今住んでいる住宅は、建ててから数十年の月日が経っているのではないでしょうか。子どもが成長し始めて段々と住宅も手狭に感じたり、設備の老朽化や故障などが気になるタイミングでしょう。
- 「部屋数を増やしたい」
- 「収納がもっと欲しい」
- 「間取り変更しても大丈夫だろうか」
と思われている方も多いはず。そこで今回は、スケルトンリフォームで間取り変更するメリットやデメリット、実際の事例を紹介します。あなたの住宅でもスケルトンリフォームで間取り変更できるかどうかイメージしてみてください。
また、スケルトンリフォームを検討し始めた方は以下の記事をはじめに読むことでスケルトンリフォームについて深く理解できるでしょう。ですので、事前にチェックしてみてください。
スケルトンリフォームで間取り変更するメリット
まずは、スケルトンリフォームで間取りを変更するメリットを3つ紹介します。紹介するのは以下の3つです。
それぞれどんなメリットなのか詳しく紹介します。
メリット1:自由度の高い間取り設計が可能
1つ目のメリットは、自由度の高い間取り設計ができることです。スケルトンリフォームでは、壁を取り払い間取りを一から再設計できます。そのため、今までと全く異なる間取りに変更ができます。
たとえば、2部屋を1つの部屋につなげて空間を広げることも可能になります。構造上問題がなければ柱も取り除けるため、大空間のリビングを実現できます。
メリット2:間取りだけでなく住宅性能も改善できる
2つ目のメリットは、間取りだけでなく住宅性能も改善できることです。
スケルトンリフォームでは、壁や断熱材なども一新するため、新たに気密性・断熱性能の高い設備を導入することが可能になります。そのため、費用は高くなりますが、ほとんど新築のような状態にもできるのがスケルトンリフォームの魅力です。
メリット3:配管変更も可能で水廻りの位置変更も可能
3つ目のメリットは、配管変更も可能で水廻りの位置変更もできることです。
配管変更ができることで、水廻りを自由自在に移動させられます。そのため、理想の位置にキッチンを設置したり、水廻りの設備を集結して家事を楽にこなせる動線に変更することも可能です。
ケルトンリフォームで間取り変更する際のデメリット
次に、スケルトンリフォームで間取り変更する際に注意したいデメリットを3つ紹介します。紹介するのは以下の3つです。
それぞれのデメリットをチェックして、理解しておきましょう。
デメリット1:間取り変更が出来ない住居もある
1つ目のデメリットは、間取りが変更できない可能性もあることです。スケルトンリフォームで間取り変更ができない可能性の高い住宅例は以下の通りです。
- 壁式構造マンションの耐力壁
- マンションのPS(パイプスペース)
- 一戸建ての通し柱・筋交い
- 一戸建てプレハブ工法の耐力壁
上記のような構造住宅は耐震性能を低下させてしまう危険があります。そのため、マンション・戸建てともにスケルトンリフォームによる間取り変更が出来ません。
実際にあなたの住宅でスケルトンリフォームができるかどうかは一度弊社に相談してみてください。
デメリット2:通常のリフォームに比べ工期が長くなる
2つ目のデメリットは、通常のリフォームに比べ工期が長くなる傾向にあることです。
スケルトンリフォームでは、打ち合わせ段階から考えても、間取りの変更や壁材の選択、各設備の選択など、通常のリフォームよりも打ち合わせ項目が増えるため、工期は長くなります。
また、施工に関しても、住宅をスケルトン状態にするため、仮住まいが必要になります。そのため、仮住まいへの引っ越しなども考えるとリフォームを終えて住み始めるまで最低でも5ヶ月は見ておきましょう。
デメリット3:費用が高くなりやすい
3つ目のデメリットは、費用が高くなりやすいことです。通常のリフォームに比べて、壁を取り壊したり元の住宅の姿をほとんど残さずリフォームするため、施工費用が高くなります。
また、外壁まで取り壊して新しくする場合は更に300万円ほどのリフォーム費用がかかります。あらたな設備を導入する際はさらに金額も上がります。
スケルトンリフォームで間取り変更した事例3選
スケルトンリフォームはイメージするのが難しいでしょう。
通常のリフォームとは異なり、住宅が新しくなるため、どこまで間取りを変更できて、実際にどのように変化するのか、スケルトンリフォームの事例でイメージしてみてください。今回は以下の3つの事例を紹介します。
また、本記事で紹介したスケルトンリフォームよりも、もっとたくさんの事例を見てみたい方は、以下のスケルトンリフォームの事例を紹介している記事をチェックしてください。
【マンション】スケルトンリフォームでゆとりある空間を実現
まずは、マンションでスケルトンリフォームをした事例になります。間取りの変化は以下の画像のようになっています。
マンションという限られたスペースを最大限活用するために、和室だった空間を取り払い、リビングをひとつづきの開放的なリビングにしています。
また、快適性を向上させるために断熱リフォームも実施しています。実際のリフォーム後の写真もみてみましょう。
【二世帯住宅化】バリアフリーで優しい住まいへ
こちらは高齢の両親が安心して暮らせるように、バリアフリーの快適な二世帯住宅へスケルトンリフォームした事例になります。まずは、間取りの変化を見てみましょう。
元々、貸店舗だった1階部分を安心して両親が生活できるようにバリアフリーの生活スペースにしています。また、2階部分も和室ばかりで生活しづらさのあった空間を取り払い、新たなリビングと快適な水廻りを実現しています。
