リフォームは、金額も決して安くはありません。そのため、
- 「前もって相場を知っておきたい」
- 「少しでも安くしたい」
と思うのも当然です。この記事を読んでいるあなたは、
- 「リフォームを安く済ませたい!」
- 「坪単価って聞いたことあるけどよくわからない…」
- 「どのくらいの金額が妥当か、相場を知りたい」
と思っていませんか?
リフォームが初めての方はどのくらいの予算で考えておけばいいのか、全くわからないですよね。リフォーム業者に依頼して予算以上の金額がかかって揉めることも避けたいはず。
そこでこの記事では、リフォームの坪単価について解説しています。築年数やリフォーム箇所ごとの費用を表で解説しているので、あなたのしたいリフォームの費用を知るのに役立ちますよ。
さらに、マンションと一戸建ての坪単価の違いや費用を安く抑える方法も紹介しています。この記事を読めば、坪単価について理解して見積もりの際の参考にできます。ぜひ参考にしてみてください。
また、そもそもリノベーションとの違いや流れ、期間、費用について網羅的に理解したい人は、以下の記事で解説しています。ぜひチェックしてみてください。
そもそも坪単価って?
坪単価とは、リフォームにかかった費用を1坪あたりの費用として計算したもので、以下のように計算できます。
- 費用÷坪数
坪単価は、費用の目安を表すために使われます。本来は、建築費用の目安として使われるものですが、フルリフォームの際にも目安として使われることがあります。
一方、部分的なリフォームでは、坪単価からリフォーム費用を概算するのが難しいため、築年数やリフォーム箇所を基準として費用を見積もると良いでしょう。
築年数ごとのリフォーム費用
築年数ごとのリフォーム費用は以下の表のようになります。
それぞれ解説していきます。
築10年以下の住宅の坪単価
築10年以下の住宅のリフォーム費用は、約10万円〜です。築浅の物件は、家の構造を含む大部分の状態が良好なので、主にクリーニングが中心になります。
「まだ10年も経ってないし、リフォームは必要ないかな」と思っている方もいるかも知れません。しかし、住宅は10年を目安に点検しておかないと、劣化がより進行してしまうと言われています。
そのため、こまめなクリーニングをすることで長年住み続けられるようにすることが大事です。少しでも気になる部分があるのなら、リフォームを相談してみましょう。
また、設備を最新のものに交換するケースもあります。大規模な設備交換を伴う場合は、内容によって費用が高額になるので、業者とよく相談しましょう。
築10年~20年の住宅の坪単価
築10〜20年の住宅のリフォーム費用は、約50万円〜です。実は築10年を超えるとガスコンロや給湯器などの設備が耐用年数を超えるため、交換が必要になります。
設備の交換は高額になりやすいため、リフォームをためらってしまう方もいるでしょう。しかし、適切なタイミングで設備を交換しないと、あとでさらに高額なリフォームが必要になります。
必ず耐用年数を超えたものは交換しましょう。それに、便利な最新の設備を購入すれば、日々の生活が楽しくなりますよ。
また、同時に住宅の外壁や屋根も劣化してきます。そのため、一戸建ての住宅には外壁塗装や屋根の補修が必要になり、総額150万円を超えることが多いです。
築20年~30年の住宅の坪単価
築20~30年の住宅のリフォーム費用は、約100万円~です。築20年が経過すると、リフォームも大規模なものになってきます。キッチンやトイレといった設備やフローリング・クロスなど、家全体に不具合や劣化が出てくるからです。
実際、築20年以上が経過した住宅に住んでいる方は、設備がうまく作動しない、クロスが剥がれてきているといった不満がでることがあります。生活にも支障が出てくるので、ストレスが溜まってしまいますよね。長年住み続けるためにも、リフォームで不満を一気に解消しましょう。
内装は、一度にまとめてリフォームすることで工事費用を抑えられます。内装リフォームについての詳しい情報は、以下の記事で解説しています。おしゃれな内装にするポイントも解説しているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
また、新築の頃とは生活が変わっていることも多く、間取りを変更する場合もあるでしょう。その場合は、家の構造部分まで工事する必要があるため、費用が高額になります。
