マンションのホームインスペクションはすべき?かかる費用や期間まで紹介

「マンションのホームインスペクションで何が分かる?」
「マンションのホームインスペクションはするべき?」

ホームインスペクションとは、マンションのリフォームを検討する際に非常に役立つ制度です。専門家が建物の構造や設備の状態を詳細に調査し、問題点を指摘して修繕のアドバイスをもらうことができます。

今後、発生する恐れのある修理費やリスクを事前に把握できるなど多くのメリットを享受することが可能です。とくに、マンションの場合は目では気づかない隠れた欠陥があるケースが多く、ホームインスペクションの実施が推奨されています。

そのため、マンションのホームインスペクションではどんなことを調査するのか、費用や期間など詳しく知っておくことが大切です。

そこで本記事では、マンションにおけるホームインスペクションについて解説します。あわせて、マンションのホームインスペクションにかかる費用と期間も紹介するので、参考にしてください。

なお、ホームインスペクションについてより詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。

目次

ホームインスペクションとは

ホームインスペクションとは、住宅に精通した専門家が建物の構造や設備、配管や電気系統などを詳しく調査し、第3者の立場から修繕のアドバイスをくれる制度です。

インスペクションの実施により、予想外の修繕が発覚し、大きな出費が発生するのを防ぐことができます。また、今後の修繕のアドバイスをもらうことにより、どのタイミングで修繕が必要なのか分かり、資金や修繕計画を立てるのにも役立ちます。

マンションの場合、見た目では気づかない隠れた欠陥が存在することも多く、ホームインスペクションの実施は重要です。

マンションのホームインスペクションにかかる費用と期間

ホームインスペクションの費用相場は5〜8万円程です。耐震診断を行うなど、より詳しく情報を知りたい場合は、別途費用が追加されます。また、目視だけでなく、専用の機材を使うなどの調査を行う場合も費用が高くなります。

調査の所要時間は2〜3時間程です。ただし、ホームインスペクションを依頼してから調査を行い、報告書を発行するまでは2〜3週間みておきましょう。

ホームインスペクションは、物件の大きさや状態、調査範囲、調査会社によって費用や所要時間が異なります。上記で紹介した内容は目安として把握しておきましょう。

調査個所

ホームインスペクションは、既存住宅状況調査方法基準に基づいて調査されます。ホームインスペクションでは以下のことが分かります。

  • 欠陥住宅かどうか
  • いつ、どのような修繕や改修が必要か
  • 修繕や改修費はどれくらいか
  • あと何年、住宅として使用できるか

ホームインスペクションは目視検査がメインなので、屋内の見えない劣化や不具合を発見できるものではありません。また、住宅性能を評価するものではないということを知っておくことが重要です。

マンションの場合、共用部分と専有部分に劣化がないかの状況を確認します。検査では共用部分が主な検査になるため、専有部分も調査してもらうよう伝えておきましょう。

マンションでホームインスペクションを行うメリット・デメリット

マンションでインスペクションを実施するメリット・デメリットを紹介します。メリットだけでなくデメリットも把握し、インスペクションを実施するか検討してみてください。

メリット

マンションでホームインスペクションを実施するメリットは以下が挙げられます。

  • 建物の状態を詳細に把握できる
  • 将来的なリスクや費用負担を軽減できる
  • 修繕すべき箇所の優先順位が付けやすい
  • 専門家による診断で安心して暮らせる
  • 希望のリフォームが行えるか見てもらえる

ホームインスペクションを実施すると、建物の劣化状況や設備の不具合、施工ミスなどを明確にすることが可能です。リフォームで修繕すべき点が分かり、リフォーム計画を立てる際に優先順位が付けやすくなります。

また、実施することで具体的なリフォームに必要な費用が分かります。修繕すべき箇所以外にリフォームしたい箇所がある場合、資金面を考慮しながらリフォームプランを立てることが可能です。

