耐熱・耐震リフォームは同時にすべき?得られる効果や費用相場まで

主婦Aさん

耐熱と耐震リフォームって同時にできるの?
耐熱と耐震リフォームにかかる費用はどのくらい?

安心で安全な暮らしをするなら欠かせないのが、耐熱と耐震リフォームです。

築年数が古い住宅は旧耐震基準で建てられているうえに、断熱材が充填されていないこともあります。だからこそ、耐熱と耐震リフォームを同時に実施したいと考える方は多いはずです。

ただし、耐熱と耐震リフォームの実施場所や費用、効果などを詳細に知らなければ適切なリフォームは行えません。結果的に、思うような結果が得られない可能性があります。

そこで、本記事では耐熱と耐震リフォームは同時に実施すべきなのかを、費用や効果を交えて紹介します。また、耐熱と耐震リフォームを実施する際の注意点や実施をおすすめする住宅の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 耐熱リフォームとは住宅の断熱性を高めて、外気からの熱の出入りを防ぐリフォーム
  • 耐震リフォームとは地震の揺れに耐えるよう住宅を補強するリフォーム
  • 熱・耐震リフォームを実施すると光熱費の削減やヒートショックの予防といった効果がある
  • 築年数30年程度の住宅や日当たりが良くない住宅は耐熱・耐震リフォームがおすすめ

※なお、本記事では環境省の「先進的窓リノベ2025」や国土交通省の「子育てグリーン住宅支援事業」などの情報を参考に記事を制作しています。

井東祥郎 監修者

一級建築士/一級建築施工管理技士

井東祥郎

東京セキスイファミエス技術責任者
セキスイハイムの新築設計担当として27年間従事。現在は技術責任者として、お客様のリフォームの設計・施工に貢献している。

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目次

そもそも耐熱・耐震リフォームとは

耐熱・耐震リフォームとは次のことを指すことばであり、同時にリフォームの実施が可能です。

耐熱リフォーム・耐震リフォームとは
  • 耐熱リフォーム:住宅の断熱性を高めて、外気からの熱の出入りを防ぐリフォーム
  • 耐震リフォーム:地震の揺れに耐えるよう住宅を補強するリフォーム

耐熱・耐震リフォームを同時に行えば、費用を抑えられます。屋根や外壁の耐熱・耐震リフォームでは同時に実施することで足場の設置が1回で済み、床や壁をはがすのも1度で済むためです。

耐熱と耐震リフォームを両方とも検討しているなら、同時に実施するプランをおすすめします。ただし、耐熱・耐震リフォームの実施場所や費用を知らなければ、実施の判断ができないでしょう。

そのため、次のトピックでは各リフォームの実施場所と費用相場を紹介します。

耐熱リフォームを実施すべき場所と費用

まずは、耐熱リフォームの実施場所と費用相場は次のとおりです。

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耐熱リフォームの実施場所耐熱リフォームの詳細費用相場
二重窓の設置、樹脂サッシへの交換、ペアガラスの交換、窓全体の交換5~50万円/箇所
壁を剥がして断熱材を充填、既存壁に断熱材を充填し内壁を設置100~200万円程度
天井天井を剥がして断熱材を充填、屋根裏から断熱材を充填30~150万円程度
屋根断熱塗料の塗布、新しい屋根材と交換、既存屋根の上に新しい屋根を覆う50~200万円
玄関ドア壁からドア枠を外し新しい枠ごと新しい玄関ドアへ交換、既存のドア枠に被せながら新しい玄関ドアを設置50~150万円

耐熱リフォームの実施場所は同じでも、施工方法によりかかる費用が異なります。たとえば、窓ではペアガラスの交換では5万円程度であるものの、内窓の設置には1箇所10万円程度の費用がかかるのです。

施工方法の検討は、かかる費用と断熱性や気密性がどれほど向上するのかを比較して決めることをおすすめします。

耐震リフォームを実施すべき場所と費用

つづいて、耐震リフォームには次のような実施場所があり、費用相場は次のとおりです。

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耐震リフォームの実施場所耐震リフォームの詳細費用相場
基礎ヒビ割れや劣化の補修1~80万円
壁の増加、増強10万円程度/箇所
屋根屋根材の軽量化150~300万円程度

耐震リフォームでは基礎や壁の補強はもちろん、屋根を軽量化することで家の重心が上がるため地震の際に揺れづらくなります。加えて、屋根を軽くすることで、住宅が潰れづらくなることから効果的です。

