
予算500万円でスケルトンリフォームはできる?
スケルトンリフォーム費用を抑える方法ってあるの?
築年数が古く、壁・床が劣化した住宅でも新築同様な仕上がりになるスケルトンリフォーム。間取り変更も可能なうえに、建て替えより費用を抑えられるといったことから魅力を感じている方も多いでしょう。
なかには、500万円でスケルトンリフォームを実施できるのか気になっている方もいるはず。リフォームは内容や業者によって費用が異なるため、事前に情報を集めておくことが重要です。
そこで、本記事ではスケルトンリフォームは500万円でできるのかを紹介します。あわせて、スケルトンリフォームのメリット・デメリットや注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
- スケルトンリフォームは戸建て・マンションともに500万では実施できない
- スケルトンリフォームには約1,000万〜2,000万円の費用がかかる
- スケルトンリフォームには間取りを自由に変更できたり、劣化した配管や配線を交換できるメリットがある
- スケルトンリフォーム実施の際には追加工事が発生したり、建物の状態によってできない可能性があることに注意
※なお、本記事では環境省の「先進的窓リノベ2025事業」や「子育てグリーン住宅支援事業」のほか国土交通省の情報を参考に記事を制作しています。


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スケルトンリフォームは500万円で実施が困難
結論、スケルトンリフォームは戸建て・マンションともに500万では実施できません。なぜなら、柱や梁といった構造部まで解体する大がかりなものであり、通常のリフォームよりも費用がかさむためです。
とくに解体費や解体処分費が高額になることが多く、総工費の3割程度を占める場合もあります。現に、スケルトンリフォーム実施者の中には処分費が高額と感じた方もいます。
リフォームで意外と大きな費用になるのが「撤去処分費」間取り変更とかフルスケルトンにするとこれがかなり大きくてうちは、総工費の25%でした。300万くらい。なので、予算抑えるには間取り変更を最小にするのがポイントです
引用:X
予算500万円でリフォームを行うなら、スケルトンリフォームではなく部分リフォームになるでしょう。水回りやフローリングといった必要な場所のみを改修工事すれば、費用を抑えつつリフォームが可能です。
スケルトンリフォームにかかる費用
スケルトンリフォームには、次のような費用がかかります。
住宅の種類 | 費用相場 |
---|---|
戸建て(約30坪) | 1,300~2,200万円程度 |
マンション(約100㎡) | 1,100~1,700万円程度 |
スケルトンリフォームでは構造部まで解体するものの、キッチンや浴槽といった既存設備の再利用も可能です。既存設備の使用年数が短く、劣化が見受けられなければ、設備の再利用で費用を抑えられます。
また、スケルトンリフォームに合わせて、耐震性や断熱性向上のリフォームを実施できます。
耐震性や断熱性を向上させることで、より安全性・快適性の高い住まいにすることが可能です。ただし、上記の費用より高くなることに注意が必要です。
500万円で実施可能なリフォーム内容
500万円でスケルトンリフォームは実施困難です。しかし、部分的なリフォームなら行うことは可能です。予算500万円で実施可能なリフォームには、次のようなものがあります。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
キッチンの交換 | 100~200万円 |
トイレの交換 | 20~100万円 |
浴室の交換 | 70~200万円 |
洗面台の交換 | 10~30万円 |
壁紙の交換 | 5~8万円(6畳) |
フローリングの交換 | 4~6万円(6畳) |
間仕切り壁の撤去 | 6万円程度(撤去のみ) 20万円以上(電気工事や壁・天井の補修込み) |
間仕切り壁の追加 | 15万円程度(追加のみ) 30万円程度(電気工事を含む) |
和室を洋室に変更 | 30万円~(6畳) |
外壁塗装 | 60~150万円 |
上記のリフォームを組み合わせて、同時に実施することが可能です。設備はグレードの高いものを選ぶと、費用がかさみます。
スケルトンリフォームを実施するメリット
部分的なリフォーム実施の判断をする前に、スケルトンリフォームのメリット・デメリットを知り、後悔を残さないことが賢明です。まず、スケルトンリフォームには次のようなメリットがあります。
