「床の断熱リフォームってやった方がいいの?」
「床の断熱リフォームにかかる費用はいくら?」
床の断熱リフォームは、住まいの快適性を上げる効果的な方法のひとつです。とはいえ、実際のところどれくらいの効果があるのか、本当にやった方がいいかなど疑問を感じている方もいるでしょう。
結論、住まいの快適性や安全性を考えるなら、床の断熱は欠かせません。しかし、費用がかかるということもあり、床の断熱リフォームについてしっかりと知った上で検討することが重要です。
そこで、本記事では床の断熱リフォームを実施する方法や費用を紹介します。あわせて、床の断熱リフォームで得られる効果や利用できる補助金も解説するので、ぜひ参考にしてください。
なお、そもそも断熱リフォームについてよくわからないという方は次の記事をご覧ください。


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床の断熱リフォームで得られる3つの効果
ここからは、床の断熱リフォームで得られる効果を、3つにまとめて紹介します。
床の温度が上がる
床の温度が上がることは、床の断熱リフォームで得られる効果の1つです。床の断熱リフォームをすれば床下からの冷気が伝わりづらくなるため、床の温度が上がりやすくなります。
床が冷たいと動くことを避けたい人が多いものの、床が温かければ家事や仕事への意欲がわきやすく作業効率を上げることも可能です。
加えて、温かい空気は上に行くことから部屋全体が温まりやすく夜間も冷えづらくなり、良質な睡眠をとりやすくなります。床の断熱リフォームを行えば、行動力や健康面にも影響を与えるといった効果があるのです。
光熱費の節約になる
光熱費の節約になることも、床の断熱リフォームで得られる効果の1つです。床の断熱リフォームを行うと外気の影響を受けづらくなるため、それほど冷暖房を使わなくても快適な生活が送れます。
たとえば、エアコンの設定温度は夏なら高め・冬でも低めにしても、快適な室温を維持しやすくなり、光熱費の節約につながるのです。
光熱費は年々上昇しているため、床の断熱リフォームを行い光熱費の削減を行えば、家計が楽になります。
ヒートショック防止につながる
ヒートショック防止につながることも、床の断熱リフォームで得られる効果の1つです。ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が上下して起こる健康被害を指します。
床の断熱リフォームを行うと、床のみならず室温も上がりやすくなります。脱衣所の温度が上がれば、湯船との温度変化を緩やかにできるため、ヒートショックが起こりづらくなるのです。
ヒートショックによる事故は、65歳以上の高齢者に起こることが多い傾向にあります。年齢を重ねても健康で元気に暮らすためには、床の断熱リフォームが効果的といえます。
床の断熱リフォームを実施する方法と費用相場
ここからは、床の断熱リフォームを実施する方法と費用相場を紹介します
床を剥がし断熱材を入れる
床の断熱リフォームを実施する方法として、床を剥がし断熱材を入れることが挙げられます。費用は、実施する床の面積や充填する断熱材の種類によるものの、1㎡につき2万円ほどが目安です。
床を剥がし断熱材を入れる方法は、次のような場合におすすめです。
- 床下にスペースがない
- 床の張り替えも検討している
ただし、床を剥がすことから、実施する床の面積次第では仮住まいが必要な場合があります。工期は1〜2週間ほどかかるため、仮住まいが必要な場合は仮住まい先を早めに探すのが賢明です。
床下から断熱材を入れる
床下から断熱材を入れることも、床の断熱リフォームを実施する方法の1つです。床下にスペースがあれば、床下にもぐり断熱材を入れることができます。
費用は1㎡につき1万円ほどです。床下から断熱材を入れると、床を剥がす必要がないことから工期を1〜3日ほどで済ますことができます。
仮住まいの必要もなく、短期間で断熱リフォームが終わることはメリットです。条件が合うなら、床の断熱リフォームは床下から断熱材を入れる方法がおすすめです。
床の断熱リフォームの口コミ・評判
ここからは、床の断熱リフォームの実際の口コミ・評判を紹介します。
ホットカーペットより温かい?
断熱材あったかーいヽ(*´∀`)ノ
ホットカーペットより温かいんじゃない?w
やっぱり床一面フラットにして、全面断熱材いれよー(๑>ᴗ<๑)
いくらかかるやら(笑)
引用:X
床の断熱リフォームを実施すると、ホットカーペットよりも温かいと感じる人もいます。
