二世帯住宅にリフォームしようと考えているけれど、生活音や生活費といったトラブルに対して不安を抱いている方も少なくないでしょう。
結論からいうと、二世帯住宅の種類にもよりますが、トラブルが起きてしまう可能性はあります。しかし、二世帯住宅でよくあるトラブルはどんなものなのか、どう対策すると良いのかなどを把握しておくことで防ぐことも可能です。
そこで本記事では、二世帯住宅で起こり得るトラブルやリアルな口コミ、その対策を解説します。あわせて、二世帯住宅の施工事例も紹介しています。
後悔しないリフォームを実現するためにも、ぜひ最後まで読み、参考にしてみてください。
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二世帯住宅のトラブルに関するリアルな口コミ
さっそく、二世帯住宅のトラブルに関するリアルな口コミをみていきましょう。口コミを事前に見ておくことで、トラブルを防げます。
私もそんな感じで平屋の契約を変更して、一部二世帯住宅に建て替えましたよ
引用元:X
ただ建て替え時には兄弟間のトラブル、現在でも光熱費の支払いで親とトラブってます
こちらは部分共有型の二世帯住宅にお住まいの方の口コミです。相手の兄弟環境だけでなく、光熱費などの金銭支払いでトラブルになっています。
長男、次男、誰が継ぐのかもトラブルになりがちですが、金銭支払いトラブルも多いです。事前に何をどれくらい負担するのかを話し合って、取り決めをしておきましょう。
この家は前の家主が注文建築したやつでなんでココこうしたん?テキな箇所が随所にある。配線はその代表。自営だった関係で二世帯住宅じゃないところを二世帯テキに使ってるから面倒臭いことも起きる。
引用元:X
こちらは、部分共有型の二世帯住宅の方の口コミです。二世帯住宅にすべきでない部分を二世帯住宅のように使っていると、狭いことがストレスになったり、お互いが使用する時間を気にしながら使ったりなど悩みの種になりがちです。
この問題が起きる恐れがある家庭は、事前にスペースを広くするなど対策しておきましょう。
こんにちは。
地方の田舎ですが、自分の母親は姑と二世帯住宅で共働き夫婦+70歳過ぎても働く姑でしたが、父が自己破産して家を手放し離婚しました。
占いでも、算命学や四柱推命などの占いだと、同居を避けた方が良い人、結婚後親族とトラブルになりやすい星の人がいるようです。
引用元:X
こちらは、二世帯住宅に住んでいる方の口コミです。母親と姑問題に巻き込まれています。嫁姑問題も起こりがちなトラブルなので、起こる可能性が高い場合は同居を考え直すことをおすすめします。
二世帯住宅の重要性よ…。
私生活で関わる部分を減らしていかないと本当にトラブルになる
洗濯も乾燥がヘタクソなのかしらんがいつも生乾き臭いのも本当に勘弁
乾燥機ほしい…しかし場所が…なんとかして置く場所作れんもんか…
引用元:X
こちらは部分共有型の二世帯住宅に住んでいる方の口コミです。家具の使い方や、使う時間などはお互いストレスがたまりがちです。二世帯住宅にする場合は、生活エリアや家具、設備を全く別にすると後悔を防げるでしょう。
母方の祖母と母の姉が二世帯住宅なんだけど、祖母と母姉のトラブルを私の母が色々窘めてて、将来祖母のように母親がなったらめんどくさいなー海外すも
引用元:X
こちらは、二世帯住宅の嫁姑問題の愚痴を聞かされている方の口コミです。自分が嫁姑問題に合っていなくても、周りにそのような状況の方がいると自分もストレスを感じてしまいます。
二世帯住宅でよくあるトラブル6選
二世帯住宅でトラブルにつながりやすいポイントとしては、以下6つが挙げられます。
下記で、それぞれ詳しく解説していくので、これから二世帯住宅を設計する際の参考にしてみてください。
トラブル①親世帯による干渉
二世帯住宅で最も起こりやすいトラブルが、親世帯による干渉です。生活空間が一緒だと、プライバシーを確保するのが大変です。
親からすると子どものことが気にかかりますが、それが干渉という形で表面化し、トラブルになってしまいます。干渉されている状態は以下のようなストレスにつながります。
- プライバシーがない
- 子育てや教育へ干渉される
- 息が詰まる
- 不仲、喧嘩、いびりにつながり、距離が遠くなる
- 嫁姑問題につながる
何かあると口を出されてしまい、腑に落ちないことがトラブルにつながってしまいます。