耐熱・耐震リフォームにかかる期間

耐熱・耐震リフォームには、次のような期間がかかります。

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リフォーム内容リフォーム内容の詳細仮住まいの有無かかる期間
部分的な耐震補強壁の補強、耐震金物の設置、基礎のヒビ割れ補強など無し3~10日ほど
基礎全体の補強基礎を根本から補強する大規模な工事有りの場合が多い1~2か月ほど
構造部のみ残して実施する耐震補強柱の交換や増設、壁の増設など有り3~6か月ほど
解体を伴う断熱材の充填天井や床などを解体し断熱材の充填後に新規貼り替え有り1~2週間ほど
解体なしの断熱材の充填屋根裏や床下からもぐり、断熱材を充填無し3日ほど

耐震補強は、部分的なリフォームであれば数日で住みながら実施できます。ただし、基礎全体や数部屋伴うリフォームでは荷物の移動が困難であり、仮住まいが必要な場合が多いです。

一方、耐熱リフォームでは床や天井の解体を伴うと、広範囲でホコリが舞ううえに騒音が発生します。家族の健康を維持するためにも、仮住まいがおすすめです。

ただし、一部屋ずつや部分的に耐熱・耐震リフォームを実施できれば、仮住まいをせずに住みながら行える可能性があります。その代わり、工期が長くなることを念頭におきましょう。

耐熱・耐震リフォームを実施して得られる効果

耐熱・耐震リフォームを実施すると、次のような効果が得られます。

耐熱・耐震リフォームを実施して得られる効果
  • 光熱費の削減
  • ヒートショックの予防
  • 建物の安全性向上

実際に、耐熱・耐震リフォームの実施者のなかに、次のような口コミがあります。

家の断熱を高めるとトータルでの光熱費がかなり違ってくるそうなので、初期投資はかかるけどリフォームや新築しようと思ってる人はちょっと断熱への注力を検討してみると良いと思う。先でお釣りが来る先行投資だと聞いた。とくに窓は勘所で、二重窓や樹脂サッシが断熱効果が高いそう

引用:X

ヒートショックによる心筋梗塞か 

まだお若いのに…

日ごろ元気だからと侮ってはいけないな

この秋お風呂のリフォームをしたことで、壁床天井など全体を覆う厚い断熱材が入っていたり、暖房も付けたりしたことで、お風呂が全然寒くない

リフォームしてよかった

引用:X

耐震リフォームは地味に思えるかもしれませんが、家の安心感を根底から支える重要な工事なんです。見えない部分こそ手を入れると、将来の不安を大きく減らせますよ。今のうちにしっかり備えておくのが得策ですよ。

引用:X

耐熱リフォームを実施すると外気の影響を受けづらくなることから、快適な室温を維持しやすくなります。夏の暑さや冬の寒さを軽減できるため、光熱費の節約が可能です。

また、耐震リフォームを行えば住宅を補強でき、地震の揺れに耐えれるようになります。現行の耐震基準を満たすと、大地震が来ても住宅の倒壊を防ぎやすいとともに、安心して避難できる時間を確保できるのです。

耐熱・耐震リフォームがおすすめな住宅の特徴

ここからは、耐熱・耐震リフォームがおすすめな住宅の特徴を、3つにまとめて紹介します。

耐熱・耐震リフォームがおすすめな住宅の特徴

築年数30年程度の住宅

築年数30年程度の住宅には、耐熱・耐震リフォームがおすすめです。築年数が30年程度の住宅は、現行の耐震基準を満たしていない可能性があることに加え、断熱材の耐用年数は30年程度と言われています。

実のところ、2000年に耐震基準が改められ、住宅における壁の配置や接合部の強化などの見直しが行われています。その影響により、築年数30年程度の住宅は現行の耐震基準を満たさない可能性があり、構造部の補強が欠かせません。

断熱材は劣化すると期待する効果が得られづらくなるため、耐熱・耐震リフォームがおすすめなのです。

1階にガレージがある住宅

1階にガレージがあることも、耐熱・耐震リフォームがおすすめな住宅の特徴の1つです。1階にガレージがある住宅は壁が少なく耐震性が低いうえに、コンクリートが熱を伝えやすく外気の影響を受けます。

たとえ、ガレージにシャッターを設けても、シャッターと地面にすき間が生じて冷気や暖気が入り込みやすくなるのです。ガレージから冷気や暖気が入り込むと室内へ伝わります。

そのため、耐震性と断熱性を向上させる必要があり、1階にガレージがある住宅は耐熱・耐震リフォームが効果的なのです。

日当たりが良くない住宅

日当たりが良くないことも、耐熱・耐震リフォームがおすすめな住宅の特徴の1つです。日当たりが良くない住宅は湿気がこもりやすくカビが発生しやすいとともに、シロアリ被害の懸念があります。

