断熱窓へのリフォームは、窓を変えるだけで住まいの快適性を上げられる人気の手法です。家の中で最も熱が出入りするのは窓であり、窓の性能は住まいの快適さに大きく影響します。
断熱窓にリフォームすれば、夏涼しく冬暖かい暮らしやすい住まいの実現が可能です。しかし、リフォームに高い費用がかかるため、不安がある人もいることでしょう。
- 断熱窓にどんな効果があるのか知りたい
- 断熱窓へリフォームする際の注意点を知りたい
など、上記のような情報を求めている人も少なくないはず。
そこで本記事では、断熱窓の効果について解説します。あわせて、断熱窓にする際の注意点も解説しているため、ぜひ参考にしてください。
また、以下の記事で断熱窓について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

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断熱窓によって得られる効果
まず、断熱窓にして得られる効果を、4つにまとめて紹介します。
光熱費を削減できる
1つ目の効果は、光熱費を削減できることです。断熱性を向上させることで外気の影響を受けにくく、室内の熱を逃しにくい家にできます。
窓は家の中で最も熱の出入りが大きいため、断熱窓に変えるだけで家の断熱性を大幅に向上させることが可能です。結果的にエアコンの効率を向上させることに繋がり、光熱費の削減ができます。
現に、断熱窓にした方が、次のような口コミをしています。
断熱リカバリーを始めて1年が経過したので光熱費の変化を計算してみた。
2022年と2023年の年間合計の差額は6万に対して、断熱費用が23万(DIY8+窓リノベ15)なので4年で回収できる予定。
生活も快適になって、断熱してよかったなとしみじみ。
引用:X
電気代が上昇傾向にある昨今において、光熱費を削減できることは大きなメリットといえるでしょう。
快適な室温を維持しやすくなる
快適な室温を維持しやすくなることも、断熱窓にして得られる効果の1つです。断熱窓にすると室内外に熱を伝えづらくなります。
たとえば、朝に冷暖房をつけて室内を快適な室温にすれば、昼に消しても急激な室温の変化は起こりません。
断熱窓の効果で窓から外気の影響を受けづらくなり、冷暖房を消しても快適な室温を維持しやすくなるのです。もちろん、徐々に外気温に近づくものの、一般的な窓と比較して室温の変化は起こりづらくなります。
実際に、断熱窓の家では、暖房を消しても翌日の夕方まで割と温かいといった口コミがあります。
夕方から暖房つけて、夜寝るときに消すの。
次の日の夕方まで割と暖かいよ
断熱材と窓は家建てるときにお金かけてる
引用:X
断熱窓にすると、快適な室温を維持しやすくなり生活しやすい環境を整えられるのです。
結露を軽減できる
結露を軽減できることも、断熱窓にして得られる効果の1つです。断熱窓にすると、冬に窓が冷たくなりません。
結露が起こる原因は、室内の暖かい空気が冷たい窓に触れることです。断熱窓にすると、外の冷気を室内へ伝えづらくなり、窓が冷たくなりません。そのため、冬の寒い時期にも断熱窓は結露を起こしづらくなるのです。
内窓を設置した方の中には、次の口コミのように結露が起こらないと感じる人もいます。
この前、設置した内窓。結露全くなし。
断熱効果も高いし紫外線カットでレコードにも優しいし…値段を除いて最高っす。今年のベスト・バイかも
おはようございます!
引用:X
結露を防止できればカビやダニの発生を抑えられて、アレルギーの原因や喘息の予防にもなります。
ヒートショックの予防になる
ヒートショックの予防になることも、断熱窓にして得られる効果の1つです。断熱窓にすると、室内の温度差が起こりづらくなります。
ヒートショックとは急激な温度変化により血圧が変動して生じるめまいや失神などの症状であり、年齢問わず誰にでも起こりえる健康被害です。ヒートショックの原因は温度差であり、風呂場や早朝に起こりやすくなります。
現に、次の口コミのように、断熱窓の重要性を感じる方もいます。
山の古民家リノベで絶対外せない!というのが、断熱と窓と杉の床板。うちの家は吹き抜けだけど、冬はストーブ一つで十分。天井ファン有)それで2階の部屋まで温まるし、床は冬でも暖かい。古民家で断熱してないと高齢者で朝に台所でヒートショック起こしてる人が多いらしく、断熱は本当大切。
引用:X
断熱窓によりヒートショックの予防ができれば、健康的に暮らしやすくなります。
断熱窓へのリフォーム方法
ここからは、断熱窓へのリフォーム方法を、4つにまとめて紹介します。
内窓を設置する
内窓の設置は、断熱窓へのリフォーム方法の1つです。内窓とは既存窓の室内側に新しい窓を設置して、二重窓にすることを指します。
内窓は窓の大きさに関わらず、天窓以外の窓に設置可能です。ただし、窓枠にカーテンやロールカーテンを設置している場合には、移動が必要です。
