古いマンションのリフォームの費用相場は?費用を抑えるポイントや注意点も紹介

「古いマンションのリフォームには、どれくらい費用がかかる?」
「何に気をつけてリフォームプランを立てるべき?」

古いマンションをリフォームする際に、上記のような疑問を抱えている方もいるでしょう。古いマンションのリフォームは方法によっては費用を安く抑えることができます。

しかし、中には注意しなくてはならないことがあるのも事実です。そのため、リフォームプランや資金計画を考える前に、注意点やおおよその予算を知っておくことが大切です。

そこで本記事では、古いマンションのリフォームの費用相場や注意点を解説します。これから、古いマンションのリフォームを検討している方は参考にしてみてください。

目次

古いマンションの魅力

まずは、古いマンションの魅力をみていきましょう。古いマンションには、以下のような魅力があります。

  • 物件数が多く、選択肢が豊富
  • 自分好みの住まいにリフォームできる
  • 資産価値が落ちにくい
  • 購入価格や税金が安い

古いマンションは新築と比べて物件数が多く、選択肢が豊富です。また、現地を見に行くと周辺環境や住み心地を確認できるため、住み始めた後の生活がイメージしやすいメリットがあります。

そして、古いマンションは設備や内装を一新できたり、間取りを好みに変更できる場合もあります。リフォーム費用に予算がかけられ、自分好みの住まいへリフォームできるのも古いマンションの魅力です。

他にも、マンションは管理がしっかりしていると、物件価値が保たれることで資産価値が落ちにくい傾向があります。中には、価値が上がっている物件もある程です。このように、古いマンションの魅力はたくさんあります。

以下では、古いマンションのリフォームの費用相場や費用を抑えるポイント、注意点を紹介していきます。

古いマンションのフルリフォームにかかる費用相場

古いマンションのフルリフォームにかかる費用相場は、600~1,600万円が相場です。ただし、リフォームの範囲によって金額が変動するため、目安として把握しておきましょう。㎡別の費用相場は以下の通りです。

  • 60㎡:600~1,200万円
  • 70㎡:700~1,400万円
  • 80㎡:800~1,600万円

また、フルリフォームには、壁を取り払って断熱材を入れたり、大規模な間取り変更を行うなどたくさんのバリエーションがあります。大規模になるほど費用は高くなります。

【築年数別】古いマンションのリフォーム費用相場

中古マンションのリフォーム費用は物件の状態によって大きく変動します。ここでは、築年数別の費用相場について紹介していきます。

リフォーム内容や費用相場の目安を紹介していくので、これからリフォームプランや予算を考える際の参考にしてください。

スクロールできます
築年数物件の状態リフォーム内容費用相場
20~30年・水回り設備の劣化
・クロスの汚れ
・水回り設備の交換
・クロス張替え
200~300万円
30~40年・水回り設備の劣化
・クロスや床の汚れ
・間取りが古い
・水回り設備の交換
・クロス張替え
・フローリングの張替え
・LDK中心に間取り変更
300~450万円
40年以上・内装が全体的に劣化している
・給排水の寿命
・間取りが古い
内装を1から作り直すリフォーム600~1,000万円

リフォームを検討しているマンションの築年数と、物件の状態を照らし合わせながら、どんなリフォームをすると良いのか考えてみましょう。

【部分別】古いマンションのリフォーム内容と費用相場

上記では、築年数別にどんなリフォームが必要なのか紹介しました。ここでは、部分別のリフォーム内容と費用相場を解説していきます。

希望しているリフォームにどれくらい費用がかかるのか検討する参考にしてみてください。

水回り設備

古いマンションのリフォームでは、水回り設備の一新はマストです。各場所のリフォーム費用相場は以下の通りです。

  • キッチン:50~150万円
  • 浴室:50~200万円
  • トイレ:10~50万円
  • 洗面所:10~50万円

上記はあくまで目安で、リフォーム範囲や採用する設備のグレードによって費用は変動します。

壁紙・フローリング

古いマンションの壁紙とフローリングのリフォームは、100~200万円が費用相場の目安です。壁紙の場合、1㎡あたり750~1,500円ほどかかります。

フローリングの場合、リフォーム費用は1帖あたり2~7万円程です。間取り全てにフローリングや壁紙が貼られている訳ではないため、詳しい費用を知りたい方はリフォーム会社に確認しましょう。

間取り変更

古いマンションの間取り変更リフォームは、簡単なもので100~300万円前後で行えるものもあります。具体的には、リビングを新設したり、和室から洋室に変更するといったものなどです。

他の箇所のリフォームと一緒に行うと、予算オーバーしてしまう恐れがあるため、リフォームの優先順位を決めておきましょう。

古いマンションのリフォーム費用を抑える3つのポイント

古いマンションのリフォーム費用を抑えるポイントを以下3つ紹介します。

費用を抑えてリフォームしたい方は参考にしてみてください。

①リフォームしたい内容に優先順位を付ける

古いマンションのリフォームは、高額になりやすいため、リフォームプランを検討する前に優先順位を付けることが大切です。リフォーム範囲を絞ることも費用を抑える方法の1つです。

クロスや床の張替えなどは、その施工面積に応じて費用が変わります。そのため、費用を抑えたい場合は使用感に影響する水回りのリフォームを優先させ、張替えなどは後回しにする方法も検討してみてください。

