木造建築をスケルトンリフォームする費用や参考例 | チェック項目や注意点なども解説

  • 木造建築のスケルトンリフォームっていくらでできるの?
  • 木造建築のスケルトンリフォームには注意点があるって本当?

近年、リフォームやリノベーションをする方が増えています。その中でも特に注目されているのがスケルトンリフォームです。

スケルトンリフォームをすれば、築年数の経過した木造建築でも新築同然の住まいにできます。建て替えや新築より安く、綺麗な家にできるならそれに越したことはないでしょう。

木造建築のスケルトンリフォームを検討している方の中には、費用相場が気になっている方も多いはず。

そこで本記事では、木造建築のスケルトンリフォームの費用相場について解説します。まや、木造建築のスケルトンリフォームにおける注意点や参考例なども解説するため、ぜひ参考にしてください。

目次

木造建築をスケルトンリフォームする費用相場

木造建築のスケルトンリフォームの費用相場は、約800〜2,500万円です。建物の基礎の状態に問題がない場合は、建て替えや新築よりも安く行えます。

しかし、解体費用や構造材の補強、間取り変更が広範囲になると3,000万円近くなる場合もあるため、見積もりを出してみないとわかりません。

また、築年数が40年を超えている木造建築の場合には現行の建築基準法に適合していないケースがあり、耐震補強工事を行う必要があります。耐震補強工事を行う場合には、相場よりも高くなるため注意しましょう。

木造建築をスケルトンリフォームをする前のチェック項目

築年数が経っている建物をスケルトンリフォームする場合、見積もりやプランを考える前に確認しておくべきことがあります。以下3つのようなことを見逃し、見た目だけきれいにしてしまうと、せっかくリフォームしたものが無駄になってしまいます。

  • 雨漏りの有無
  • シロアリ被害の有無
  • 床下や壁裏にカビが生えていないか

上記3つは木造建築の構造を腐らせ、建物寿命を大幅に締める原因です。リフォーム後すぐに、建て替えが必要な状況にならないためにも、兆候がないかも調べておきましょう。

事前に建物状況調査などで建物の状況を確認しておくことが大切です。結果によってリフォームの優先順位が決まってくるので、リフォームを検討したら、まず建物状況調査を行うことをおすすめします。

木造建築のスケルトンリフォームでしておきたい工事

建物の構造によって、スケルトンリフォームの工事内容は大きく変わります。木造住宅の場合、躯体の木材が腐食していたり、シロアリ被害に遭っていることが多いです。

他にも、木材をつないでいる接合金物がサビて劣化し、脆くなっていることもあります。躯体が傷み、建物の耐久性や安全性に問題があるまま表面だけをきれいにリフォームしても意味がありません。

スケルトンリフォームでは、躯体の修繕や補強もできるため、行っておきましょう。他にも、建物の性能を向上させるものとして以下2つ挙げられます。

  • 耐震補強
  • 断熱工事

建物の仕上がり以上に、長期的に安心かつ快適に暮らせる「耐震工事」と「断熱工事」は大切です。

スケルトンリフォームでの耐震補強は、一般的な耐震補強リフォームという、工事に限定されない補強の自由度を持っています。そのため、国が推奨している評点1.0という指標、つまり現行の建築基準法と同等の耐力を超える性能へ引き上げることが可能です。

断熱工事に関しても、躯体のみを残して行うスケルトンリフォームだからこそ、建物の壁面にしっかり断熱工事が施せます。断熱性能に関しては、家を建てた後、リフォーム後に後悔していることの上位を占めている要因です。そのため、内断熱、外断熱を行っておきましょう。

木造建築をスケルトンリフォームした3つの参考事例

木造建築をスケルトンリフォームした参考事例を3つピックアップしました。

下記で、画像と共に紹介していくので、スケルトンリフォームを行う参考にしてみてください。

①【1,850万円/築32年/千葉県】

項目詳細
築年数築32年
施工費用1,850万円

こちらは、貸店舗だった1階が空いたのを機に、両親との同居を決め、スケルトンリフォームされました。家全体が細かく仕切られ、廊下の幅の狭さやお風呂場の段差にも不便を感じていたそうです。

施主様はご高齢の両親が安心して暮らせるバリアフリーの家を希望されていました。そのため、家全体の間取りを一から見直し、頑丈なつくりを活かしたリフォームが行われています。

廊下や開口部を広く取り、開閉しやすい引戸を取り入れるなど、これからの生活に配慮されています。かつ、モダンな美しさと機能性を備え、施主様の好みであるアジアンテイストを取り入れ、暮らしの豊かさも追求されています。