シロアリ被害を受けると構造部が腐食する可能性があり、耐震性が低くなることが予想されるのです。そこで、壁や床下などに断熱材を充填し、換気システムを導入します。

断熱材が湿気でカビてしまうと効果が得られにくく、構造部までカビが伝わり耐震性に影響するため、換気システムは欠かせません。同時に、住宅の構造部や壁などを補強すれば安心して生活できる環境を整えられます。

耐熱・耐震リフォームを実施する際の注意点

ここからは、耐熱・耐震リフォームを実施する際の注意点を、3つにまとめて解説します。

補助金の活用を忘れない

補助金の活用を忘れないことは、耐熱・耐震リフォームを実施する際の注意点の1つです。補助金を活用すれば、費用を抑えながら耐熱・耐震リフォームを行えます。

耐熱リフォームの実施で利用できる補助金には、次のようなものがあります。

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補助金の種類適用場所補助の上限額申請者
先進的窓リノベ2025事業窓、玄関ドア※1200万円事業者登録を済ませたリフォーム業者
子育てグリーン住宅支援事業窓、壁、床、天井、玄関ドア※260万円事業者登録を済ませたリフォーム業者
既存住宅の断熱リフォーム支援事業窓、壁、床、天井、玄関ドア戸建て:120万円
集合住宅:20万円
住宅の所有者または親族
自治体が実施する断熱リフォームの補助金支援窓、壁、床、天井、玄関ドア
自治体による
自治体による通常、住宅の所有者。一部、業者が申請するものもあり
1:窓の断熱リフォームと同一契約内で実施する場合に限る
2:断熱材をの充填と同時に行う場合に限る

また、耐震リフォームの補助金は、自治体が実施するものに限られます。居住する自治体が実施しているのかは『地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト』で確認するのが便利です。

ただし、上記のサイトは情報が更新されていない可能性もあるため、実施を確認したら公式サイトで見直すことをおすすめします。耐熱・耐震リフォームは費用が高額になりがちであり、補助金を最大限に活用することが欠かせません。

中古住宅を購入する場合は住宅診断を受ける

中古住宅を購入する場合は住宅診断を受けることも、耐熱・耐震リフォームを実施する際の注意点の1つです。中古住宅の欠陥や状況などを知らなければ、耐熱・耐震リフォームをすべきなのかを判断できません。

住宅診断を受ければ、耐震性の低い場所や現行の耐震基準を満たすリフォーム場所がわかり、断熱材の有無や効果も判断できます。中古住宅購入後、快適に生活するために実施すべき耐熱・耐震リフォームを検討するには、住宅診断が不可欠です。

実績の豊富な業者に依頼する

実績の豊富な業者に依頼することも、耐熱・耐震リフォームを実施する際の注意点の1つです。実績豊富な業者なら、補助金を活用したプランの提案があり、かかる費用を最小限に抑えられます。

そのうえ、耐熱・耐震リフォームに関するノウハウや知見もあり、安心感も得やすいです。実績豊富な業者は、公式サイトの施工事例やの口コミで確認できます。

施工事例が豊富であり口コミは良いものが多いほど、安心と安全を備えた業者です。耐熱・耐震リフォームの実施を依頼するなら、実績豊富な業者への依頼をおすすめします。

耐熱・耐震リフォームを実施するならリノベーションハイムにご相談ください!

耐熱・耐震リフォームを実施するならリノベーションハイムにご相談ください。リノベーションハイムはセキスイのグループ会社であり、リフォームを50年以上実施してきた実績があります。

住宅診断の実施より断熱材の有無や劣化具合、耐震性能など住宅の状況を正確に判断したのちに、適したプランをご提案可能です。

もちろん、補助金を活用したプランのご提案も行います。安心で安全な耐熱・耐震リフォームを実施するなら、ぜひリノベーションハイムにご相談ください。

まとめ

本記事では、耐熱と耐震リフォームは同時にできるのかを解説しました。結論、耐熱と耐震リフォームを同時に実施することは可能です。

むしろ、耐熱と耐震リフォームを同時に実施すれば、足場の設置が1回で済むうえに、解体を伴う場合は1度の解体でリフォームを行えます。

かかる費用を抑えられるため、耐熱と耐震リフォームの両方を検討中なら、同時に実施するのが賢明です。もし、耐熱と耐震リフォームを同時に実施するなら、リノベーションハイムにご相談ください。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事は、1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)で住まいのリフォームを行う「リノベーションハイム」を運営する東京セキスイファミエス株式会社が制作しています。

当メディア「リノベーションハイム」を運営する東京セキスイファミエス株式会社は「全国コンテスト」の受賞歴が多数あり「TVチャンピオン」などのメディアにも出演しています。

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