- 「実家はリフォームと建て替えどちらが良い?」
- 「実家のリフォーム方法にはどんなものがある?」
実家を活用しようと検討している方の中には、上記のような悩みを抱えている方も少なくないでしょう。実家をリフォームするのが最適なのか、リフォームするとなるとどんな方法があるのかなどはそれぞれ異なります。
実家をリフォームするには費用がかかるため、慎重に考えることが大切です。しかし、リフォームに関する知識がなく、どのように進めるのか見当がつかないという方も多いでしょう。
そこで本記事では、実家のリフォームについて詳しく解説していきます。あわせて、実家をリフォームする際の注意点も解説するため、後悔しないリフォームを行うために、最後まで読んでみてください。
実家をリフォームする際に検討すべき工事とその費用
築年数によりますが、実家をリフォームする際に検討した方がよい工事とその費用について条件別に紹介します。
どのリフォームを行うかは、各家庭で話し合い、必要なものを行いましょう。
バリアフリー仕様にしたい場合
家族の高齢化に伴い、実家をバリアフリー仕様にしたいと考えている方も多いでしょう。バリアフリー仕様にしたい方は下記の工事を検討してみてください。
項目 | 費用 |
---|---|
段差の解消 | 1~28万円 |
手すり設置(水回り/玄関/廊下など) | 0.5~18万円/箇所 |
浴室の床をすべりにくい素材へ変更 | 4~20万円 |
室内ドアを引き戸に変更 | 3~30万円 |
廊下の幅を広げる | 40~100万円 |
トイレ室内スペースの拡張 | 10~40万円 |
浴室スペースの拡張 | 15~250万円 |
高齢の方の事故は、家の中で起こりやすいです。転倒事故を防ぐために、家の中の段差をなくしたり、手すりを設置する、すべりにくい床素材にするなどの工夫を施しておくと良いでしょう。
ヒートショック対策
家の中が寒い場合、冬場などのヒートショック対策として「浴室暖房」や「トイレ・洗面に小型暖房機」の設置をしておくと安心です。
項目 | 費用 |
---|---|
浴室暖房の設置 | 10~40万円 |
トイレ | 5~5.7万円 |
洗面所 | 5~8万円 |
ヒートショック対策をしておかないと、温度の急激な変化により血圧が大きく上下し、欠陥や心臓に負担がかかってしまいます。そのため、対策を行い、家の中の温度差を解消しておきましょう。
耐震・断熱リフォーム
築年数が経っている住宅の場合、耐震性や断熱性能が低い可能性があります。今後、長く、快適に暮らすために、各住宅性能を改善するリフォームも検討してみてください。
項目 | 費用 |
---|---|
壁・屋根の断熱化 | 0.4~3万円/㎡ |
天井・床下の断熱化 | 0.4~0.8万円/㎡ |
内窓の追加 | 8~30万円/箇所 |
耐震リフォーム | 25~200万円 |
耐震診断 | 20~40万円 |
1981年以前に建てられている場合、旧耐震基準に沿って建てられている可能性があるため、耐震性が低い恐れがあります。現行の基準に沿った建物へ改修するのが望ましいです。
耐震・断熱リフォームは、上記で紹介したヒートショック対策とあわせて実施しておくのがおすすめです。
水回りの設備をリフォーム
水回りの設備をリフォームは一般的に、トイレや浴室などの水回り設備は10~20年ごとにリフォームが必要とされています。築年数が経っている建物の設備は新しい物へ交換し、周辺の壁や床材も張り替えておくのが好ましいです。
項目 | 詳細 |
---|---|
キッチンの全体交換 | 50~150万円 |
浴室の全体交換 | ユニットバス:50~150万円 在来浴室をユニットバスに変更:65~150万円 |
トイレ全体交換 | 洋式トイレの交換:15~50万円 和式から洋式に変更:15~60万円 |
洗面台(洗面所)の全体交換 | 10~50万円 |
水回り4点セット | 100~300万円 |
最近は家事をしやすいように、清掃性やデザイン性などが向上している製品が多く販売されています。今家に設置している水回り設備に悩みがある方はリフォームを検討してみると良いでしょう。
実家リフォームの事例3選
実際に実家をリフォームした事例を3つピックアップして紹介します。
それぞれ下記で詳しく紹介していきます。
事例①【2,824万円/築23年/埼玉県】
こちらは、もともと二世帯住宅の2階部分に住んでいたのを、1階が空いたことで生活の場を移すことに決め、リフォームしました。
足が不自由なご主人の生活を考慮した動線で、うち・そとをつなげて庭を楽しむという暮らし方が実現されています。開放的な空間も魅力的です。
事例②【2,450万円/築16年/埼玉県】
扉を開くと、海外の邸宅を思わせる華やかなエントランスホールが出迎えてくれます。天窓から降り注ぐ光が心地良く、さりげなく置かれている絵画やストーブは施主のこだわりが詰まっています。
こちらに住んでいる夫婦は自宅で仕事をすることが多いため、「クリエーティブな空間」を求め、視覚が大切にされています。
