中古住宅を購入してリフォームする際の流れは?注意点を徹底解説

「中古住宅を購入してリフォームする場合、どんな流れで進んでいくんだろう?」
「どのタイミングでどんなことをしたら良いの?」

中古住宅を購入してからリフォームを検討している方の中には、上記のような疑問や悩みを持っている方が多いでしょう。

中古住宅を購入してリフォームする場合は、物件探しやリフォームプラン、金銭関係を同時に進める必要があります。そのため、事前に流れを把握しておくことが大切です。

そこで本記事では、中古住宅を購入してリフォームする際の流れを解説していきます。あわせて、中古住宅をリフォームする際の注意点も紹介するので、これから中古住宅のリフォームを検討している方は参考にしてみてください。

目次

中古住宅購入からリフォームまでの流れ

さっそく、中古住宅購入からリフォームまでの流れをみていきましょう。中古住宅を購入し、リフォーム完了までの流れを下記表にまとめたので参考にしてください。

スクロールできます
順序物件購入流れ住宅ローン流れリフォームの流れ
STEP1イメージを固める資金計画を立てるリフォーム会社探し
STEP2物件探し
不動産探し
住宅ローンの商品検討リフォーム請負契約
STEP3物件内覧事前審査リフォームプラン設計
STEP4購入申込み住宅ローン申し込み、本審査工事着工
STEP5売買契約締結金銭消費貸借契約(物件部分)引渡し
STEP6物件引渡し融資実行引っ越し
STEP7金銭消費貸借契約(リフォーム部分)

中古住宅を購入し、リフォームする際は上記の表の流れで進んでいきます。ただ、この通りに行くとは限らないので、目安として把握しておくと良いでしょう。

以下では、流れの詳細や気を付けておいた方が良いことを解説していきます。安心して進められるよう大まかに知っておきましょう。

【STEP1】リフォームのイメージを固める

物件を探し始める前に、リフォームのイメージを具体的に固めましょう。間取りや外観のデザイン、必要な設備など、ライフスタイルや好みに合った物件を選ぶことが大切です。

他にも、立地や周辺環境なども含めて細かく固めていくと、物件選びや設計をスムーズに進められます。イメージが固まれば、物件を探す際に具体的な条件で探せます。

イメージを実現できそうな物件か考えながら探せるため、効率が良く進めることが可能です。リフォーム規模も踏まえて、細かくイメージしましょう。

【STEP2】予算を決め、資金計画を立てる

リフォームのイメージを具体的に固められたら、予算を決めて資金計画を立てていきましょう。予算や資金計画は大まかで問題ありません。

予算によって、購入できる中古住宅やリフォーム規模が変わります。また、予算の上限が分かると予算オーバーも防げます。

資金計画を立てる際には、国や自治体から助成を受けられる場合があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。予算は、毎月無理なく返せる額を目安に逆算すると決めやすくおすすめです。

逆算して予算が定まったら、物件購入とリフォーム、付帯費用に分けて資金計画を立てていきましょう。また、将来の子どもの教育費や老後資金なども具体的にシュミレートしておくと、適切な予算を検討しやすくなります。

【STEP3】物件を探す

物件探しは、リフォームが相談できる仲介会社に相談する方法と、リフォーム会社を選んで相談しながら進める方法があります。

不動産のポータルサイトや不動産会社のwebサイトを活用して、条件に合った中古住宅を探しましょう。物件の情報を比較し、内覧や現地調査をして実際の状態を目で見て確認することが大切です。

情報を比較する際は、希望条件を整理し、優先順位を付けておくとよりスムーズに進みます。

▼内覧でチェックしたいポイント

  • 日当たり、風通し、湿気
  • 水回りの使いやすさ
  • 家事導線、生活導線、来客動線
  • 希望のリフォームができるか
  • 築年数や建物の状態
  • 周辺環境や交通アクセス

内覧では、建物の目に見える部分だけでなく、構造などの目に見えない部分や動線、施設や交通アクセスなど周辺環境もチェックしておきましょう。

リフォーム会社の選定も同時進行で行う

物件を選ぶ際は、リフォーム会社の選定も同時進行で行いましょう。すると、売りに出されている物件の中から、希望や予算に合った物件を探してくれます。

リフォーム会社を選ぶ際は、希望するリフォームと似ている実績が豊富なリフォーム会社を選ぶことが大切です。また、物件購入とリフォームを同時に行う際は、ワンストップリノベーションサービスを実施している会社がおすすめです。