間取り変更は膨大な費用がかかりますが、今の生活にあった住環境に変えられます。そのため、快適な暮らしや省エネの住環境を構築できるのでおすすめです。
間取り変更のうち、壁を作りたいと思っている方は、以下の記事をチェックしてみてください。壁を作るおすすめの方法や費用、確認事項を解説しています。
築30年以上の住宅の坪単価
築30年以上の住宅のリフォーム費用は、約500万円~です。
築30年が経過した住宅では、住宅の大部分にリフォームが必要なので、費用も高くなります。内装・外壁のリフォームや設備交換はもちろんですが、耐震補強や断熱工事も行いましょう。
住宅の耐震性は、建築基準法によって基準が定められています。建築基準法は1981年と2000年に改正されたので、改正前に建てられた住宅は基準を満たしていない可能性があります。リフォームを機に耐震性も補強して、安心して住み続けられる家にしましょう。
ただし、家の構造部分まで劣化してしまっている場合は、建て替えのほうが向いていることもあります。そのため、まずは業者に住宅の状態を確認してもらうとよいでしょう。
リフォームと建て替えについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。リフォームと建て替えの特徴や、どんな人におすすめか解説しています。
リフォーム箇所ごとのリフォーム費用
リフォーム箇所ごとのリフォーム費用は以下の表のようになります。
リフォーム箇所 | リフォーム費用 |
---|---|
キッチン | 50万円~ |
浴室 | 60万円~ |
トイレ | 15万円~ |
壁紙・床 | 20万円~ |
屋根・外壁 | 100万円~ |
間取り変更 | 60万円~ |
※リフォーム費用は依頼する業者や使用する設備によって変動します。
マンションと一戸建ての坪単価
マンションと一戸建ての坪単価は、以下のようになります。
- マンション:10~40万円
- 一戸建て:20~60万円
マンションでは、屋根や外壁などの屋外や共有部分は個人がリフォームしないため、一戸建てよりも坪単価が比較的安いです。同様に、耐震工事を個人がしなくてよいことも低費用の理由です。
一方、一戸建ては室内以外の部分もリフォームする必要があるため坪単価が高いです。ただし、間取りの変更やグレードの高い設備の導入がなければ費用は抑えられます。
坪単価を変動させる要因
坪単価を変動させる要因は、以下の4つです。
冒頭で述べたように、リフォーム費用を坪単価から概算するのは難しいです。しかし、坪単価が何によって変動するのか理解しておけば、坪単価を目安としておおまかな見積もりをするのに役立ちます。
一つずつ解説していくので、しっかり理解しましょう。
要因1:リフォーム業者の価格設定
リフォームの坪単価は、業者の価格設定によって大きく変動します。なぜなら、管理費や人件費、材料の仕入れ値などがそれぞれ異なるからです。
そのため、坪単価以外の費用やアフターサービスも含めて最適な業者を選ぶことが重要です。具体的には、以下のことを確認しましょう。
- 使用する設備や素材の価格について説明してくれるか
- 見積もりの中に不審な点がないか
- 工事後にトラブルが合った際のアフターサービスはどうなっているか
適切な業者を選んで、満足行くリフォームをしましょう。
要因2:マンションの階数
マンションやアパートでリフォームをする際、階数が上がると、坪単価も高くなってしまいます。理由は、設備や材料の搬入や関係者の移動にかかるコストが大きくなるからです。
変えられるものではありませんが、事前に理解しておきましょう。また、エレベーターの大きさによって、使用できる機材が変わってくるので、事前に業者に確認しておきましょう。
要因3:設備の費用
坪単価を変動させる要因として、設備の費用も大きく関係しています。
冒頭で説明したように、リフォームにおける坪単価とは、リフォーム費用を坪数で割ったものです。そのため、同じ広さの住宅でリフォームしたとしても、設備のグレードが高ければ坪単価も高くなります。
特に、部分リフォームしかしない場合、リフォームした面積(坪数)が小さいので、設備費用による坪単価の変動が大きいです。そのため、リフォーム事例を調べる際は、導入されている設備の価格もチェックすることが重要です。
より厳密な見積もりを立てるためにも、坪単価は絶対的な指標ではなく、あくまで目安であるということを理解しましょう。