床の断熱リフォームを決めかねている場合は、リビングや寝室といった一部の床に断熱材を入れて生活してみる方法もあります。床の断熱リフォームの温かさを実感できれば、床全体に実施すべきか決めやすくなるのです。
室温17℃でも温かい
自宅の室温は17℃でも温かい。
離れ家の室温は22℃でも寒い。
自宅は土壁、畳の下に断熱材、窓は断熱ブラインド、サーキュレーター(扇風機)で温度均質化。離れ家は下階が駐車場で床無断熱、窓はカーテンのみ。
まずは断熱ブラインド・内窓で寒さ対策しましょう。熱は窓からどんどん逃げて行きます!
引用:X
床の断熱リフォームを行うと、室温17℃でも温かいと感じる人もいます。前述したとおり、床に断熱材を入れると床の温度が上がるため、足元から体が温まりやすくなります。
加えて、温かい空気は上に行くため部屋全体が温かいと感じやすくなるのです。室温がそれほど高くなくても床が温かければ、快適な温度と実感する人がいることも念頭に置きましょう。
床の断熱材を入れると暖房器具いらない?
床の断熱材はとても良い買い物だった。ヒーターつけてないのに温かい…
引用:X
床の断熱リフォームを実施すると、ヒーターをつけなくても温かいと感じる人もいます。ヒーターを付ける頻度が減れば、光熱費の節約につながります。
加えて、家事のリスクやエアコンによる空気の乾燥からくる肌や喉への影響を防ぐことも可能です。健康面や火事のリスクを軽減するためにも、床の断熱リフォームは有効と言えます。
床の断熱性を左右する2つのポイント
ここからは、床の断熱性を左右するポイントを、2つにまとめて解説します。
断熱材の種類
断熱材の種類は、床の断熱性を左右するポイントの1つです。断熱材には次の3種類があります。
種類 | 断熱材 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
鉱物系 | ・ガラスウール ・ロックウール | ・高断熱性あり ・防音効果も高い | ・湿気対策が必須 ・触れるとかゆみを生じる |
自然系 | ・セルロースファイバー ・ウール | ・調湿性が高い ・高断熱性あり | ・特殊な施工方法 ・高価 |
石油系 | ・ポリエステル ・フェノールフォーム ・硬質ウレタンフォーム ・ビーズ型ポリスチレンフォーム ・押出法ポリスチレンフォーム | ・耐水性・耐火性あり ・耐久性あり | ・高価 ・燃えた際には有毒ガスが発生(硬質ウレタンフォーム) |
断熱材には種類が豊富なため、予算や求める断熱性、特徴を考慮して決めることが賢明です。また、断熱材の種類次第では、施工を専門業者へ依頼しなければならないことも念頭におきましょう。
床材の種類
床材の種類も、床の断熱性を左右するポイントの1つです。床材には、次の種類があります。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
フローリング(単層・複合) | ・カラーバリエーション、ランクが豊富 ・耐久性が高い | ・滑りやすい ・凹み、そりが起こりやすい |
クッションフロア | ・比較的安い ・掃除がしやすい | ・家具などの跡が残りやすい ・熱に弱い |
フロアスタイル | ・キズがつきづらい ・掃除がしやすい | ・クッション性が低い ・つなぎ目から水が入りやすい |
畳 | ・和を感じやすい ・柔らかい | ・メンテナンスに手間がかかる ・定期的に交換が必要 |
カーペット | ・カラーバリエーション、サイズが豊富 ・滑りにくい | ・ダニがつきやすい ・汚れが落ちづらい |
どの床材を選んでも床の断熱効果は得られやすいことから、好みに応じて床材を選ぶことをおすすめします。ただし、メンテナンスや掃除のしやすさは床材の種類によるため、手間を考慮することも大切です。
床の断熱リフォームで利用できる4つの補助金
ここからは、床の断熱胃フォームで利用できる補助金を、4つ紹介します。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、床の断熱リフォームで利用できる補助金の1つです。子育てグリーン住宅支援事業は、住宅の新築と既存住宅の省エネリフォームを実施した子育て世帯を対象とする補助金制度です。
ここでいう、子育て世帯とは18歳未満がいる世帯または夫婦どちらかが39歳以下の世帯を指します。
子育てグリーン住宅支援事業の補助金を利用して床の断熱リフォームを実施するには、次のように開口部の断熱改修またはエコ住宅設備の設置を同時に行う必要があります。

