
吹き抜けってリフォームで部屋にできるの?
家族構成が変わって吹き抜けを部屋にしたい…
家族構成の変化や収納力・部屋の不足を解消するために、吹き抜けのリフォームを検討している方もいるでしょう。また、最初は魅力的に感じていた吹き抜けも、実際に暮らし始めて不便さを感じた方もいるかもしれません。
結論から述べると、吹き抜けを部屋にリフォームすることは可能です。ただ、リフォームの方法にはいくつか種類があり、費用や特徴を知った上で決めることが重要です。
そこで本記事では、吹き抜けを部屋へリフォームする方法や費用を紹介します。あわせて、吹き抜けを部屋にするメリット・デメリット、注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。


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吹き抜けを部屋へリフォームすることは可能
前述したとおり、吹き抜けを部屋にリフォームすることは可能です。吹き抜け部分に床を張れば、独立した部屋を作れます。
天井は新たに作るか吹き抜け時のままでも良く、好みに合わせて選択可能です。居室や納戸といった独立した部屋を作るなら、壁やドアを設けて仕切ります。また、照明を設置するための電気工事も欠かせません。
一方で、独立した部屋にせず、ロフトや小屋裏収納にもできます。吹き抜けをふさぐと、さまざまな用途で利用できるため、次の見出しでリフォーム方法と費用を確認しましょう。
吹き抜けを部屋にするリフォームの方法と費用
ここからは、吹き抜けを部屋にするリフォーム方法と費用を紹介します。
なお、ロフトは吹き抜けの一部を塞ぎ空間を作るものであり、小屋裏は吹き抜けを完全に塞いで下階とは独立した部屋を指します。
ロフト
吹き抜けをロフトにリフォームするには、次のような費用がかかります。
ロフトの用途 | 費用 |
---|---|
収納スペース | 50~100万円 |
居室 | 50~200万円 |
吹き抜けをロフトにする場合は、用途や広さにより費用が異なります。
収納スペースとして使うなら、床を張ったうえで照明を付けることがおすすめです。ロフトへの昇降には、はしごが一般的であるものの、自治体により固定の階段が認められることもあります。
取り外しが可能なはしごにすると、昇降の不便さから利用しなくなることもあります。自治体へ確認したうえで、ロフトには可能な限り固定の階段を設置するのが賢明です。
一方、ロフトを居室として使う場合には、断熱材の充填が欠かせません。吹き抜けは屋根に近いため夏は暑くなりがちです。子どもの遊び場や作業スペースとしての利用を考えるなら、エアコンの設置もおすすめします。
納戸
吹き抜けを納戸にリフォームすることも可能であり、費用は約30〜150万円かかります。
納戸とは、窓がない部屋または床面積に対して窓が小さい部屋を指します。吹き抜けの既存窓が小さい、または窓がない場合でも、納戸なら独立した部屋へリフォームできるのです。
ただし、納戸は一般的な部屋よりも換気がしづらく、湿気が溜まりやすい側面があることに注意が必要です。とはいえ、納戸は工夫次第で子どもの遊びスペースや書斎として活用できます。
納戸の用途に合わせて、断熱材の充填やエアコン・コンセントの設置などを検討し、快適に使える環境を整えましょう。
居室
吹き抜けを居室にリフォームするには、約200〜500万円の費用がかかります。
一般的に、吹き抜けは玄関やリビングに作られることが多く、音が響きやすいことから居室へリフォームする際には防音対策が必須です。防音壁や二重窓を設置して、可能な限り遮音することをおすすめします。
また、断熱材の充填や電気工事、クローゼットの設置など、吹き抜けを部屋にするリフォームの中で居室が最も工事箇所が多いです。そのため、吹き抜けを居室にすると、費用がかさみます。