予算を超えてしまったというケースが避けられるのもメリットです。

デメリット

マンションでホームインスペクションを実施するデメリットは以下が挙げられます。

  • 調査費用がかかる
  • 調査完了までに3週間程度の時間が必要
  • すべての瑕疵を発見できる訳ではない

ホームインスペクションを実施すると、調査費用が発生します。費用は調査を依頼する会社や物件規模によって異なりますが、5〜8万円が目安です。

また、国土交通省の『既存住宅インスペクション・ガイドライン』によると、ホームインスペクションは主に目視による非破壊調査で行われます。そのため、すべての瑕疵を発見できる訳ではありません。

目視できない設備や箇所は、調査できないことを把握しておきましょう。そして、依頼者が調査内容を依頼しないと調査しない会社もあるため、事前にどこを調査する予定なのか確認しておくことが大切です。

マンションのホームインスペクションでよくある質問

マンションのホームインスペクションに関して、よくある質問をまとめました。ホームインスペクションを実施しようか検討している方は参考にしてみてください。

共用部分も調査する?

マンションは一戸建てと違い、専有部分と共用部分に調査箇所が分かれています。専有部分は主に住戸部分のことを指し、共用部分はそれ以外に使用できる部分です。玄関扉や窓ガラスも共用部分になるため注意が必要です。

また、マンションのインスペクションを実施する際は、屋根や外壁だけでなく、廊下や階段などの一部共用部分も調査します。ただし、共用部分の調査はできますが、管理組合や管理会社の承諾を得ていないと調査できないので注意が必要です。

瑕疵保険に加入している場合は必要ない?

瑕疵保険に加入している物件の場合も、インスペクションの実施が推奨されています。瑕疵保険とは、住宅の検査と保証がセットになった保険のことです。

新築住宅であれば『住宅瑕疵担保責任保険』、中古物件であれば『既存住宅売買瑕疵保険』になります。それぞれ違う内容の保険で、購入後に瑕疵が合った場合は、保険金が支払われます。

瑕疵保険とインスペクションは、調査目的や範囲が異なるため注意が必要です。

  • 瑕疵保険:保証しても良いか確認することが目的。構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防ぐ部分に限定
  • インスペクション:安心して住むことが目的。調査範囲が広く、修繕箇所や劣化状況などを細かく教えてもらえる。

上記のように、瑕疵保険とインスペクションは異なることを把握した上で、インスペクションを実施するかどうか判断しましょう。

瑕疵が見つかったらどうする?

マンションのホームインスペクションは、中古マンションを購入する際にも便利です。契約前に瑕疵が見つかった場合は、購入の中止もできます。

他にも、条件提示や修繕費用を理由に価格交渉を行うなどの対応も可能です。引渡し後に瑕疵が見つかった場合は、隠れた瑕疵(※)と認められれば、売主に対して契約解除や損害賠償・補修の請求を行うことができます。

共用部分に欠陥が見つかった場合は、管理組合が対応します。欠陥によっては追加調査や大規模補修が必要です。

(※)隠れた瑕疵

構造上主要な部分の瑕疵、雨漏り、シロアリによる被害、給排水設備不良など。引渡し前に発見しにくく、住み続けられない重大な欠陥や不具合のこと。

ホームインスペクションはリノベーションハイムにおまかせください

マンションのホームインスペクションを実施する際は、リノベーションハイムにお任せください。リノベーションハイムでは、診断結果を書類や口頭のみで伝えるのではなく、タブレットなどを用いて丁寧に分かりやすく説明させて頂きます。

また、調査は専門調査員と当社の既存住宅現況調査技術者が実施しているため、インスペクションを安心して受けていただけます。診断内容に含まれない箇所や住宅性能に不安がある場合、これらの調査や修繕計画のご提案も可能です。

現在、無料相談もお受けしていますので、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

本記事では、マンションのホームインスペクションに関して調査個所や分かること、多い不具合などを詳しく解説しました。マンションのホームインスペクションは専有部分と共用部分に分かれ、どこが含まれているのかを把握しておくことが大切です。

また、管理組合や管理会社の承諾を得ないと調査できない箇所もあるので注意が必要です。事前にマンションのホームインスペクションについて詳しく理解した上で、実施するか判断しましょう。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次