「勝手口の防犯対策って何をすればいいの?」
「そもそも勝手口に防犯対策って必要なのかな?」
玄関や窓の防犯性は高めているものの、勝手口の防犯対策はしていないという方も少なくないでしょう。勝手口は家の裏手にあるうえに、目立たないところにあるから大丈夫といった思い込みがある危険な場所でもあります。
むしろ、空き巣犯は防犯意識の低い勝手口からの侵入をすることもあるため、勝手口の防犯対策は欠かせません。
そこで、本記事では勝手口の防犯対策を10選紹介します。勝手口が狙われやすい理由も交えて解説するので、ぜひ参考にしてください。
勝手口が狙われやすい3つの理由
さっそく、勝手口が狙われやすい理由を、3つにまとめて紹介します。
施錠を忘れることが多い
施錠を忘れることが多い点は、勝手口が狙われやすい理由の1つです。勝手口は玄関や窓とは異なり、開閉回数がそれほど多くありません。
使用頻度が少ないからこそ、勝手口の施錠忘れが多く、施錠確認も厳かになりやすいのです。そのため、空き巣犯は勝手口からの侵入が多い傾向にあります。
空き巣犯を勝手口から侵入させないためには開けたら閉める習慣をつけることが大切です。短時間の外出の際にも玄関や窓と同様に施錠確認をするようにしましょう。
死角になりやすい
死角になりやすいことも、勝手口が狙われやすい理由の1つです。勝手口は、住宅の裏手のように目立たないところへ設置されることが多くあります。
加えて、勝手口の近くにはゴミ箱や段ボールとったかさばるものを置くことが多く、死角になりやすいのです。空き巣犯は人の目を避ける傾向にあるため、死角になりやすい勝手口からの侵入が狙われやすくなります。
そのため、可能な限り勝手口付近を整理整頓をして、見通しをよくすることが重要です。
防犯性が低い
防犯性が低い点も、勝手口が狙われやすい理由の1つです。空き巣犯の侵入を恐れて玄関や窓の防犯対策をするものの、人目につきづらい勝手口の防犯性を高めている家は少ない傾向にあります。
ほとんどの家で勝手口には簡単な鍵のみが設置され、ダブルロックをしていません。そのため、空き巣犯が侵入しやすい状況になっている場合が多いのです。
空き巣犯は玄関や窓から侵入し、住宅の裏手にある勝手口まで踏み入ることはないといった思い込みは危険です。何かあってからでは遅いため、勝手口の防犯性は高めるようにしましょう。
侵入されやすい勝手口の共通点
空き巣犯に侵入されやすい勝手口には、次のような共通点があります。
- 防犯対策を十分にしていない
- ライトが設置されていない
- 簡単な鍵しか設置されていない
空き巣犯は侵入前に下見をすることが多くあります。下見の際に、侵入候補の家の中で防犯性の低い場所を特定するのに、外から確認するのです。
具体的には、勝手口までの通路にライトや防犯カメラが設置されているのか、勝手口付近の見通しはどうか、侵入するまでにかかる時間とどのくらいの音がでるのかを確かめます。
空き巣犯は『人の目・音・時間』を気にして侵入するため、上記のような共通点にあてはまる家を探す傾向にあるのです。侵入されやすい勝手口にならないためにも、防犯性を高めることが欠かせません。
勝手口におすすめの防犯対策10選
ここからは、勝手口におすすめの防犯対策を、10個にまとめて解説します。
- 防犯性の優れたドアに変える
- ピッキングに強い鍵に交換する
- 防犯ガラスにする
- 防犯フィルムや面格子を取り付ける
- センサーライト・防犯カメラをつける
- ドアガードプレートを設置する
- シャッターを取り付ける
- サムターンガードを取り付ける
- 防犯砂利を敷く
- 勝手口までの通路を容易に通れないようにする
防犯性の優れたドアに変える
防犯性の優れたドアに変えることは、勝手口におすすめな防犯対策の1つです。ドア交換のリフォームを行えば、短期間で手間をかけずに勝手口の防犯性を高められます。
加えて、希望に応じて補助錠の取り付けも可能です。防犯性に優れたドアとは、次のような勝手口を指します。
- 鍵が2つ以上設置されている
- ピッキングに強い鍵が使われている
- こじ開けづらい枠である
- 破壊されづらいガラスが設置されている
- サムターン(ドアの内側に取り付けられているつまみ)防止対策がされている
勝手口を上記のようなドアへする際には、業者に依頼し勝手口のドアごと交換するのがおすすめです。
ピッキングに強い鍵に交換する
ピッキングに強い鍵に交換することも、勝手口におすすめな防犯対策の1つです。ピッキングに強い鍵とは従来の側面がギザギザの鍵ではなく、表面に大きさの違う複数の穴が開いた鍵やカードキー、指紋認証の鍵を指します。
カードキーや指紋認証の鍵は停電時に開かないため、カバーの下に鍵を設置して通電せずとも開くように工夫することが賢明です。
勝手口は簡単な鍵のみで施錠していることがほとんどなので、こじ開けられないためにも開錠に時間のかかる鍵への変更がおすすめになります。
防犯ガラスにする
防犯ガラスにすることも、勝手口におすすめな防犯対策の1つです。勝手口のガラスを切断・破壊して侵入させないためにも、割れづらい丈夫な防犯ガラスに変更するのも効果が期待できます。