また、子育てグリーン住宅支援事業の申請は、事業者登録を受けた業者のみが可能です。事業者登録を受けた業者が工事完了後に必要書類を揃えて事務局へ申請を行うと、補助金が交付されます。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業も、床の断熱リフォームで利用できる補助金の1つです。
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅性能向上や三世帯の同居に対応するリフォームに加えて、住宅の適切なメンテナンスによる取り組みなどを対象とする補助金制度です。
申請は、事業者登録を受けたリフォーム業者が行います。長期優良住宅化リフォーム推進事業の申請タイプには2つあり、次のような補助金上限額が設定されています。
申請タイプ | 要件 | 補助金の上限額 |
---|---|---|
事前申請タイプ(※) | 決められた公募期間に応募する | ・評価基準型:80万円 ・認定長期優良住宅型:160万円 |
通年申請タイプ(※) | 随時交付申請を受けられる | ・評価基準型:80万円 ・認定長期優良住宅型:160万円 |
つまり、二世帯住宅や子育て世帯が実施するリフォームでは、最大で210万円の補助金が受け取れます。ただし、補助率は3分の1であり、補助金額が10万円以下(補助対象工事が30万円以下)は補助の対象外となるため注意が必要です。
既存住宅の断熱リフォーム支援事業
既存住宅の断熱リフォーム支援事業も、床の断熱リフォームで利用できる補助金の1つです。
既存住宅の断熱リフォーム支援事業(2025年度は1月下旬頃から実施予定)は、断熱材・窓・ガラスを用いた断熱リフォームを支援する補助金制度です。補助金の申請は、住宅の所有者または親族が行うものの、親族が申請する場合には同意書が必要になります。
既存住宅の断熱リフォーム事業では、リフォーム工事前に『交付申請書』を提出・審査を行い、交付決定が決まり次第、通知が届きリフォームの契約と着工を行うといった流れです。
工事完了後、必要な書類を提出して現地調査に立ち会いを行い、補助金額が確定されます。補助金額は、次のような上限額が設定されています。

ただし、戸建てと集合住宅では補助対象となる製品が異なるため注意が必要です。

ここでいう、集合住宅(個別)とは、二世帯住宅を指します。既存住宅の断熱リフォーム支援事業では、住宅の種類により補助対象が異なるため、よく確認してから申請を行うのが賢明です。
自治体が実施する断熱リフォームの補助金支援

自治体が実施する断熱リフォームの補助金支援も、床の断熱リフォームで利用できる補助金の1つです。
自治体で実施する断熱リフォームの補助金を調べるには『地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト』を活用するのがおすすめです。
たとえば、東京都葛飾区ではエコ助成金(高断熱住宅)が実施されており、床などの断熱リフォームを行うと次のような補助金を受け取れます。
- 断熱性能等級5の場合:30万円
- 断熱性能等級6以上:60万円
- ZEHの場合:上記の金額に20万円上乗せ
上記の検索サイトでは情報が古いこともあるため、詳細は各自治体のホームページへ遷移し確認するのが賢明です。
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まとめ
本記事では、床の断熱リフォームの口コミを交えて、得られる効果や補助金の種類を紹介しました。床の断熱リフォームを行うと床の温度が上がり、光熱費の削減やヒートショックの防止につながります。
加えて、床の断熱リフォームには国と自治体の補助金を受けられるため、お得に工事ができます。補助金はリフォーム業者が申請を行うことがほとんどのため、実績が多い業者に依頼することが欠かせません。
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本記事があなたのお役に立てることを願っております。