雑然としがちなキッチンなど生活感を感じさせるものは徹底して“見せない”ようにしているのもポイントです。落ち着きを感じつつ、非日常を感じる部分がある住まいになっています。
事例③【1,768万円/築30年/東京都】
夫婦の暮らしを安心・快適に楽しむためにリフォームしました。和室とLDKをつなげて大空間を作り出し、白と黒のテーマカラーに沿って、華やかさの中にも落ち着きのあるデザインにまとめられています。
キッチンにもこだわりがあり、アイランド側にIHを設置し、「作りながら、おしゃべりしながら、シェフ気分の楽しいキッチン」に仕上がっています。
浴室とサニタリーもスペースを広げ、ホテルのようなゆとりと回遊動線を実現しているのもポイントです。実際の事例を見ることで、リフォームの内容や間取りの参考になります。
費用を抑えて実家をリフォームする方法
実家のリフォームにかかる費用相場は、築年数やどこまで修繕するかによって異なります。築年数が経ったリフォームには1,000〜2,000万円と幅広いです。
最小限のリフォームを行う場合は、1,000万円以内になることもありますが、長く住み続ける場合、耐震補強や断熱改修など修繕が必要です。そのため、長期的な視点でリフォームを行う場合は、1,000万円以上と考えておくと良いでしょう。
しかし、高額であるため、費用を抑えたいと考えている方も多いでしょう。費用を抑えてリフォームする方法は以下5つあります。
- リフォームの範囲を限定する
- 補助金や介護保険などを利用する
- 火災保険や地震保険を活用する
- ローンを組む
- 減税制度の活用
費用を抑えたい場合は、リフォーム内容を調整し、予算内に抑えるのが無難です。ただ、譲れない内容がたくさんある場合、調整しても予算を超えてしまうケースもあるでしょう。
その場合は、補助金や介護保険、地震や火災などの保険などの活用や、上手く住宅ローンを組む方法がおすすめです。他にも、住宅ローン控除や耐震改修に関する特殊措置、同居対応改修に関する特殊措置などの減税制度も利用できるケースがあります。
上記の制度を活用することで、費用を抑えたリフォームが可能です。
お金を抑えてリフォームをする方法に関して、こちらで詳しく解説しています。参考にして、満足のいくリフォームを行いましょう。
実家をリフォームする際の注意点
実家をリフォームする際の注意点を以下3つ紹介します。
それぞれ下記で詳しく紹介していきます。
贈与税が発生する場合がある
実家をリフォームする場合、贈与税が発生する場合があります。贈与税は相手に財産を無償で譲渡した場合に課税される税金です。贈与税の発生の有無に関しては条件がありますが、回避する方法としては、以下3つがあります。
- 子供が実家を購入して名義変更する
- 親が子供に実家を贈与し、子どもの名義に変更
- 実家が高額である場合、「相続時精算課税」制度を活用
実家をリフォームする際の税金に関しては、こちらで詳しく解説しています。利用を検討している方は参考にしてみてください。
住宅ローンが組みづらい可能性がある
リフォームは高額であるため、ローンを利用する方が多いです。ただ、実家が親名義の場合、両親の年齢によっては新しくローンを組むことが難しくなります。
自分名義の建物をリフォームするのであれば、住宅ローン減税が申請できます。そのため、実家をリフォームする際は、実家を親名義から子名義に変更して、子どもがローンを組む方法が現実的です。
リフォームでは住宅ローンとリフォームローンのどちらでも利用できます。違いは以下の表にまとめました。
項目 | 借入可能な金額(上限) | 借入期間 | 金利相場 | 審査機関 |
---|---|---|---|---|
住宅ローン | 5,000万~1億 | 最長35年 | 1~2% | 最短でも2週間前後 |
リフォームローン | 500~1,000万円 | 最長10~15年 | 2~5% | 最短1、2~1週間 |
上記以外にもローンには違いや特徴があるので、気になる方は利用を考えている銀行に問い合わせてみてください。リフォーム会社によっては、ファイナンシャルプランナーが在籍しているなど、資金計画についてもサポートしてもらえる場合があります。
建物の状態は厳重にチェックする
実家にご両親が暮らしていたり、空き家の場合、経年劣化している可能性が高いです。きれいに見えていても床や壁を解体してみると、修繕しなければいけない箇所が出てくることも珍しくありません。
建物の劣化症状を見逃してしまうと、リフォーム中に知るはめになり、予算オーバーしてしまう恐れも考えられます。そうなると妥協する部分が出てきてしまいます。
そのため、まずは建物の状況を確認し、どの部分の改修が必要なのか把握しておくことが重要です。修繕箇所の工事費用を出し、そこから予算内になるようリフォームプランを立てていきましょう。
実家リフォームでよくある質問
実家リフォームでよくある質問を下記にまとめました。
- 実家を二世帯住宅にリフォームする際におすすめの間取りは?