防犯ガラスとは、2枚以上のガラスの間に合成樹脂のフィルムを挟んで強化したガラスのことです。防犯ガラスを叩き割ろうとしてもガラスがフィルムに接着されていることから落ちることがなく、破りづらく侵入しにくいといった特徴があります。
もちろん、ガラスを叩けば音が出るため侵入に時間がかかるうえに、空き巣の犯行をあきらめやすくする効果もあります。
防犯フィルムや面格子を取り付ける
防犯フィルムや面格子を取り付けることも、勝手口におすすめな防犯対策です。勝手口のガラスを交換する以外に、防犯フィルムを貼れば費用を抑えられるうえに手軽に防犯性を高められます。
防犯フィルムよりも見た目の対策を重視するなら、面格子の設置がおすすめです。ただし、面格子を設置する場合には目の細かいものを選択しつつ、ドライバーなどで外せるタイプは避けましょう。
目の粗い面格子は、面格子のすき間からガラスに工具などを入れられるため壊されやすい傾向があります。ドライバーで外せる面格子は、空き巣犯が取り外して侵入する恐れがあるのです。
センサーライト・防犯カメラをつける
センサーライト・防犯カメラをつけることも、勝手口におすすめな防犯対策に挙げられます。勝手口は死角になりやすいため、センサーライトや防犯カメラを取り付けることで防犯性を高められます。
センサーライトはなるべく明るめのライトがつくものを、防犯カメラは夜間に赤外線カメラに切り替わり暗くても明確に写るものがおすすめです。
センサーライト・防犯カメラが設置されていることが外から確認できれば、侵入の証拠が残ることを恐れて空き巣犯の犯行抑止にもつながります。
ドアガードプレートを設置する
勝手口におすすめな防犯対策には、ドアガードプレートを設置することが挙げられます。
ドアガードプレートとは、ドアとドア枠のすき間をふさぐプレートのことです。勝手口に設置することでバールなどでこじ開けるのを防げます。
前述したとおり、勝手口のドアは簡単な鍵のみで施錠していることが多く、バールなどの工具でこじ開けられる可能性があります。それほど音も立たずに勝手口を壊せるため、こじ開け防止をするためにもドアガードプレートの設置はおすすめです。
シャッターを取り付ける
シャッターを取り付けることも、勝手口におすすめな防犯対策の1つです。シャッターを設置すれば、勝手口の防犯性を高められます。
勝手口にシャッターを取り付けるには、自動シャッターがおすすめです。部屋の中にリモコンを設置してシャッターの開閉を自動で行えば、外出や就寝時に手間と時間をかけることなく開閉ができます。
空き巣犯は勝手口からの侵入を狙うことが多いため、シャッターを取り付けると犯行を諦める可能性が高められます。
サムターンガードを取り付ける
サムターンガードを取り付けることも、勝手口におすすめな防犯対策の1つです。サムターンガードとは、工具を使いサムターン(鍵の開閉の際に回すつまみ)を回せないようにするためのものを指します。
勝手口の鍵はつまみを回す簡単な構造であることが多く、ガラスの一部を割りドライバーなどでサムターンを回転させれば容易に鍵を開けられるのです。
そのため、ガラスが割られても工具などを使用してサムターンが回らないようにすれば、勝手口のドアを開けられずにすみます。
防犯砂利を敷く
防犯砂利を敷くことも、勝手口におすすめな防犯対策の1つです。敷地内から勝手口までの通路に防犯砂利を敷くと、音に敏感な空き巣犯は嫌がります。
防犯砂利はどれほどゆっくり歩こうとも音がなるため、空き巣犯の侵入を阻止できる可能性が高まるのです。防犯砂利はさまざまなデザインや色があるものの、可能な限り大きい石を選ぶことをおすすめします。
小さい石を選ぶと防犯砂利の上を歩く度に粉砕されて音がなりづらくなり、砂利を交換する頻度が多くなってしまいます。
勝手口までの通路を容易に通れないようにする
勝手口までの通路を容易に通れないようにすることも、勝手口におすすめな防犯対策として挙げられます。具体的には、次のような対策を実施するといいでしょう。
- 高めのフェンスを設置する
- 室外機で通路をふさぐ
- 門をつける
敷地内から勝手口までの通路が容易に通れると、簡単に侵入が可能です。外から敷地内を確認しづらくするためにも、高めのフェンスを設置すると良いでしょう。
高めのフェンスを設置すれば、飛び越えての侵入を防げるうえに、目立つため近隣の人に目撃されやすくなるのです。勝手口までの侵入経路を対策することも、大切な防犯対策になりえます。
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まとめ
本記事では、勝手口におすすめな防犯対策10選を紹介しました。勝手口は玄関や窓と比べて開閉回数が少ないうえに、防犯意識が低い場所でもあります。
外出や就寝時に玄関や窓の施錠確認は欠かさない人でも、勝手口は忘れがちであり無意識のうちに大丈夫だろうといった思い込みがある場合もあるのです。空き巣犯は防犯意識の低い勝手口から侵入することもあるため、勝手口の防犯対策は欠かせません。
勝手口の防犯対策を検討している方は、お気軽にリノベーションハイムにご相談ください。本記事がお役に立てることを願っています。