内窓の設置には窓のサイズや性能により異なるものの1枚10万円ほどの費用がかかります。また、工期は1窓あたり1〜2時間ほどで設置可能であり、仮住まいの必要はありません。
内窓を設置すると、断熱効果に加えて防音対策にもなります。
ペアガラスに交換する
ペアガラスに交換することも、断熱窓へのリフォーム方法の1つです。ペアガラスとは、2枚のガラスの間に空気の層を設けて、熱を伝えづらくしたガラスを指します。
基本的にはすべての窓でペアガラスに交換が可能であるものの、マンションで実施する場合には注意が必要です。マンションでは窓は共用部に含まれることもあり、実施する前に管理規約の確認が欠かせません。
ペアガラスへの交換は、窓のサイズや種類により異なるものの、1枚8万円が相場です。工期は1枚1〜2時間ほどであり、交換の際に騒音や振動はでません。
ペアガラスに交換すると断熱効果が期待できるうえに、防犯対策にもなります。
樹脂サッシを取り付ける
樹脂サッシを取り付けることも、断熱窓へのリフォーム方法の1つです。樹脂サッシとは、一般的なアルミサッシとは異なり、樹脂で作られたサッシを指します。
戸建てであれば、基本的には全ての窓で樹脂サッシの取り付けができます。ただし、マンションの場合は、前述したとおり、窓は共用部の扱いになるところもあるため、管理規約を確認してから実施するのが賢明です。
樹脂サッシの取り付けは、窓の大きさにより異なり1枚20〜60万円ほどかかります。工期は、1窓あたり半日から1日かかることを念頭におきましょう。
樹脂サッシを取り付けると、より結露が起こりづらくなるため、健康的に暮らしやすくなります。
窓枠ごと新しい窓にする
窓枠ごと新しい窓にすることも、断熱窓へのリフォーム方法の1つです。窓枠ごと新しい窓へ交換すれば、建てつけが良くなり気密性も向上します。
戸建てであれば、基本的に全ての窓で新しくできるものの、マンションではできない可能性が高いです。マンションの管理規約に詳しい内容が記載されているため、確認しましょう。
窓枠ごと新しい窓にするには、サイズや素材により異なるものの、1枚30〜70万円ほど費用がかかります。そのうえ、窓枠を外す際に騒音や振動、ホコリが舞うこともあり、仮住まいが必要な場合もあるのです。
窓枠ごと新しい窓にすると、窓のサイズを変えずに一新できるといったメリットがあります。
断熱窓にして削減できる冷暖房費と医療費は?
断熱窓にして30年間で削減できる冷暖房費と医療費の総額は、次のような結果が得られています。

冷暖房費の削減は、断熱窓により、それほど冷暖房を使わずとも過ごしやすい環境が整えられた結果です。
一方で、医療費には診察や検査などの費用が含まれ、住居の温度差が要因とされる心疾患や気管支喘息、アレルギー性鼻炎などを対象にしています。断熱窓にすることで、症状が緩和され病院にかかる頻度が下がるといった理由から医療費の節約にもつながるのです。
住宅の室温を快適にすることは光熱費のみならず、医療費といった健康面にも影響します。光熱費を削減できれば別のことに費用を回せるため、高い満足感を得られるのです。
結果、断熱窓にすると、心身ともに健康で暮らしやすくなります。
断熱窓の効果を実感しづらい住宅の特徴
ここからは、断熱窓の効果を実感しづらい住宅の特徴を、3つにまとめて解説します。
天井や床に断熱材が充填されていない
天井や床に断熱材が充填されていないことは、断熱窓の効果を実感しづらい住宅の特徴の1つです。熱の出入りがあるのは、窓だけではありません。
断熱窓により窓からの熱の出入りを防げても、天井や床の断熱リフォームを実施しなければ断熱効果を実感しづらくなります。現に、次のように感じる方もいます。
二重窓にするなら、天井と床と壁に断熱材入ってないと、あまり意味なし
断熱材入っていれば二重窓にしなくても、プチプチ系の断熱材貼るだけで効果は出る
明らかに効果あるなら、二重窓はおすすめ
床に断熱材入ってない家はもぐりこんで貼り付けても効果ある
引用:X
特に、天井は日差しからの熱を、床は床下からの冷気が入り込みやすい場所です。断熱窓とあわせて、天井や床に断熱材を入れると気密性や断熱性が向上します。
断熱窓のみならず、天井や床といった熱の出入りが生じる場所の断熱リフォームが欠かせません。
断熱窓が一部しか導入されていない
断熱窓が一部しか導入されていない住宅も、効果を実感しづらいです。一部のみの断熱窓の導入では、住宅全体の気密性や断熱性の向上にはつながりません。
もちろん、一部でも断熱窓にすれば、熱の出入りは多少防げます。ただし、断熱窓にしていない窓が外気の影響を受けて、快適な室温を維持できなくなるのです。
加えて、一部の窓を断熱窓にすると、カビが生じると感じる方もいます。
リフォーム注意
起き上がりにくくなる浴槽
