戸建ての外壁はメンテナンスしないと危険!?適切な時期と必要箇所、費用を紹介

住宅の内装や設備はメンテナンスしているが、外壁はメンテナンスしていない方もいるのではないでしょうか。特に快適性に関係がなさそうな外壁ですが、実は外壁のメンテナンスを怠っていると住宅の快適性を損ねてしまう可能性があります。

  • 外壁は汚れても大丈夫
  • ちょっとの傷くらい心配ない

と思っていませんか。365日、外で太陽光や雨・風などを受け続けている外壁は、住宅の快適性に重要な要素のひとつです。

そのため今回は、外壁のメンテナンスについて素材別のメンテナンス時期や早急に対応が必要な状態、費用相場まで紹介します。

また、以下の記事では住宅の内装や設備などのメンテナンス時期についても紹介しています。あわせて参考にしてください。

目次

外壁メンテナンスしないリスク

外壁をメンテナンスしないと以下のリスクが発生します。

それぞれ詳しく解説していきます。外壁メンテナンスしていない方や数十年に一度しか、メンテナンスしていない方はぜひ確認してリスクを知っておきましょう。

外壁の劣化から建物の劣化につながる

外壁が劣化するとひび割れや苔やカビなどが発生します。そのままメンテナンスせずに放置してしまうと、ひび割れから建物の耐久性が低下し地震による倒壊や雨水の侵入で雨漏りなどが引き起こされます。

ほかにも、雨漏りに気づかず放置してしまうと、木造住宅は構造材が腐ってしまったり、鉄筋造の住宅はサビて弱ってしまったりと、さまざまな被害を引き起こす要因になります。

また、苔やカビが発生すると、害虫被害なども増加します。住宅がシロアリの被害を受けてしまったりなど、外壁メンテナンスを怠ると建物の内外にリスクを招く原因になります。

修繕費用が高くなる

外壁メンテナンスをしていないと小さな修繕で補えなくなってしまいます。小さな修繕で補えない場合、大規模な修繕や、足場を組んでの総張替えなどが必要になってしまいます。

足場を組むと費用が格段に上がってしまい、メンテナンスの費用相場を簡単に超えてきます。

たとえば、小さなひび割れや汚れの清掃であれば、数十万円で完了するところが、放置してしまい大規模修繕が必要になると数百万円以上必要になってしまう恐れもあります。

そのため、できるだけ早めの対処が費用を抑えてメンテナンスするコツです。

素材別外壁メンテナンスの時期

外壁素材ごとに耐用年数が異なります。以下では外壁素材別の特徴と耐用年数について紹介します。

項目特徴耐用年数
窯業系サイディング耐震性・耐防火性・遮音性に優れる7年から8年
金属系サイディング防音性・遮熱性・防水性に優れる10年から15年
樹脂系サイディング凍害や塩害に強い10年から20年
木質系サイディング断熱性に優れる10年
モルタルデザイン性が高い8年から10年
ALC耐火性・耐震性・耐久性に優れる10年から15年
タイル耐久性に優れる40年
素材別外壁特徴と耐用年数

上記のようにそれぞれ素材によって耐用年数が異なります。しかし、それぞれの耐用年数が異なるとしても、最大限耐用させるためには、5年に一度は必ずメンテナンスしましょう。

メンテナンスには点検も含まれているため、メンテナンスすることで劣化をいち早く発見でき、リスク低減に繋がります。

外壁メンテナンスが必要な状態

ここからは外壁メンテナンスが必要な状態について紹介します。今回紹介するのは以下の6つです。

どれかひとつでも当てはまる状態の場合、早急に対処が必要になります。メンテナンスしなければ最悪の場合、大規模な修繕が必要になる可能性もありますので、あなたの住宅が当てはまっていないか確認しながら見ていきましょう。

外壁の色あせ

外壁の色あせは、日光や気候の影響で起こります。特に南面と西面は色あせが進みやすい場所になります。

太陽の紫外線によって塗料が酸化し、色あせが進むことが主な原因です。また、気候条件や大気中の汚染物質も色あせに関与します。

外壁の色あせが目立つ場合は、塗り替えを検討することがおすすめです。塗り替えによって外壁の見た目が美しくなるだけでなく、建物の保護や耐久性の向上にもつながります。

コケ・藻

塗膜の防水性が低下すると、外壁が湿った状態になり、コケや藻の発生が促進されます。特に日当たりの悪い北面や川沿いの建物は湿気が多く、日光が当たりにくいため、コケや藻の生育環境に最適な場所になります。

コケや藻は美観上の問題だけでなく、外壁にも悪影響を与えます。増殖すると外壁の表面に密着し、水分を保持し、外壁材を湿った状態にします。

結果的に外壁の劣化や塗膜の剥がれ、ひび割れ、内部への浸水などの問題を引き起こす可能性があります。そのため、定期的な清掃や予防対策などのメンテナンスが重要です。

チョーキング

外壁を触った時に白い粉が付く場合、塗膜の劣化が進行している兆候です。白い粉は「チョーキング」と呼ばれ、塗膜中の顔料や充填材が劣化し、表面に浮き上がってきたものになります。

塗膜の劣化は外壁の耐久性や美観に影響を与え、劣化が進むと塗膜の剥がれやひび割れが生じる可能性が高まります。また、塗膜の保護機能が低下することで外壁材自体も劣化しやすくなります。