要因4:住宅の劣化具合
住宅の劣化具合も、リフォームの坪単価に影響します。
スケルトンリフォームのように間取りの変更を伴うリフォームでは、住宅の構造部分の状態が工事内容や費用に大きく関係しているからです。
構造部分が激しく劣化していたら、別途工事が必要になり、リフォーム費用も高くなるので、坪単価も高くなります。逆に、構造部分への工事が少なくて済む場合は、費用を抑えられます。
築年数が経過した物件や、劣化しやすい木造住宅をリフォームする方は特に、費用が見積もりよりも高くなる可能性があると覚えておきましょう。
リフォームの費用を安く抑える方法
リフォームの費用を安く抑える方法は、以下の3つです。
どんな方法か、それぞれわかりやすく解説していきます。
補助金を利用する
リフォームする際、補助金を活用すれば費用を安く抑えられます。主な補助金には、以下のようなものがあります。
- こどもみらい住宅支援事業
- 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
上記に加えて、お住いの自治体が実施している補助金を利用すれば、さらに費用を抑えられます。
ただし、リフォーム業者が利用できる補助金をすべて教えてくれるとは限りません。そのため、自分で自治体に確認して、利用できる補助金を把握しましょう。
減税制度を活用する
リフォーム費用を安く抑えるために、減税制度を活用することも重要です。活用できる制度は、ローンの年数によって以下のように異なります。
- ローンを組まない、または5年以下のローン:投資型減税
- 5年以上のローン:ローン型減税
- 10年以上のローン:住宅ローン減税
また、バリアフリーや省エネ、耐震を目的としたリフォームであれば、さらに減税できる場合もあります。
以下の記事では、減税できるリフォームや申請方法、必要書類まで解説しているので、減税についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
また、以下の記事では固定資産税が変化するリフォームを紹介しています。固定資産税についてもっと知りたいという方は、合わせてチェックしてみてください。
自分にあった業者を選ぶ
リフォーム費用を抑えるには、自分にあった業者を選ぶことも重要です。先程述べたように、業者によって坪単価をはじめとしたリフォーム費用は異なります。
あなたがしたいリフォームを得意としている業者に依頼すれば、費用を比較的安くできます。複数のリフォーム会社を調べ、これまでどんなリフォームを多く手掛けてきているか見ておきましょう。
また、保証やアフターサービスの内容も大事な要素です。リフォーム後に不満や欠陥があったとしても、アフターケアが充実していれば、追加工事の費用を比較的安く抑えられます。
会社選びについてもっと知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。リフォーム会社選びでよくある失敗をもとに、リフォーム会社の選び方を解説しています。
リフォームの相談なら弊社にお問い合わせください
リフォームの相談なら、ぜひ一度リノベーションハイムにお問い合わせください。リノベーションハイムは、長年多くのリフォームを手掛けてきた実績があります。あなたの理想の住宅を実現するため、最適なリフォームを提案できます。
リノベーションハイムは、丁寧なカウンセリングにも自信があります。坪単価のように費用に関するものだけでなく、素材選びや仮住まいに関する疑問など、お客様の疑問や不安を解消できます。無料の相談も実施しているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、リフォームの坪単価について解説しました。
リフォームでは坪単価だけでリフォーム費用を見積もるのは難しいため、築年数やリフォーム箇所ごとの費用を理解しておく必要があります。マンションか一戸建てかによっても費用は変わるので、あわせて理解しておきましょう。
また、坪単価を変動させる要因についても解説しました。しっかり理解しておけば、坪単価を使っておおまかなリフォーム費用を見積もるのに役立ちます。
さらに、リフォーム費用を安くする方法も解説しました。できるだけ多くの理想を実現するためにも、工夫してリフォーム費用を抑えましょう。