一部の窓を二重窓にするとカビ
トイレが流れにくくなる
階段使わなくなる
玄関で自分の影で見えにくくなる
引用:X
一部の断熱窓のみでは断熱効果を実感できるほどではないため、可能な限り全ての窓を断熱窓にすることをおすすめします。
玄関や勝手口からの熱の出入りが多い
玄関や勝手口からの熱の出入りが多いことも、断熱窓の効果を実感しづらい住宅の特徴の1つです。窓と同様に、玄関や勝手口も開口部です。
特に玄関は開閉頻度が高いうえに、玄関ドア本体に歪みが生じたり経年劣化によりドア枠と玄関ドアの間にすき間が開くことがあります。そのため、玄関ドアの気密性を高め、熱の出入りを起こさないことが賢明です。
断熱窓にした人のなかには、次のように感じる方もいます。
我が家、窓はほとんど二重窓なので部屋は我慢できるレベルの暖かさ何だけど玄関ドアが断熱機能無しのアルミドアなので廊下がクソ寒い
引用:X
一方、勝手口のドアにはアルミが使われていることが多く、熱が伝わりづらい素材です。勝手口の断熱性を高めるためにも、勝手口ドアの交換を行い素材の変更をすることもおすすめします。
断熱窓の効果をより高めるコツ
ここからは、断熱窓の効果をより高めるコツを、3つにまとめて紹介します。
断熱カーテンを設置する
断熱カーテンを設置することも、断熱窓の効果をより高めるコツの1つです。断熱カーテンを設置すれば、より窓からの熱を室内へ伝えづらくなります。
断熱カーテンはカーテン専門でなくても、ホームセンターやインターネットで購入が可能です。柄やデザインが豊富にあり、好みにあわせて選べるといったメリットもあります。
加えて、断熱カーテンは洗濯可能であるものが多いです。たとえ汚れても、大きめの洗濯ネットに入れて洗濯機で洗えます。ただし、脱水時間が長いとコーティングがはがれたり、生地が傷むため注意が必要です。
断熱シートやフィルムを貼る
断熱シートやフィルムを貼ることも、断熱窓の効果をより高めるコツの1つです。窓のガラス面に断熱シートやフィルムを貼ると、より外気の影響を受けづらくなります。
断熱シートやフィルムの色は半透明〜白であり、厚みもさまざまです。室内側から外が見えるようにしたいのであれば、薄地で半透明なシートやフィルムを選ぶようにしましょう。
一方で、白で厚地の断熱シートやフィルムを選択すると、目隠しになり外から室内が見えづらいといった効果があります。
断熱シートやフィルムの効果も重要であるものの、シートやフィルムの厚さと色にもこだわることがおすすめです。
断熱ボードを設置する
断熱ボートを設置することも、断熱窓の効果をより高めるコツの1つです。断熱ボードとは、窓の下半分に設置して熱の出入りを起こしづらくするボードを指します。
使わない時期は、折りたたんで簡単に収納できる断熱ボードもあります。設置や保存が楽なうえに、ホームセンターやインターネットでも購入が可能です。断熱ボードは、1,000〜3,000円程度と比較的安く購入できます。
断熱ボードは断熱効果の向上が期待でき、扱いも楽なことからおすすめな商品の1つです。
断熱窓にするなら補助金を活用しよう
断熱窓のリフォームをする際には補助金を活用することがおすすめです。現在、断熱窓へのリフォームは省エネ効果が期待できることから国や自治体が積極的に推進しています。
そのため、補助金制度が充実しており、お得にリフォームが可能です。それぞれの補助金制度によって対象としている工事や補助上限が異なりますが、併用して使用ができることも大きなメリットになります。
2025年度は『先進的窓リノベ2025事業』や『既存住宅の断熱リフォーム支援事業』など今まで以上にお得な制度が充実しているため、ぜひ活用しましょう。
断熱窓のリフォームならリノベーションハイムがおすすめ
断熱窓へのリフォームをするならリノベーションハイムがおすすめです。リノベーションハイムは約50年の歴史を持ち、一般住宅のリフォームを行っています。
セキスイハイムグループのひとつであり、豊富な経験と実績を持つ会社です。リフォームの際には知識・経験のある専任のリフォームコーディネーターがサポートしてくれます。
リフォームコーディネーターは建築関係の資格を持っているため、初めての人でも安心して依頼可能です。オンラインでの相談も受け付けています。興味のある人は気軽に問い合わせてみましょう。
まとめ
本記事では、断熱窓の効果について解説しました。断熱窓にすることで、光熱費の削減や快適な室内温度の実現など多くのメリットがあります。
補助金制度も充実しているため、断熱窓へのリフォームを検討している人は、ぜひ取り入れてみましょう。リフォームの際は本記事で紹介した注意点を意識しながら、取り組むようにしてください。高いお金を払うからこそ、後悔のないようにしましょう。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。