トラブル②気を遣ってリラックスできない
各世帯によって生活スタイルが異なります。朝早くから起こさないようにと気を遣ったり、帰宅時間が遅くなり洗濯機を回すのを我慢したりなど、お互いに気を遣い、息抜きできない、リラックスできないことがトラブルにつながります。
気を遣っている生活は以下のようなストレスにつながります。
- 自分の意見が言えず、引きこもってしまう
- 共有スペースが自由に使えない
- 家なのに居場所がない
- 共有スペースの使い方の違いがストレスになる
- 会話についていけない
- 見たいテレビが見られない
- どこでも行き来できるから、入ってきてほしくなくても気にせず入ってくる
一方の世帯は距離を近づけたいけれど、もう一世帯はなるべく距離感を保って生活したい場合もあります。すると、どちらかが無理してしまい、ストレスにつながってしまいます。
共同生活では、思いやりの気持ちを持つのは基本です。しかし、度が過ぎるとストレスになってしまうので気を付けましょう。
トラブル③生活音が気になる
生活音は生活していく上で出てしまいますが、これもストレスにつながり、トラブルとなってしまうケースがあります。
生活音は自分では騒音だと認識できていないことも多いです。これは主に生活リズムの違いです。ストレスにつながる生活音には以下が挙げられます。
- テレビや電話の音
- 床を歩いたり、階段を上る足音
- お風呂や洗濯機の音
- 起床・就寝時間の差
上記のような、どうしても出てしまう音がトラブルにつながることが多いです。働いている子育て中の子世代と、仕事を終えた親世代では活動時間に違いが出るのは仕方ないことなので、理解し合って配慮を忘れないようにしましょう。
トラブル④支払いの負担割合
金銭問題は二世帯住宅ならではの問題です。水道光熱費やネット代、住宅ローン、税金、生活費など、暮らしていくにはたくさんの費用が発生します。この費用の負担割がトラブルになるケースが多いです。
折半するのか、使用割合をみてから決めるのか。水道光熱費は子世帯が払い、ネット代を親世帯が払うのかなど、どの方法が合っているのかは世帯それぞれです。金銭問題でトラブルになりがちな内容は、以下が挙げられます。
- 使用割合や人数に対して、費用負担割合が見合っていない
- 全部子世帯が払っている
- 年金生活で費用を負担するのが苦しいと、生活費を入れる額が減った
- 親世帯がほとんど費用を出したから、希望を言い出しにくかった
お金に関することは、親族間でも言い出しづらい内容です。この金銭問題を発端に世帯間にわだかまりができる恐れもあるため、事前に話しておくことが大切です。
トラブル⑤間取りの設計ミス
共用スペースが多い二世帯住宅の場合もトラブルにつながるケースがあります。キッチンやお風呂、トイレを使いたくても使えない、洗濯機やトイレの音が気になるなど、間取り設計が自分たちの暮らしに合っていないことが原因です。
- 使いたい設備が使えない
- トイレや洗濯機などの音が気になる
- 上の階の音が気になる
- 居住スペースが狭く感じる
- 収納が足りない
- 下駄箱を占領されて、自分たちのスペースがない
上記のような問題は、住み始めた後で不便やストレスを感じて気付くことが多いです。これらも考慮し、設計プランを立てましょう。
トラブル⑥家に人を呼びにくい
二世帯住宅は、玄関やリビングが共用であるケースが多いため、家に人を呼びにくくなったという声も多いです。
子育て中の子世帯だと、ママ友や子どもの友達が家に来たりする機会が増えます。逆に、親世帯が友人を自宅に呼び、リビングで団らんしていると、リビングに行きにくくなってしまいます。
- 知り合いについて細かく聞かれるから嫌だ
- 会話に入ってくるから、話したいことを話しにくい
- リビングに用があるのに行きにくい
- すっぴんで家中を行き来できない
- 顔を合わせないといけない動線で、挨拶しないといけない
家に人を呼ぶ機会が多い場合は、リビングや玄関を別にするなど工夫すると良いでしょう。
二世帯住宅でトラブルを回避する3つの対策
二世帯住宅でトラブルを回避するための対策は以下3つあります。
下記でそれぞれ詳しく解説していくので、後悔しないためにも、二世帯住宅を設計する際の参考にしてみてください。
対策①事前にしっかり話し合いをする
二世帯住宅で起こるトラブルは、主に事前に決めておくべき事項を曖昧にしていることが原因です。話しにくいことだったとしても、曖昧にしてしまうと大きなトラブルにつながってしまいます。