独立した居室を作る際は、快適な空間になるように業者と相談して工事内容を決めましょう。
小屋裏
吹き抜けをリフォームして小屋裏にするには、次の費用がかかります。
小屋裏の用途 | 費用 |
---|---|
収納スペース | 20~60万円 |
部屋 | 50~500万円 |
小屋裏を収納スペースとして活用するなら、吹き抜けに床を張るのみでも空間を作り出せます。小屋裏には荷重制限があるため、軽くて丈夫な建材がおすすめです。一般的には、構造用合板(コンパネ)が利用されます。
一方、部屋として活用する場合は、居室を作るのと変わらない費用がかかります。壁・天井・窓の設置に加えて、電気工事や断熱材の充填、防音対策が必要です。
吹き抜けを部屋にするメリット
ここからは、吹き抜けを部屋にするメリットを、4つにまとめて紹介します。
冷暖房効率が上がる
冷暖房効率が上がることは、吹き抜けを部屋にするメリットの1つです。吹き抜けをふさぐと、空間の容積を減らせるため、冷暖房が効きやすくなります。
吹き抜けがあるリビングの場合、大きいエアコンを稼働させ、サーキュレーターなどで空気を循環させなければ室温が一定になりません。温かい空気は上昇し冷たい空気は降下しやすいため、エアコンのみでは温度ムラが生じるのです。
ただし、吹き抜けをふさぐことで空間の容積が減り、エアコンのみでも快適な室温にしやすくなります。冷暖房の効率を上げられると、光熱費の節約も可能です。
利用できるスペースが増える
利用できるスペースが増えることも、吹き抜けを部屋にするメリットの1つです。前述したとおり、吹き抜けの空間をふさげば収納スペースや部屋が作れます。
なかでも、戸建ては収納スペースが不足しがちです。吹き抜けをふさいで収納スペースにすれば、住まい全体の整理整頓がしやすくなるでしょう。
また、親との同居で部屋数が不足した場合には、吹き抜けの空間を利用して部屋にすることも可能です。部屋があればプライベートな空間を持つことができ、住まいの快適性も向上できます。
吹き抜けの空間は状況に応じて、部屋にするといった有効な活用が可能です。
生活音が響きづらくなる
生活音が響きづらくなることも、吹き抜けを部屋にするメリットの1つです。吹き抜けをふさぐと空間を通じて音が伝わらなくなるため、生活音が響きづらくなります。
吹き抜けは玄関やリビングに作られるため、生活音が住まい全体に響きやすくストレスを感じる方も少なくありません。実際に、玄関にある吹き抜けの影響で2階に音が響くことからふさいだ方もいます。
玄関の吹き抜け、2階に音が響くので
ふさぐ工事をしています
白枠、ストライプガラスのデコ窓がいい感じ!
引用:X
吹き抜けをふさげば下階の音が上階へ伝わりづらくなり、仕事や勉強に集中できる環境を整えられます。
掃除が楽になる
掃除が楽になることも、吹き抜けを部屋にするメリットの1つです。吹き抜けをふさぐことで、高所にある窓や照明に手が届きやすくなります。
吹き抜けがあると1階の床から長い脚立を使うか、業者に掃除を依頼しなければなりません。手間がかかるため、次第に吹き抜けにある窓や照明の掃除が億劫になります。
放置した結果、ホコリの堆積やカビが生じて健康被害が出ることもあるのです。吹き抜けをふさぐと踏み台程度のもので窓や照明に手が届き、掃除の頻度も上げられます。
吹き抜けを部屋にするデメリット
ここからは、吹き抜けを部屋にするデメリットを、2つにまとめて紹介します。
採光が減り暗く感じやすい
採光が減り暗く感じやすいことは、吹き抜けを部屋にするデメリットの1つです。吹き抜けをふさぐと、高所の窓からの採光が下の階へ届かなくなります。
吹き抜けを作る際には、室内への採光を考慮して高所に複数個の窓を設けることが多いです。採光のおかげで日中は自然光のみでも十分明るく、照明を使うことはほとんどありません。