- 実家リフォームで使える補助金はある?
- 築年数が経っている古い実家はリフォームできる?
- 実家はリフォームと建て替えどちらが良い?
- リフォーム資金はどこに相談したら良い?
リフォームを検討している方は参考にしてみてください。
実家を二世帯住宅にリフォームする際におすすめの間取りは?
二世帯住宅へのリフォーム方法は「完全分離型」「完全共有型」「部分共有型」の3種類があります。3種類のうちどれが適しているかは、家庭によってさまざまです。
そのため、食事を一緒にするのか、キッチンや浴室、トイレ、玄関などを共有にしても問題ないかをイメージしながら考えてみましょう。後悔しないために、慎重にプランを立てることが重要です。
二世帯住宅へのリフォームについては以下の記事で詳しく解説しています。実家を二世帯住宅へリフォームしようと検討している方は参考にしてみてください。
実家リフォームで使える補助金はある?
要支援、要介護の認定を受けている方がいる場合、バリアリフォームに介護保険が適用される場合があります。
また、旧耐震基準で建てられている場合、国や自治体から耐震診断・補強の補助金が出ることもあります。断熱や高効率設備など省エネに関わるリフォームも補助金が活用できるケースが多いです。
費用を抑えてリフォームする方法についてはこちらで詳しく解説しています。費用を抑えて実家をリフォームしようと考えている方は参考にしてみてください。
築年数が経っている古い実家はリフォームできる?
構造体に深刻な被害が出ていなければ、リフォームできます。そのため、築年数がかなり経っていたとしても、フルリフォームによる適切なメンテナンスをすることで長く安全に暮らすことが可能です。
築年数が建っている古い実家のリフォームに関してはこちらで詳しく解説しています。検討している方は参考にしてみてください。
実家はリフォームと建て替えどちらが良い?
リフォームか建て替えどちらが最適かは、建物の状況によって異なります。築30年であれば内装や水回り中心のフルリフォーム、築40年であればスケルトンリフォーム、築50年であれば建て替えが適しています。
築年数と劣化状況を考慮して、リフォームと建て替えどちらにするのか選びましょう。
以下では、実家はリフォームと建て替えのどちらにすべきか詳しく解説しています。あわせて、ご覧ください。
リフォーム資金はどこに相談したら良い?
ほどんどのリフォーム会社で資金の相談が実施されています。リフォームローンの相談や補助金活用のサポートも受けることが可能です。
老後資金や教育資金などを含め、長期的な新計画を相談したい場合はファイナンシャルプランナーに相談に相談するのも1つの方法です。贈与税や相続税について相談したい場合は、税理士などの専門家に相談してみてください。
実家のリフォームならリノベーションハイムにおまかせください
実家のリフォームはリノベーションハイムにお任せください。リノベーションハイムでは、住まいを一新させるために、デザインや住宅機能の向上に努めています。
それだけでなく、プロの視点と知見によって期待値を超える、新しい生活空間を創出することにこだわったサービスを提供しています。サポート体制も充実しているため、長期間安心して快適に住み続けられるのもリノベーションハイムの特徴です。
豊富な実績と丁寧なカウンセリングで、トラブルのないリフォームを目指します。無料の相談も実施しているので、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。
まとめ
本記事では、実家リフォームについて、検討すべき工事や費用、建築事例、よくある質問などを解説しました。築年数が経っている建物のリフォームは大きな費用がかかるため、きちんと資金計画を立ててから行う必要があります。
予算オーバーにならないよう、本記事の内容を参考にリフォームプランを立ててみてください。リフォームについては、リノベーションハイムにお気軽にご相談ください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。