「マンションって断熱リフォームできるの?」
「マンションで実施可能な断熱リフォームの場所はどこ?」
マンションは、断熱リフォームの実施が難しいと考えている方もいるでしょう。
実のところ、戸建てのようにどこでも自由に断熱リフォームの実施ができるわけではありません。とはいえ、方法や工法次第ではマンションでも室内の断熱性を上げることができ、快適な暮らしを実現することが可能です。
実際に、マンションで断熱リフォームの実施可能な場所がどこで、かかる費用相場がどのくらいなのかといった詳細な情報を知りたい方も多いはず。
そこで、本記事ではマンションで実施可能な断熱リフォームの場所と費用を紹介します。あわせて、マンションの断熱性を高めるコツや実施する際の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
なお、リノベーションハイムでは、リフォームの無料相談を受け付けています。リノベーションハイムはセキスイハイムのグループ会社であり、50年以上の歴史と豊富なリフォーム実績が強みです。
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マンションで実施可能な断熱リフォームの場所と費用
さっそく、マンションで実施可能な断熱リフォームの場所と費用を、次のトピック別に紹介します。
玄関のドア
玄関のドアは、マンションで断熱リフォームが実施可能な場所の1つです。マンションで行う玄関のドア交換には、次のような工法があります。
ドア交換の工法 | 詳細 | 費用目安 |
---|---|---|
カバー工法 | 既存のドア枠を取り外さずに新しいドア枠を上から被せたのち扉を取り付ける方法 | 30万円程 |
はつり工法 | 既存のドア枠を取り外して新しいドア枠と扉を取り付ける方法 | 40万円程 |
扉交換法 | 既存のドア枠のまま扉のみを交換する方法 | 20万円程 |
ただし、玄関のドアを共用部で扱うマンションでは、個人の専用部として自由に交換が認められません。その場合は、ドア交換の前に管理組合へ工事申請を提出する必要があります。
もし、ドア交換が難しいマンションに居住する場合は、玄関に十分なスペースがあれば室内ドアの設置がおすすめです。
室内ドアとは空間を仕切るためのドアを指し、玄関と廊下の間に設置します。室内ドアを設置すれば玄関から入り込む外気の影響を下げられるため、断熱効果を高められます。
マンションによっては、玄関のドア交換が自由にできないこともあります。まずは管理規格を確認し所有の区分を確認するのが賢明です。
窓
窓も、マンションで断熱リフォームが実施可能な場所の1つです。マンションで窓の断熱リフォームには、次のような施工方法があります。
施工方法 | 費用相場 |
---|---|
内窓を設置する | 1枚10万円程 |
樹脂サッシに交換する | 1枚30万円程 |
ペアガラスに交換する | ガラスのみ交換:1枚5万円程 |
窓枠・窓ガラス全体を交換する | 1枚50万円程 |
ただし、マンションの窓は共用部であることが多く、自由に窓の断熱リフォームができない可能性があります。まずは、管理規約を確認して所有の区分を確かめましょう。
もし、窓がマンションの共用部であり断熱リフォームが困難な場合は、内窓の設置がおすすめです。室内側にもう1枚窓を設ける内窓は専用部のリフォームに該当します。
内窓を設置すれば、気密性を高められるため、断熱効果が高まります。
壁
壁も、マンションで断熱リフォームが実施可能な場所の1つです。マンションでは室内から壁をはがして断熱材を入れることが一般的であり、1㎡につき1万円ほどの費用がかかります。
実施する壁の範囲にもよるものの、施工範囲が長く生活しながらリフォームを行えない場合には仮住まいが必要です。
仮住まいが必要かどうかは、リフォーム業者と相談しましょう。ただし、仮住まいの必要がなくても、壁をはがすことによるホコリの舞い上がりや騒音が出る点を考慮しなければなりません。
床
床も、マンションで断熱リフォームが実施可能な場所の1つです。マンションで床の断熱リフォームを行うには、床をはがして断熱材を入れます。
費用は、1㎡につき2万円ほどであり、仮住まいが欠かせません。仮住まい期間は工期によるため、リフォーム業者と相談しましょう。
加えて、マンションで床の断熱リフォームを行うと、荷物の移動も必要であり大がかりな工事になる側面があります。大型の家具・家電はリフォーム業者に移動の依頼も可能であるものの、写真や小物は自分で行わなければなりません。
他にも、床に断熱材を入れたのち貼り直すことから、床材の変更もできます。無垢材や複合フローリングなどの希望を伝えたり、迷う場合にはリフォーム業者に提案してもらうことも検討しましょう。
天井
天井も、マンションで断熱リフォームが実施可能な場所です。マンションで天井の断熱リフォームを行うには、天井をはがして断熱材を入れます。費用は、1㎡につき2万円ほどかかります。
マンションで行う天井の断熱リフォームで仮住まいが必要であるかは、リフォーム業者との相談が欠かせません。部屋ごとに天井をはがし断熱リフォームを行う場合には、仮住まいが必要ない場合もあります。
また、荷物の移動も必要です。床の断熱リフォームと同様に、大型の家具・家電はリフォーム業者に依頼できます。小物など自分で運べるものは、まとめてすぐに移動できるよう準備を整えておくことが賢明です。