実際のリフォーム後の写真もみてみましょう。
【戸建て】築45年の住まいをスケルトンリフォームで蘇らせる
築45年の両親が暮らしていた懐かしの実家を譲り受け、思い出を残しながらスケルトンリフォームで蘇らせた事例になります。まずは、間取りの変化からみてみましょう。
昔ながらの和室の多い住宅を、現代の快適なフローリングの床に変更し、そこまで大きく間取りを変更することなく、断熱性や防湿性などの住宅性能を向上させています。
また、2階にはさりげない収納スペースを多く設置することで、子どもの成長に伴い必要になる収納を確保しています。実際のリフォーム後の写真もみてみましょう。
お得にスケルトンリフォームで間取り変更する方法3選
ここからは、お得にスケルトンリフォームで間取り変更する方法を紹介します。今回紹介するのは以下の3つです。
それぞれ、なぜ費用を抑えてお得にスケルトンリフォームができるのか詳しく紹介していきます。スケルトンリフォームを検討されている方は参考にしてください。
補助金・減税制度を利用する
スケルトンリフォームで利用できる補助金は『長期優良住宅化リフォーム推進事業』です。長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金額と主な条件は以下のとおりです。
補助金額 | 主な要件 |
---|---|
最大200万円 | 長期優良住宅(増改築)認定 |
最大100万円 | 上記認定がなくても一定の性能向上が認められる |
スケルトンリフォームで利用できる減税制度は以下のとおりです。
- リフォーム減税
- 固定資産税の減税
それぞれのリフォーム内容と減税額は以下の表を御覧ください。リフォーム減税を利用する際のリフォーム内容と減税額です。
リフォーム内容 | 減税額 |
---|---|
耐震 | 62.5万円 |
バリアフリー | 60万円 |
省エネ | 62.5万円 |
三世代同居 | 62.5万円 |
長期優良住宅化(耐震+省エネ+耐久性) | 75万円 |
長期優良住宅化(耐震or省エネ+耐久性) | 62.5万円 |
固定資産税の減税を利用する際のリフォーム内容と減税額です。
リフォーム内容 | 減税額 |
---|---|
耐震 | 2分の1減額 |
バリアフリー | 3分の1減額 |
省エネ | 3分の1減額 |
長期優良住宅化 | 3分の2減額 |
さらに詳しくスケルトンリフォームの費用について知りたい方は以下の記事もあわせてチェックしてください。
リフォームの優先順位を決める
2つ目の費用を抑えてお得にリフォームする方法は、リフォームの優先順位を決めることです。
導入設備には、既製品の利用やグレードを見直してみましょう。最新製品ではなく、既製品の利用により、費用を抑えながらも、工期を短くし人件費の削減にもつながり、費用削減が可能です。
また、住宅設備のグレードに関してもこだわりの箇所を決めておき、あなたがこだわらなくても良い箇所に関してはグレードを下げることで費用を抑えることが可能になります。
部屋数を必要最低限に抑える
3つ目の費用を抑える方法は、部屋数を必要最低限に抑える方法です。スケルトンリフォームの間取り変更時に費用を抑えたい方は、間取りの区切りである部屋数を少なく設計しましょう。
部屋が多くあると、その分、ドアや壁の枚数、必要な工程が増えてしまい費用が上昇します。そのため、費用を抑えるためには、部屋数を必要最低限に設計し、開放的な空間の住宅にしましょう。
開放的な空間設計にすることで住宅自体にゆとりや家族同士のコミュニケーションも深まり費用も抑えられるというように、メリットも大きいでしょう。
スケルトンリフォームなら弊社にお任せ
スケルトンリフォームを成功させるためには、経験や実績が豊富なリフォーム会社へ依頼することが鍵になります。
なぜなら、構造をむき出しにしリフォームするため、専門的な知識や豊富な経験がなければ、必要な構造体を取り除いてしまったり、最悪倒壊の危険性もあるからです。
そのため、経験や実績が豊富なリノベーションハイムへ依頼しましょう。数多くの注文住宅を建ててきたセキスイハイムグループの知識力で、より快適に生活できる住宅設計の提案をしてくれます。さらに、豊富なスケルトンリフォームの経験で安心の施工が可能です。
また、リノベーションハイムは住宅カルテを発行しており、カルテによって、メンテナンス時期の確認や過去のリフォーム履歴などをいつでも確認できます。
24時間体制のサポートもあり、施工前から住み始めてもずっと安心して頼れる存在のリフォーム会社になります。
オンラインでも簡単に相談ができます。一度あなたの住宅の間取りがどのように変更できるか気になる方は相談してみましょう。
まとめ
ここまで、スケルトンリフォームで間取り変更するメリットやデメリット、実際の事例などを紹介してきました。メリットとデメリットをまとめると以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
自由度の高い間取り設計が可能 | 間取り変更が出来ない住居もある |
間取りだけでなく住宅性能も改善できる | 通常のリフォームに比べ工期が長くなる |
配管変更も可能で水廻りの位置変更も可能 | 費用が高くなりやすい |
また、お得にスケルトンリフォームを成功させるためには、以下の3点に着目しましょう。
実際に、まだスケルトンリフォームであなたの住宅がどこまで変わるのかイメージ出来ていない方は、一度リノベーションハイムへ相談してみましょう。
3Dパースなどで実際のデザインをイメージできるかも知れません。