②【3,000万円/築25年/東京都】

項目詳細
築年数築25年
工期3カ月
施工費用3,000万円

こちらは、生活時間帯の異なる2世帯が仲良く暮らせるようにとスケルトンリフォームされました。併せて、断熱性能の向上も行っています。

キッチンを中心に家族が自然と集まるLDKも魅力的です。家族の現在とこれからを見据えて、家全体を見直してプランニングしたことで、温熱環境も大幅に改善し、家族全体に優しい家に仕上がっています。

③【1,430万円/築30年/東京都】

項目詳細
築年数築30年
工期4か月
施工費用1,430万円

こちらは両親の思い出や実家の佇まいを残しながら、住居部のスケルトンリフォームと建物の保全工事を行いました。

雨漏りのする建物を補修しつつ、既存の窓の大きさを活かした開放的なLDKプランで仕上げられています。LDKの中心に大胆に設置されているアイランドキッチンは、どこに行くにも必ずキッチンを通る動線を確保したいという奥さんのこだわりです。

建て格子の内装引戸や木製ブラインドなど機能面を充実させつつ、統一感のある空間ができたことに大変満足しています。

木造建築をスケルトンリフォームする際の3つの注意点

木造建築をスケルトンリフォームする際に注意すべき点は以下3つです。

下記で詳しく解説していくので、後悔しないよう、参考にしてみてください。

①基礎の補強が発生する可能性がある

木造建築は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べると耐用年数が短いです。スケルトンリフォームでは、建物を躯体のみの状態まで解体するため、この時に基礎の劣化がはっきり分かります。

木造建築の場合、シロアリ被害や湿気による腐食を受けていたり、経年劣化で基礎に歪みが生じていることも珍しくありません。基礎に劣化が見つかると、新しい構造材や金属製の金具で基礎を補強する工事が加わるため、見積もりに追加費用が発生します。

追加費用が発生すると気分が落ちてしまいますが、建物の内部まで点検しておくことで、長期的に暮らせる建物にすることが可能です。そのため、多少高額になっても基礎をしっかり補強しておきましょう。

②構造ごとにリフォーム方法が異なる

木造建築の構造には「軸組工法」と「枠組壁工法」の主に2種類が挙げられます。それぞれの構造の特徴と注意点を下記表にまとめました。

スクロールできます
構造特徴注意点
軸組工法・柱や梁を使い、建物を支える構造。
・建物を支えている柱や梁以外は取り外し可能。
・比較的間取り変更しやすい構造。
建物の強度に関わる柱などは建物の安全性を考慮し、なるべく手を加えない方が良い。
枠組壁工法・壁で建物を支える構造(2×4工法ともいう)。・壁・床・天井がそれぞれ木材と合板で作られた大きな一枚の面になっているから、耐久性と耐震性に優れている。・壁で建物を支えているため、窓や玄関などの開口部の追加が難しい(建物の強度、耐震性、耐久性がかなり下がってしまう)。・間取り変更の自由度が低い。

軸組工法は、耐震強度を確認しつつ、プランを立てていきましょう。枠組壁工法に関しては、手の加えようによっては建物全体の強度が左右してしまうため、プロに耐震や強度を確認してもらいながらプランを立てると安心です。

③近隣住人への配慮が必要

スケルトンリフォームの工期は長いです。また、足場の設置や廃材の搬出、設備の搬入時などは、家の前に車が滞在するため、道路を塞ぐ時間ができます。

リフォーム会社は施工開始前に工期や内容に関して近隣挨拶を行いますが、トラブルを事前に回避するためにも、施工開始前に自ら挨拶しておくことが望ましいです。

長期的に快適に暮らしていくためには、近隣の方との良好な関係を構築しておくことも大切です。周囲への配慮を忘れず心がけましょう。

リフォームはリノベーションハイムにおまかせください

木造建築をスケルトンリフォームするなら、リノベーションハイムにおまかせください。リノベーションハイムには、豊富な実績があり、木造建築のスケルトンリフォームも数多く手掛けてきました。

そのため、あなたの悩みに適したリフォームプランの提供が可能です。無料の相談を実施しているため、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

本記事では、木造建築をスケルトンリフォームする際にチェックしておきたいポイントや費用相場、参考例、注意点などについて解説しました。スケルトンリフォームは住宅の見えない部分の補強もできるため、木造建築のリフォームに最適です。

まずは建物の現状を把握し、必要な工事を判断しましょう。そこから、デザインや設備などの新調を検討するのが無難です。また、チェック項目やしておきたい工事に関しては、本記事で紹介した方法を参考にしてみてください。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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