- 間取りを自由に変更できる
- 劣化に気付きづらい配管や配線の交換もできる
- 同時に断熱・耐震性を向上できる
スケルトンリフォームでは、柱や梁といった構造部のみを残して解体します。
骨組みの状態だけにするため、自由に間取りを決められるうえに普段では確認しづらい配線や配管の劣化状況を目視できるのです。配線や配管に劣化が見受けられた際には交換すれば、漏電や漏水を事前に防げます。
また、構造部のみの状態から新たな間取りへ作り変える場合に、天井や床などに断熱材を充填したり、二重窓の設置も可能です。現に、スケルトンリフォーム実施者の中には次のように断熱リフォームを同時に行い断熱効果を実感した方もいます。
我が家はスケルトンリフォームした中古マンションですが、断熱だけはめっちゃ金かけました。
その結果、電気代やガス代は大幅減少。幹線道路沿いですが騒音全く聞こえず。マジで二重サッシおすすめします。
引用:X
スケルトンリフォームの実施で、安全で快適な生活を送りやすくなります。
スケルトンリフォームを実施するデメリット
つづいて、スケルトンリフォームには次のようなデメリットもあります。
- 必ず希望する間取りにできるわけではない
- マンションの場合は事前に管理組合へ申請しなければならない
- 騒音や振動が発生する
スケルトンリフォームは建物の状態や状況次第で、実施できない場合もあります。構造部の劣化や腐食により建て替えが推奨されることや、工法により柱ではなく面で建物を支えている場合もあるからです。
スケルトンリフォームを検討するなら、まずは実施可能なのかを業者に相談することをおすすめします。実施可能な場合は、近隣住民へ工事の周知を怠らないことが大切です。
スケルトンリフォームは解体を伴うため、騒音や振動が発生します。近隣住民の理解を得なければ、のちにトラブルが生じる可能性もあるのです。現に、近隣でスケルトンリフォームを実施して騒音でつらい思いをした方もいます。
ご近所のリフォーム工事の騒音が頭に響いてつらい。スケルトンリフォームだから12月までこれが続くとかホントキツイ
引用:X
また、マンションでスケルトンリフォームを実施する場合には、管理組合へ工事の許可を得るための事前申請が欠かせません。管理規約に詳細に記載されているため、必ず目を通しましょう。
実際のスケルトンリフォーム事例3選
ここからは、実際のスケルトンリフォーム事例を、3つ紹介します。
事例①【築年数40年・1434万円】






回遊動線を確保して家事効率を上げたスケルトンリフォーム事例です。
水回りをまとめるために浴室を移動させて、キッチンを前に出すことで回遊動線を作り出しました。キッチンから浴室への動線がスムーズであり、家事の負担も減らせています。
キッチンの前には子どもが遊べる畳スペースを設置。リビングから畳へは段差を無くし安全性も確保しているのです。
事例②【築年数26年・1470万円】






キッチンとダイニングをつなげて大空間のLDKへと間取り変更をしたスケルトンリフォーム事例です。
LDKにはアイランドキッチンを設置して、家族が自然とキッチンに集まるように工夫しています。大きなキッチンで家族とともに料理したり、友達を呼んでパーティも可能です。
また、キッチンからはLDK全体を見渡せて、常に家族を感じながら生活ができます。
事例③【築年数23年・1285万円】






家事効率を上げるために間取り変更し、断熱リフォームも実施したスケルトンリフォーム事例です。
キッチンの後ろに脱衣所と浴室を設置して、家事動線を楽にしています。脱衣所にはタオルや着替えを収納できるリネン庫も完備。また、スケルトンリフォームと同時に、壁や床に断熱材を充填したことで断熱性能も向上しています。
スケルトンリフォームを実施する際の注意点
ここからは、スケルトンリフォームを実施する際の注意点を、3つにまとめて紹介します。
途中で追加工事が発生する場合がある
途中で追加工事が発生する場合があることは、スケルトンリフォームを実施する際の注意点の1つです。柱や梁のみを残した状態まで解体しなければ、構造部の劣化や腐食がわからないことがあります。
もし、構造部に劣化や腐食が確認されると、補強工事が欠かせません。一般的に、スケルトンリフォームでは構造部の補強工事を組み込むことはほとんどないため、追加工事があると費用がかさみます。
想定外の追加工事に備えて、スケルトンリフォームにかかる予算や工期に余裕を持たせるのが賢明です。
建物の状態ではできない可能性がある