マンションの断熱性を高めるコツ
ここからは、マンションの断熱性を高めるコツを、2つにまとめて解説します。
外気の影響を考慮する
外気の影響を考慮することは、マンションの断熱性を高めるコツの1つです。マンションは居住する階や位置により外気の影響が異なるため、実施すべき断熱リフォームの場所は状況に応じて検討する必要があります。
たとえば、角部屋は窓から1階なら床から外気が入りやすく、該当箇所を重点的に断熱リフォームすると効果的です。
一方で、中間階では床と天井に熱の逃げ場はなく、他の場所で断熱性が低いところを検討し断熱リフォームを実施する必要があります。
マンションでは居住する階や位置により断熱性の低い場所は異なるため、各々で適した断熱リフォームの場所を検討することがポイントです。
気密性も同時に上げる
気密性も同時に上げることは、マンションの断熱性を高めるコツの1つです。築年数が古いマンションでは玄関のドアや窓はすき間が生じやすくなり、外気が入り込みやすくなります。
玄関のドアや窓は開閉が多いため、特に経年劣化が避けられません。もし、玄関のドアや窓にすき間が生じていれば他の場所を断熱リフォームしても、十分な断熱効果は得られないのです。
断熱性を高めるには、可能な限り外気を室内へ入れないために気密性を上げることも欠かせません。
マンションの断熱リフォームを実施する際の注意点
ここからは、マンションの断熱リフォームを実施する際の注意点を、4つにまとめて紹介します。
マンションの管理規約を確認する
マンションの管理規約を確認することは、マンションの断熱リフォームを実施する際の注意点の1つです。マンションの場合は共用部を自由にリフォームできないため、管理規約で所有の区分を確認する必要があります。
もし、共用部の断熱リフォームを実施するなら、管理組合に工事申請を提出し許可を得なければなりません。たとえ、共用部と知らずに断熱リフォームを実施しても、管理規約違反になり原状回復が求められることが数多くあります。
管理組合とトラブルにならないためにも、マンションで断熱リフォームを実施する前に必ず管理規約を確認することが不可欠です。
リフォーム業者に実施場所を相談する
リフォーム業者に実施場所を相談することも、マンションの断熱リフォームを実施する際の注意点の1つです。リフォーム業者は経験と知見から、気密性や断熱性を上げるノウハウを熟知しています。
断熱リフォームの希望をリフォーム業者に伝えると、マンションの居住位置や築年数により、実施するのに適した場所を提案してくれるのです。
実のところ、断熱リフォームを実施しても断熱性の低い場所があれば、それほど断熱効果を得られないこともあります。マンションで快適な生活をするためにも、リフォーム業者と断熱リフォームの実施場所を相談して決めることは欠かせません。
マンションの住民に周知する
マンションの住民に周知することも、マンションの断熱リフォームを実施する際の注意点の1つです。断熱リフォームを行うと、騒音が出ることや業者の出入りは避けられません。
もし、マンションの住民へ周知せずに断熱リフォームを実施すると、急な業者の出入りや騒音に不安を抱える方や迷惑に感じる方もいます。
マンションの住民との付き合いは今後も続きます。トラブルを起こさないためにも、マンションの住民へ断熱リフォームの実施時期の連絡と挨拶は欠かせません。
仮住まいが必要なこともある
仮住まいが必要なこともある点も、マンションの断熱リフォームを実施する際の注意点の1つです。床や天井をはがして断熱材を入れる場合には、仮住まいが必要な場合もあります。
仮住まいが必要かどうかは、リフォーム業者と相談しましょう。もし、仮住まいが必要なら早めに仮住まい先を探すことが賢明です。
短期の賃貸契約はそれほど物件数が多くありません。加えて、ペット可や駐車場が必須など条件がある場合には、早く探しださないと希望エリアで生活できないこともあります。
また、仮住まい費用といった急な出費に悩まないためにも、マンションの断熱リフォームでは仮住まいの可能性を念頭におきましょう。
マンションの断熱リフォームならリノベーションハイムにご相談ください
マンションの断熱リフォームなら、50年以上のリフォーム実績があるリノベーションハイムにお任せください。リノベーションハイムはセキスイハイムのグループ会社であり、リフォーム業務を担当しています。
希望に合った断熱リフォームの提案・実施を行うのみならず、長期間安心して住み続けられるようにアフターサポートも実施します。
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まとめ
本記事では、マンションで実施可能な断熱リフォームの場所と費用を紹介しました。
マンションでも断熱リフォームの実施が可能です。断熱材の劣化や築年数に応じて適切な断熱リフォームを実施すれば、快適な生活が送りやすくなります。
ただし、マンションの断熱効果を高めるには、断熱性が低い場所の断熱リフォームが欠かせません。もし、断熱性が低い場所を残してしまうと、思うような断熱効果を得られないこともあります。
そこで、マンションの断熱リフォームを行うなら、リフォーム業者と実施場所を相談して決めることが欠かせません。マンションの断熱リフォームを検討中なら、ぜひリノベーションハイムへお問い合わせください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。