そのため、外壁に白い粉が付いた場合は、塗り替えを検討しましょう。早めの対処によって外壁の保護や耐久性の向上が期待できます。

ひび割れ

窓の四隅や外壁の隅は、ひび割れが発生しやすい場所です。ひび割れにはヘアークラック(小さなひび割れ)と構造クラック(大きなひび割れ)の2種類があります。

ヘアークラックは見た目にはあまり影響しませんが、構造クラックは建物の耐久性や安全性に懸念が生じます。

構造クラックが見られる場合には、クラックを埋めるための下地処理と塗装が必要です。下地処理はクラックを埋めるだけでなく、クラックの広がりを防ぐ働きもあります。

塗装によって外壁の美観を回復させるだけでなく、建物の耐久性を向上させるため、ひび割れの早期発見と適切なメンテナンスが重要です。

塗膜剥がれや膨れ

塗膜の膨れや剥がれは塗膜の劣化や問題を示すサインです。膨れると密着が悪くなり、剥がれや浮きが生じる可能性があります。そのまま放置すると外壁がさらに損傷する可能性もあり、注意が必要です。

そのため、塗膜の膨れや剥がれが確認できる場合は、早急に塗り替えを検討しましょう。塗膜の劣化は外壁の保護機能や美観に影響を与えるほか、建物の耐久性にも悪影響を及ぼす可能性もあります。

メンテナンスによって、外壁の保護や美観の回復、建物の耐久性向上が期待できます。

シーリング部分の劣化

外壁や窓周りのシーリングにヒビがある場合は、シーリングの劣化が進んでいるサインになります。劣化したシーリングは水や風の侵入を許し、建物の防水性や気密性が損なわれてしまいます。

早めの対処が必要になり、シーリングの打ち替えや外壁の塗り替えがおすすめです。シーリングの打ち替えによって防水性や気密性を回復させ、建物の耐久性を保つことができます。

また、外壁の塗り替えによって建物の外観を美しく保ちながら、保護や耐久性の向上にも繋がります。メンテナンスによって建物の防水性や耐久性を確保し、快適で安全な環境を維持できます。

外壁メンテナンス費用相場

外壁メンテナンスはメンテナンス方法によって費用相場が異なります。そのため、メンテナンス方法ごとの費用相場は以下の表のようになります。

メンテナンス内容費用相場
シーリングのメンテナンス10万円から20万円
塗り替えのメンテナンス80万円から150万円
重ね張りのメンテナンス150万円から200万円
張替えのメンテナンス180万円から230万円
外壁メンテナンスの費用相場

上記のような費用相場になります。塗替えや張替えになると費用がかなり高額になってきます。そのため、できるだけ劣化の初期症状のタイミングでメンテナンスができると費用を安く抑えられるでしょう。

外壁メンテナンスを依頼する業者の選び方

外壁メンテナンスを依頼する際は業者を慎重に選びましょう。業者選びに失敗してしまうと高い金額を払ったのに、再度メンテナンスが必要になったり、最悪の場合は修繕が必要になってしまいます。

そのため、以下の3つに注意して業者選びを進めましょう。

それぞれ、業者選びにおいてとても重要なポイントになります。一つひとつ見ていきましょう。

格安業者には注意

外壁メンテナンスを依頼する際には、格安業者には注意が必要です。安い価格に惹かれるかもしれませんが、品質や施工技術の面で問題が生じる可能性があります。

たとえば、テキトウなメンテナンスで劣化状態をより悪化させてしまうなどの危険性があります。信頼性や長期的なメンテナンスの観点から、安価な業者だけでなく、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

外壁メンテナンスが得意な業者かどうか

外壁メンテナンスを依頼する際には、信頼できる業者を選ぶことが重要です。業者の専門知識や経験を確認しましょう。過去の実績や業者の公式サイト、資格なども確認してみましょう。

また、直接業者とコミュニケーションを取り、対応や提案内容、コミュニケーションのスキルを確認し信頼性を判断しましょう。外壁メンテナンスにおいて信頼できる業者を選ぶことで、長期的な安心と品質の保証が得られます。

今後も長く付き合える業者かどうか

メンテナンスは一度だけで、おしまいではありません。そのため、アフターサービスやメンテナンスをした後などの対応にも注目する必要があります。

また、定期的なメンテナンスにおいて、いつメンテナンスが必要かと日々心配するのはストレスにもなるでしょう。

そのため、適切な時期にメンテナンスのお知らせや今までおこなったメンテナンスを振り替えられるようなカルテを発行している業者に依頼することをおすすめします。今後、何度も依頼するメンテナンスだからこそ、信頼できる業者を選びましょう。

外壁から快適な住空間を実現するならリノベーションハイム

メンテナンスにおいて信頼できる業者に依頼するならリノベーションハイムがおすすめです。リノベーションハイムは、長年の実績と経験から高い技術力で、丁寧でわかりやすいメンテナンスが特徴です。

外壁についても専門的な知識をもって対応してくれるため信頼できるでしょう。また、リノベーションハイムでは、住宅カルテを発行しており、過去のメンテナンス内容や今後のメンテナンス時期をお知らせしてくれる特典もあります。

そのため、一度依頼すれば今後も安心して依頼ができます。

オンラインでの相談もできるため、なにか気になる点やメンテナンスが必要なのかどうかを質問してみるのもいいでしょう。一度、気軽に相談してみましょう。

まとめ

ここまで外壁のメンテナンスについて解説してきました。外壁の素材によっては長期的な耐用性がありますが、定期的にメンテナンスしておくことで、安心して快適に住み続けられる住宅が実現できるでしょう。

今後も長く住み続けるのであれば、定期的なメンテナンスで快適な住空間を守り続けましょう。また、今回紹介した劣化の例に当てはまる方は必ず一度専門の業者に相談してください。

放置してしまうといつの間にか危険な状態になりかねません。本記事があなたの助力になれば幸いです。

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