年代が違う人が一緒に暮らすのは、当たり前と思っていることが相手にとっては当たり前でないことが多いです。これも二世帯住宅の難しい点でもあります。
そのため、事前に「して欲しくないこと」「して欲しいこと」など、コミュニケーションをとり、すべて伝えておくことが大切です。以下は、事前に決めておきたい内容です。
- お金
- 騒音
- 共用部分
- 家事の分担
- 生活スタイル
- 性格
上記のような、一緒に暮らし始めてからトラブルになりそうな部分は、しっかり話し合っておくことが大切です。もやもやした気持ちを残さず、思い切って話し合い、暮らしやすい二世帯住宅を築きましょう。
また、後々、同じ内容でトラブルにならないためにも、話し合った内容や結論は紙やデータで残しておくと良いです。
対策②防音対策をしっかり施す
生活音がストレスにならないよう、防音対策をしっかり施しましょう。防音対策には間取りも含まれます。
2階のリビングの下に寝室を設置しない、水回りを寝室から遠い場所にする、扉ではなく引戸にしてドアを開け閉めする音を抑えるなど、間取りの工夫も欠かせません。他にも以下のような対策が挙げられます。
- なるべく配管を1か所にまとめ、排水管に遮音シートをつける
- 床を二重にしたり、カーペットを敷く
- 壁や床、天井に防音性を高める材質を取り入れる
少しでも工夫することで、暮らしの快適性がかなり向上します。生活音に関するトラブルは多いため、事前に防げるような工夫を施しておきましょう。
対策③自分たちに合った二世帯住宅を設計する
二世帯住宅は大まかに分けて、『完全分離型』『部分共有型』『完全共有型』の3タイプがあります。事前に、どこを共有し、どこを別にするのか、それぞれに合わせて選ぶことが大切です。
完全分離型は、完全共有型や部分共有型と比べて費用は上がりますが、トラブルになる可能性が低いです。生活時間帯のズレや共用スペースの使い方が気になりそうと不安に思っている場合は、完全分離型をおすすめします。
それぞれのメリット、デメリット、自分たちのライフスタイルを考慮し、最適なものを選びましょう。また、設計する際は将来起こり得る可能性も考えながら、プランを立ててみてください。
完全分離の二世帯住宅について詳しく知りたい方は、下の記事もあわせてご覧ください。
二世帯住宅の施工事例
本記事の最後には、二世帯住宅の施工事例を紹介します。今回は次の二世帯住宅の施工事例を2つピックアップしました。
下記で、画像とともに紹介していくので、設計プランを立てる際の参考にしてみてください。
【東京都/3,600万円】
こちらは1階を事務所として貸し出し、2階にお母様、3階にご夫婦とお子様が暮らしていました。しかし、各フロアをつなぐ階段が急勾配だったため、小さなお子様と足を悪くされたお母さまに危ないと考え、バリアフリー仕様にリフォームしました。
2階の2LDK部分を1つの空間にし、明るく広々とした大空間LDKもとても魅力的です。可動式間仕切りが採用されているため、来客時は独立した客間として使えます。
【東京都/2,450万円】
住んでいた3階建て住宅に外階段を設け、1階を親世帯、2・3階を子供世帯にしようと考えていましたが、法律面や税金面などを十分に検討した結果、玄関内の吹き抜けにらせん階段を設ける斬新なアイデアが採用されています。
その結果、生活時間帯が違っても玄関廻りで気を遣わない工夫ができています。インテリアテイストは世帯ごとの希望も十分に取り入れ、それぞれ印象の違うエリアになっています。
また、家族みんなで楽しめるシアタールームも完備されたゆとりの空間が完成しています。
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まとめ
本記事では、二世帯住宅のトラブルに関しての口コミや、トラブルにつながるポイントについて解説しました。二世帯住宅にリフォームする際はお互いのライフスタイルを考慮し、各世帯が少しでもストレスがたまらない間取りにすることが重要です。
また、リフォームプランを考える際は、現在だけでなく、将来も考慮しておきましょう。その他、後悔しないための対策に関しては上記で紹介しているので、参考にしてみてください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。