ただし、吹き抜けをふさぐと下階への採光が減り、室内が暗いと感じやすくなります。日中でも照明を使うことになり、電気代がかさむ可能性があることにも注意が必要です。
開放感がなくなり狭く感じやすい
開放感がなくなり狭く感じやすいことも、吹き抜けを部屋にするデメリットの1つです。吹き抜けをふさぐと、天井が低くなります。
吹き抜けのある家では、室内がそれほど広くなくても天井の高さで広々とした空間だと感じることがあります。しかし、吹き抜けを部屋にすると天井が低くなり、窮屈さを感じてしまうことがあるのです。
吹き抜けをふさぐことで、住まいの印象や快適性が下がってしまう可能性があることに注意が必要です。
吹き抜けを部屋にする際の注意点
ここからは、吹き抜けを部屋にする際の注意点を、3つにまとめて紹介します。
納戸・居室を作るなら建築確認が必要
吹き抜けをリフォームして、納戸・居室を作るなら建築確認が必要です。部屋とみなされる納戸や居室を作ると、建築基準法上は増築になります。
具体的には、床面積を10㎡以上増やす際には、建築確認が欠かせません。増築したにも関わらず建築確認を怠ると、違法建築とみなされて行政指導や罰則を受ける可能性があります。
実際に建築確認申請をするのは施工会社であることがほとんどです。とはいえ、のちにトラブルへと発展しないよう念頭においておきましょう。
また、建築確認を申請してから確認済証が交付されるまで1〜2か月程度かかることを考慮して、工事の時期を検討するのが賢明です。
ロフト・小屋裏なら要件を満たさなければならない
吹き抜けをロフト・小屋裏にリフォームするなら、要件を満たす必要があります。ロフト・小屋裏の要件を満たすなら、増築と判断されず建築確認が不要です。ロフト・小屋裏には、高さと床面積に次のような制限があります。
- 天井までの高さが1.4m以下
- 下階の床面積の2分の1未満の広さ
上記の要件を満たさなければ、ロフト・小屋裏は部屋と見なされる可能性が高いです。吹き抜けを塞いでロフト・小屋裏へする際には要件を守るのが賢明です。
納戸・居室なら固定資産税が増額になる
吹き抜けをふさいで納戸・居室にするなら、固定資産税が増額になります。なぜなら、納戸・居室にすると延床面積が増えて固定資産の評価額が上がるからです。
納戸・居室の増築の場合、固定資産税は年間で数千円程度の増額になります。ただし、リフォーム後の3年間は軽減措置が適用され、固定資産税は軽減されます。
4年目からは固定資産税の金額が元に戻ることに注意が必要です。想定外の出費に困ることがないように把握しておきましょう。
吹き抜けを部屋にするならリノベーションハイムにご相談ください


吹き抜けを部屋にするならリノベーションハイムにご相談ください。リノベーションハイムなら50年以上のリフォーム実績があり、希望に応じた吹き抜けのリフォームが可能です。
部屋はもちろん、ロフトや小屋裏のように、用途に応じたリフォームを実施します。まずは現地調査を行い、現状を確認したうえで希望に沿ったプランのご提案をします。
プラン内容は打ち合わせを重ねて理想的なものを作り、納得感を得てリフォームをすることが可能です。吹き抜けを部屋にするなら、ぜひリノベーションハイムにお問い合わせください。
まとめ
本記事では、吹き抜けを部屋へリフォームできるのかを解説しました。結論、吹き抜けを部屋へリフォームすることは可能です。吹き抜けを部屋にするには、次の4つの方法があります。
- ロフト
- 納戸
- 居室
- 小屋裏
吹き抜けをリフォームする目的を考慮して、使い勝手の良い部屋にリフォームするのが賢明です。もし、吹き抜けを部屋にリフォームするなら、ぜひリノベーションハイムにご相談ください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。