に勝ってしまったら泣いて大暴れして、初の家出…。
引用元:X
行き先は義両親のところ。完全分離型二世帯住宅なので隣。
時間経ってから迎えに行ったらお菓子食べて落ち着いたらしくホッとした。
二世帯だるって思ってたけど感謝。
息子と仲直りして、家出は危ないからもうしないでねって約束した。
親世帯の家がお子さんの避難所になるという、完全分離型の二世帯住宅ならではのメリットを感じている方も多いです。すぐ近くに信頼できる人がいるということは、気持ち的にも楽になるでしょう。
これから結婚、子育て考えてる方、ぜひ二世帯住宅も検討してもらいたい!単世帯が当たり前になってしまった世の中だけど、子育てするなら圧倒的に二世帯が良い!(個人の感想ですが)二世帯はリビング1つで、お風呂トイレ共用のイメージがあるけど一緒にしなくて良いんです!うちは完全分離型で快適。
引用元:X
二世帯住宅にすることは問題ないものの、親世帯とお風呂やトイレが共用になることに抵抗がある方という方も少なくないでしょう。完全分離型であれば、気を遣うことなく快適に過ごせます。
二世帯住宅のリノベーションの失敗例として、ご実家に上手くなじめないお嫁さんの意向で、完全分離型にリノベーションしたものの、親御さんが亡くなった後、物置きのようになってしまっているケースがありました。
引用元:X
せっかく高い費用を払って完全分離にしたものの、親世帯が亡くなったあと物置のようになってしまっては意味がありません。リフォームする際には、将来的なことも考えた上でプランを立てることが重要です。
完全分離型の二世帯住宅はどんな人におすすめ?
完全分離型の二世帯住宅は以下のような人におすすめです。
- 夫婦共働きでお子さんがいる世帯
- 親との同居は問題ないが、プライベートは分けたい人
- トイレやお風呂を共用にしたくない人
夫婦共働きでお子さんがいる世帯の場合、日中お子さんが1人になってしまうことが心配という方も少なくないでしょう。しかし、完全分離型の二世帯住宅であれば、日中は親世帯にお子さんを任せられます。
また、リモートワークで重要な会議がある際などには、一時的に親世帯にお子さんをみてもらうといったことも可能です。同じ居住空間にいなくても、近くに頼れる人がいることはとても魅力的です。
また、自分たちの家庭のプライベートを分けたい人や、トイレやお風呂を共用にしたくない人にも完全分離の二世帯住宅は最適になります。上記の3つに当てはまる人は、一度完全分離型の二世帯住宅を検討してみましょう。
完全分離型の二世帯住宅にリフォームする際の3つの注意点
ここでは、完全分離型の二世帯住宅にリフォームする際の注意点を紹介します。気をつけるべきポイントは次の3つです。
以下でそれぞれ詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
予算と必要な敷地面積を事前に決める
完全分離型の二世帯住宅は、2戸の住宅を建てるのとほとんど変わらないため、必要な敷地面積も大きくなります。親世帯の建物面積を小さく設計するのが一般的ですが、どちらかが窮屈な思いをしないように事前に話し合いが必要です。
お互いが納得できるリフォームプランを立てるようにしましょう。また、どちらがリフォーム費用を負担するかが重要になります。
とくに親世帯の住宅をリフォームして、子世帯がリフォームローンを返済する場合は注意が必要です。なぜなら、二世帯住宅リフォームで利用できる『住宅ローン減税』が利用できないためです。
事前に、所有権移転登記するか、親世帯がローン返済するか決めておきましょう。減税制度については以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてチェックしてください。
適切な距離感を意識する
完全分離型の二世帯住宅は、居住空間は違っても同じ屋根の下で暮らしているため、お互いの適切な距離感が大切です。生活音の問題や日々の生活でどの程度お互いに干渉するのかを決めておかなければ、トラブルに発展してしまうこともあります。
高いお金をかけて二世帯住宅にしたにもかかわらず、どちらかの負担が大きくなってしまっては意味がありません。適切な距離感は、それぞれの家庭によって異なります。
一緒に暮らす親世帯との関係性や理想としているライフスタイルを考慮して、事前に話し合っておくことがおすすめです。
将来的な問題を見据える
二世帯住宅では、将来的にどちらかの世帯が先に家を空けることになります。完全分離型の二世帯住宅の場合、どちらかが家を空けると再度合体させるリフォームをしなければ空き家状態になってしまいます。
解決策としては、賃貸併用住宅を考慮した設計にしておくことです。賃貸併用住宅を考慮した設計にしておくことで、空き家で放置することがなくなります。
むしろ賃貸で貸し出すことで、家賃収入を得ることも可能です。ローンの支払や家計のサポートに当てられるため、ぜひ考慮してみましょう。
二世帯住宅のリフォームならリノベーションハイムにおまかせください
二世帯住宅のリフォームならリノベーションハイムにおまかせください。リノベーションハイムは、これまで多くのリフォームを手掛けてきました。
そのため、豊富な実績と丁寧なカウンセリングで、トラブルのないリフォームを目指します。お客様のご要望に合わせて、満足していただけるリフォームプランを提案し、理想の住宅を実現できます。
無料の相談も実施しているので、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。
まとめ
本記事では、完全分離型の二世帯住宅にリフォームする際の費用相場や注意点について解説しました。完全分離型の二世帯住宅は、二世帯間で話し合いをしておくだけで適切な距離感で快適な生活を送れます。
まだ費用面などを考慮してどのプランが良いのか悩まれている方は、ぜひ一度リノベーションハイムへ相談してみてください。リフォームの設計時にも両世帯の要望や理想をヒアリングしてより良い提案してくれるでしょう。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。