断熱窓の種類と性能を解説!あなたの住宅にピッタリの窓を目的別に紹介

長年住んできた家で今よりも快適に、長く住むためにはリフォームが必要です。なぜなら住宅も年数が経過するたびに劣化してくるからです。しかし、ひとくくりに断熱窓と言っても、様々な種類があります。

  • 断熱窓の種類ってどんなのがあるの?
  • どの断熱窓がいいの?
  • おすすめの断熱窓が知りたい

と思っている方も多いでしょう。あなたが実現したい住空間にするためには、適切な断熱窓にすることも重要です。

そこで、回は断熱窓の種類を紹介します。また、種類ごとの特徴やあなたにあった断熱窓の選び方まで紹介します。断熱窓の種類に悩まれている方はぜひ参考にしてください。

以下の記事では、断熱窓リフォームについて詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

目次

断熱窓の種類と性能

まず、どのような種類の断熱窓があるのかについて紹介します。実際に、どのような窓があなたの家に合うのか判断するために、まずは種類と性能、特徴を知っておきましょう。今回紹介するのは以下の7つです。

  • 単板ガラス
  • 複層ガラス
  • Low-E複層ガラス
  • トリプルガラス
  • 防犯安全合わせ複層ガラス
  • 真空ガラス
  • 5枚ガラス

それぞれ、どのような性能や特徴があるのか詳しく解説します。

単板ガラスの性能と特徴

単板ガラスの性能と特徴は以下の通りです。

項目内容
メリット・コストが安い
・施工しやすい
デメリット・断熱性能が低い
・防音性能が低い
・結露しやすい
性能・特徴7つの窓の種類の中でも一番断熱性能が低く、価格も安い

単板ガラスは名前の通り、一枚のガラスで構成されているガラスになります。施工がしやすく価格的にもリーズナブルですが、一方で断熱性能自体は低くあまり断熱効果が期待できません。

そのため、断熱性能の向上を目的とする場合は、内窓としてカバー工法での設置をおすすめします。

複層ガラスの性能と特徴

複層ガラスの性能と特徴は以下の通りです。

項目内容
メリット・断熱性能が高い
・防音性能が高い
・結露しにくい
・丈夫で割れにくい
デメリット・コストが高い
・分厚い
性能・特徴ガラスの間にガスを注入

複層ガラスは2枚のガラスが組み合わさるようにつくられている断熱ガラスになります。

ガラスとガラスの間にガスを注入し、更に断熱性能を高めています。一般的に注入されるガスはクリプトンガスとアルゴンガスの2種類になります。

より断熱性能が高いガスはクリプトンガスです。クリプトンガスは希少性の高いガスで、原子の重さによる熱伝導率の低さによって断熱効果を高めています。

Low-E複層ガラスの性能と特徴

Low-E複層ガラスの性能と特徴は以下の通りです。

項目内容
メリット・断熱性能が高い(断熱タイプ)
・防音性能が高い
・日射熱や紫外線をカット(遮熱タイプ)
・冬は光を逃さない
・丈夫で割れにくい
・結露しにくい
デメリット・コストが高い
・分厚い
性能・特徴遮熱タイプと断熱タイプに分けられる

Low-Eガラスとは、ガラスの表面に特殊な金属膜をコーティングしたガラスのことです。コーティングが熱を吸収・反射します。そのため、夏の暑さを和らげ、冬の暖房効率を高め、室内の快適性を高める効果があります。

また、遮熱タイプは日射線・紫外線の遮断、断熱タイプは日射線を取り込み熱を逃さない特徴を併せ持ちます。

トリプルガラスの性能と特徴

トリプルガラスの性能と特徴は以下の通りです。

項目内容
メリット・断熱性能が非常に高い
・防音性能が高い
・丈夫で割れにくい
・結露しにくい
デメリット・コストが高い
性能・特徴中空層が2つあり、寒冷地で高い断熱性能を誇る

トリプルガラスとは、3枚のガラスを使い2つの間にクリプトンガスまたはアルゴンガスを注入したものです。高い断熱性能、遮音性、防犯性を誇っています。そのため、寒冷地などではとても人気の高い断熱窓になっています。

単板ガラスや複層ガラスよりも高い断熱効果で、冷暖房費を削減できます。

防犯安全合わせガラスの性能と特徴

防犯安全合わせガラスの性能と特徴は以下の通りです。

項目内容
メリット・割れにくい
・割れても飛散しない
・高い防犯性能
・結露しにくい
・紫外線をほぼ100%カット
デメリット・コストが高い
・分厚い
性能・特徴・ 樹脂による高い防犯性能
・2分以上割れない

防犯合わせガラスとは、ガラスの間に柔軟で強靭な特殊中間膜を挟んで圧着したガラスです。ガラスが割れても、中間膜が貫通を防いでくれます。

また、2分以上ハンマーで叩いても割れることはありません。73%の泥棒は時間をかけても窓が割れなければ、あきらめるといわれているため防犯性能が高いです。

防犯性能が高いだけではなく、2枚のガラスと樹脂で構成されているため、一定の断熱効果もあります。

真空ガラスの性能と特徴

真空ガラスの性能と特徴は以下の通りです。

項目内容
メリット・断熱性能が非常に高い
・防音性能が高い
・丈夫で割れにくい
・結露しにくい
・薄い
デメリット・コストが高い
性能・特徴・複層ガラスの1種で中空層が真空
・薄いのに断熱性能も高い
・防音効果もある