②設備や建材のグレードを下げる

古いマンションのリフォーム費用を抑えるためには、設備や建材のメーカーやグレードにこだわらないことも重要です。リフォームに使用する設備や建材のバリエーションの種類は豊富で金額も幅広いため、要望に優先順位を付けて選びましょう。

また、リフォーム会社によって取り扱うメーカーが決まっていたり、施工実績に応じて仕入れ割引が異なります。設備や建材はグレードを下げたからといって、スペックが著しく落ちるわけではありません。

中には、リーズナブルな価格で高品質な商品もあります。そのため、気に入ったデザインがあっても、本当に必要なのかを検討し、不要であればメーカーの変更やグレードを下げましょう。

リフォーム会社が得意とするメーカーの中で希望に沿う商品を選ぶと、最安値でリフォームが実現できるケースもあります。

③利用できる補助金・助成金・減税制度がないか確認する

古いマンションのリフォームでは、補助金や助成金、減税制度が利用できるケースもあります。リフォームの目的が地球環境へ配慮したものや、高齢者に配慮したバリアフリーの場合、利用できる補助金や助成金の選択肢が増えます。

古いマンションのリフォームで利用できる補助金や助成金、減税制度は以下のとおりです。

項目詳細
補助金・助成金・こどもエコすまい支援事業
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・断熱リフォーム支援事業
・次世代省エネ建材支援事業
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・バリアフリーリフォーム補助金
減税制度・住宅ローン控除
・住宅取得資金にかかる贈与税の非課税
・リフォーム特別控除

上記で紹介した制度は、それぞれ補助される金額や条件が決められています。工事を始めてしまうと適用できない制度もあるため、事前に詳細を確認しておきましょう。

古いマンションをリフォームする際の4つのチェックポイント

古いマンションをリフォームする際のチェックポイントを以下4つ紹介します。

下記でそれぞれ詳しく解説していくので、後悔しないよう把握しておきましょう。

①遮熱性・遮音性

マンションの構造のほとんどは、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)です。そのため、木造住宅よりも断熱性や気密性には優れています。

ただし、築年数が経っているマンションは、物件によって性能に差があることも少なくありません。断熱性能が低いと冷暖房が効きにくく、結露やカビも発生しやすくなります。

断熱性や気密性の低いマンションは、樹脂製の内窓を設置したり、壁の中に断熱材を入れることで性能を上げられます。

とはいえ、断熱リフォームは大規模工事なので、費用が高くなることに注意が必要です。また、断熱性能と同様に新耐震基準を満たしているのか、近隣に音が響きにくいかなどもチェックしておくと良いでしょう。

②目に見えない部分の劣化

古いマンションは、水回りの給排水管が劣化していたり、壁の内側の躯体コンクリートに大きなひびがあるケースも少なくありません。その場合、交換や補修が必要になります。

マンションのリフォーム経験が豊富なリフォーム会社だと、図面確認や現地調査である程度予測できます。しかし、目に見えない部分は着工して、中身を見てみないとわかりません。

中古マンションは工事が始まり、躯体や配管などの状態を確認してから、リフォームプランを柔軟に調整する必要があることを認識しておきましょう。そうすることで、予想外のことが起きても、冷静に対応できます。

③管理状態

マンションは快適な住環境を確保し、資産価値の維持や向上を測るために、長期的なメンテナンス計画が必要です。

マンションのメンテナンス計画は、長期修繕計画書で定められています。そのため、リフォームプランを考える前に、計画書が作られているのか、内容は適切か、修繕工事に基づいた修繕積立金は妥当かなどをチェックしておきましょう。

古いマンションでも、適切な修繕計画に基づき修繕が行われており、現状問題なく管理されていれば安心です。築年数に捉われず、現状をしっかり確認しましょう。

マンションの管理履歴やメンテナンスは専門的な内容も多いため、理解や判断が難しいと感じる方も多くいます。そんな時は、リフォーム会社やマンションの管理者に相談しましょう。

④間取り変更の自由度

リフォームでは設備や内装だけでなく、間取りも変更できます。ただ、構造や排水管の位置によっては自由度が下がるケースがあるため注意が必要です。

マンションの構造にはラーメン構造と壁式構造があり、ラーメン構造は柱と梁、壁式構造は壁と床で建物を支えています。

RCラーメン構造は構造上重要な柱と梁を残すと壁を撤去したり、移動できたりするため間取り変更の自由度が比較的高い構造です。対して壁式構造は、床と壁の面で構造を支えていることから、間取り変更の自由度が低いことが特徴です。

このように、マンションの構造は間取り変更の自由度に大きく関係しているため、希望に沿ったリフォームが行えるか事前に確認しておきましょう。

古いマンションのリフォームはリノベーションハイムにおまかせください

古いマンションをリフォームするなら、リノベーションハイムにおまかせください。リノベーションハイムは、豊富なリフォーム実績があり、古いマンションのリフォームも数多く手掛けています。

プロの視点と知見によって期待値を超える生活空間を創出します。難題であった場合もどうすれば理想に近づくのか、一緒に考えていくため満足度の高いリフォームの実現が可能です。

現在、無料相談も実施しているので、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

本記事では、古いマンションのリフォームの費用相場や費用を抑えるポイント、注意点などを詳しく解説しました。リフォーム費用は安いものではありません。そのため、上記で紹介したポイントや注意点を把握しておくことが大切です。

また、古いマンションのリフォームでは複雑なことも多くあります。その際は、リフォーム会社に相談して、後悔のないリフォームをできるようにしましょう。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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