建物の状態ではできない可能性があることも、スケルトンリフォームを実施する際の注意点の1つです。スケルトンリフォームの実施が難しい建物の工法もあります。
たとえば、柱や梁ではなく、壁といった面で建物を支えている2×4工法やプレハブ工法などです。面で建物を支えている住宅では壁を撤去することができないため、スケルトンリフォームの実施が難しい場合もあります。
まずは、スケルトンリフォームの実施が可能なのかを業者と相談するのが賢明です。
建築確認申請の必要性を確認する
スケルトンリフォームを実施する際には、建築確認申請の必要性を確認することが大切です。建築確認申請の必要性を事前に確認しなければ、思うように工事が進まないことがあります。
実のところ、2025年4月に建築基本法が改定されています。改訂によって、これまで不要であった「木造2階建て」と「200㎡越えの木造平屋」では建築確認が欠かせません。
建築確認を実施しなければ、罰則が科される可能性があります。建築確認には手数料と日数がかかるため、工期遅れにならないためにも必ず確認しましょう。
スケルトンリフォームにかかる費用を抑える方法
ここからは、スケルトンリフォームにかかる費用を抑える方法を、3つにまとめて紹介します。
補助金を活用する
補助金を活用することは、スケルトンリフォームにかかる費用を抑える方法の1つです。スケルトンリフォームと同時に、断熱窓の設置や断熱材の充填、高効率給湯器への交換などをすれば、補助金の利用が可能です。
利用できる補助金には、次のような種類があります。
補助金名 | 補助の上限額 |
---|---|
先進的窓リノベ2025事業 | 200万円 |
子育てグリーン住宅支援事業 | 60万円 |
既存住宅の断熱リフォーム支援事業 | 120万円 |
自治体が実施する補助金 | 各自治体による 例:東京都文京区では断熱窓設置で30万円 |
自治体が実施する補助金は公式サイトを確認する以外にも、地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイトを活用しても検索が可能です。活用可能な補助金を最大限に利用して、お得にスケルトンリフォームを行うことをおすすめします。
減税制度を利用する
減税制度を利用することも、スケルトンリフォームにかかる費用を抑える方法の1つです。スケルトンリフォームの実施で条件を満たすと、所得税と固定資産税が減税になることがあります。
具体的には、スケルトンリフォームと同時に、次のようなリフォームを実施するのが条件です。
減税対象 | リフォームの種類 | 補助金額 |
---|---|---|
所得税 | ・耐震リフォーム ・バリアフリーリフォーム ・省エネリフォーム ・同居対応リフォーム ・長期優良住宅化リフォーム ・子育て対応化リフォーム | 上限250万円 |
固定資産税 | ・耐震リフォーム ・バリアフリーリフォーム ・省エネリフォーム ・長期優良住宅化リフォーム | 耐震リフォーム:2分の1が減額 バリアフリー・省エネリフォーム:3分の1が減額 長期優良住宅化リフォーム:3分の2が減額 |
所得税と固定資産税の両方で減税を受けられるため、有効に活用するのが賢明です。
実績の豊富な業者にリフォームを依頼する
スケルトンリフォームにかかる費用を抑えるには、実績の豊富な業者にリフォームを依頼する方法もあります。実績の豊富な業者であれば、補助金を活用したリフォームプランを提案してくれる可能性があります。
補助金を活用したプランを提案してもらえると、リフォーム内容が補助金の利用条件に適合するのかを自分で調べる必要がありません。補助金を活用するにはリフォームの専門用語や単位などを理解しなければならず、手間と時間がかかります。
補助金を最大限に活用するためにも、実績豊富な業者にリフォームを依頼するのが賢明です。
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まとめ
本記事では、スケルトンリフォームは500万円でできるのかを解説しました。結論、スケルトンリフォームは戸建て・マンションともに500万円で実施できません。
なぜなら、スケルトンリフォームは柱や梁といった構造部のみにした状態でリフォームを始めるため、解体費や解体撤去費がかかるからです。解体費や解体撤去費は高額であり、住宅の大きさによるものの、100〜300万円程度かかります。
ただし、補助金を活用すれば、費用を抑えてスケルトンリフォームを行えます。スケルトンリフォームをする際は補助金を利用できるか業者に相談するのが賢明です。本記事があなたのお役に立てることを願っております。