真空ガラスとは、2枚のガラス板の間に真空層を設けた断熱窓です。間の真空層によって、熱や音、風などが伝わるのを防ぎます。

また、真空層は熱伝導が低く断熱性能が非常に高いため、冬場は暖かく、夏場は涼しく保てます。真空層によって防音効果もあるため、都会などでは多く使われている断熱窓になります。

5枚ガラスの性能と特徴

5枚ガラスの性能と特徴は以下の通りです。

項目内容
メリット・最高の断熱性能
・防音性能が高い
・丈夫で割れにくい
・結露しにくい
デメリット・コストが高い
・分厚い
性能・特徴・3つの中空層が存在
・極寒冷地で使用されるほど高い断熱性能

5枚ガラスとは、2枚のガラス板の間に2つの中間層ガラスを挟んで、5層構造にした断熱窓です。

各ガラスの厚みや使用する中間層ガラスの種類によって、様々な性能を持つことができます。高い断熱性能と耐久性から北海道や東北などの極寒冷地で人気です。

断熱窓の効果を高めるにはサッシも重要

断熱窓は高い断熱性能を持ち、冬場の暖房費や夏場の冷房費の削減など、省エネ効果が期待できます。しかし、窓の断熱性能には、窓ガラスだけでなく、サッシも大きく関係しています。

たとえば、窓ガラスが高性能な断熱窓でも、サッシに隙間があったり熱を伝えやすい素材で作られている場合、外気の熱や冷気が容易に室内に入り込んで断熱効果が低下してしまいます。

また、サッシの開閉性能や耐久性も断熱効果に大きな影響を与えます。そのため、窓の断熱性能を高めるには、窓ガラスだけでなく、サッシも重要な要素であることを認識し、適切なサッシを選びましょう。

断熱窓の効果を高める4つのサッシ

断熱性能を高められるサッシを紹介します。今回紹介するのは以下の4つです。

  • 木製のサッシ
  • アルミサッシ
  • 樹脂サッシ
  • アルミと樹脂の複合サッシ

木製サッシは、熱伝導率が低く、断熱性能に優れています。また、木材自体が断熱材の役割を果たすため、より高い断熱性能が期待できます。しかし、湿気や虫に弱く定期的なメンテナンスが必要です。

アルミサッシは、軽量で強度が高く、耐久性に優れています。また、メンテナンスが簡単で、湿気に強いため、長期間使用できます。しかし、熱伝導率が高いため、断熱性能はやや劣ります。

樹脂サッシは、プラスチック素材で作られており、耐久性が高くメンテナンスが簡単です。また、熱伝導率が低く、断熱性能に優れています。しかし、長期間の使用により色あせが生じることがあるため、見た目にこだわる場合は適していません。

上記のように、断熱窓の効果を高めるためには適切なサッシの選定が重要です。窓ガラスとサッシをバランスよく選び、適切なリフォームで、より高い省エネ効果や快適性を得られるでしょう。

断熱窓の種類とサッシの選び方

断熱窓とサッシの選び方は、以下のような要素によって決定されます。

まず、断熱窓やサッシを選ぶ際は目的に合わせて考える必要があります。たとえば、断熱性能を高めたいのか、防音性能を高めたいのか、デザイン性を重視するか、などがあります。

次に、予算によって選択肢が限定されます。高性能を追い求めると、性能に応じて高価格帯になります。予算に余裕がある場合は、高性能なものを選べますが、予算が限られている場合は、価格と性能を考慮したものを選びましょう。

窓の状態によっては、断熱窓やサッシを取り付けることができない場合があります。窓枠や建物の構造に問題がある場合は、サッシを交換するだけでは効果が得られない場合もあります。

上記の要素を考慮し、最適な断熱窓とサッシの選択が重要になります。また、専門知識のある業者に相談することで自分にあった断熱窓とサッシを選べるでしょう。

断熱窓のご相談ならリノベーションハイムへ

断熱窓のリフォームをするならリノベーションハイムがおすすめです。リノベーションハイムは50年以上、リフォームに関する施工をしてきました。

また、経験豊富なスタッフがあなたに合った断熱窓の種類やメリットを丁寧に説明し、適切な提案をしてくれます。リノベーションハイムでは、店舗に行かなくてもオンラインで相談できるので、初めてのリフォームでも安心して依頼できます。

まずは相談から始めて、理想の窓を手に入れましょう。

まとめ

ここまで、断熱窓の種類について解説してきました。断熱性能を向上させるためには断熱窓の性能が高いものを選べば良いわけではありません。

サッシも同様に断熱性能があるものを選ばなければ、結果的に快適な住空間の実現にはつながりません。冷暖房効率を高め、光熱費を削減するためには、まず住宅の断熱性能を高めるリフォームを検討しましょう。

実際に相談してみることで、さらに詳しく自分にあったリフォーム方法を見つけられるでしょう。本記事があなたの助力になれば幸いです。

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