中古住宅の購入からリフォームまですべて依頼できるため、手間や時間を節約できます。

【STEP4】物件を選ぶ

リフォームのイメージを具体的に固め、資金計画を立てたら、物件を選んでいきます。物件を選ぶ際は、希望条件を書き出し、優先順位を付けておくとスムーズに進むためおすすめです。

物件を選ぶ際は、内覧して実際に目で見て確認しておく必要があります。確認する際は、目に見える部分だけでなく、構造や基礎など目に見えない部分の確認も忘れないようにしましょう。

また、物件を選ぶと同時に進めておきたい項目は以下2つあります。

  • 住宅ローンの事前審査を通す
  • 中古住宅のリフォームで利用できる制度を知る

以下で詳しく解説していきます。

内覧し、建物の状態を確認

希望の条件を満たす中古住宅が見つかったら、内覧して建物の状態を確認しておくことが大切です。建物の状態を確認することで、建物の耐震性能や雨漏りの有無など修繕が必要な箇所と修繕費用が分かります。

▼内覧時のチェックポイント

  • 立地・周辺環境・施設との距離
  • 築年数、間取り、使い勝手
  • 水回り設備
  • 傷んでいる箇所
  • 駐車場
  • リフォーム箇所

また、内覧の際は目で覚えるのではなく上記のポイントをメモしたり、図面に書き込んだり、写真を撮っておきましょう。そうすることで、リフォーム計画が立てやすくなります。

内装の雰囲気や間取りの印象に捉われず、どこをリフォームすると理想の住宅が実現できるかなどをイメージするのも良いでしょう。想像しにくい場合は、似た間取りのリフォーム済み物件を見るとイメージしやすくなります。

住宅ローンの事前審査を通す

住宅ローンは金融機関ごとに提供している商品が異なり、たくさんの商品があります。住宅ローンを利用する際は、利用する金融機関を選ぶところからスタートです。

住宅ローンの審査では、収入や勤務先、借り入れ状況などがチェック項目になります。審査に通ることで住宅ローンを利用できます。

中古住宅の購入費用とリフォーム費用を借入する場合、審査時にリフォーム内容と見積もりの添付が必要です。住宅ローンの事前審査を早めに通しておくことで借入金額が把握でき、それに合わせて物件を選べたり、リフォームプランを立てられます。

また、購入物件が決まって買付申込みを出した際に、事前審査に通っていることが条件となる場合も多いため、ある程度話が進んだら事前審査を通しておきましょう。

審査結果が出るのは、1週間~2週間程度が目安です。事前審査はあくまで仮審査で、本審査は売買契約締結をしてから行います。

中古住宅のリフォームで利用できる制度を知る

中古住宅を購入する場合、国や自治体が実施している補助金や減税制度があります。補助金や減税制度は、住宅性能の向上や建築時期など制度によって条件が定められています。

そのため、物件を探し始めたら、利用できる制度を知っておきましょう。

▼国が定めているリフォーム補助金(一部)

  • こどもエコ住まい支援事業
  • 先進的窓リノベ事業
  • 給湯省エネ事業

国以外にも各自治体が実施している制度もあり、自治体が実施している制度は各自治体のホームページで確認できます。これらの制度を活用することで、高額なリフォーム費用を抑えられます。

【STEP5】物件が決まったら、申込み・売買契約・引渡し

物件が決まったら買付申込みを出します。売主側から売りますの合図が出たら、売買契約に進み、決済を済ませて引渡しという流れが一般的です。物件が決まった段階で、同時にしておきたいことは以下2つです。

下記で詳しく解説していきます。

見積書・提案書を出してもらう

依頼しようと考えているリフォーム会社に希望するリフォーム内容を伝えて現地調査を依頼し、見積書・提案書を出してもらいましょう。希望はリスト化したものをすべて伝えておくのがおすすめです。

見積書は住宅ローンの事前に審査に必要なので、早めに出してもらいましょう。現地調査に同行すると、その場でできる工事とできない工事を判断し、教えてもらえます。

出してもらった見積もりを踏まえ、毎月の返済額と考慮しながら、具体的なリフォーム費用を考えていきます。

相見積もりして、依頼するリフォーム業者を決める

リフォーム業者を決める際は、出してもらった見積書や提案書を見比べるのがおすすめです。最初から1つのリフォーム会社に絞ってしまうと比較対象がないことから、見積もりが正確なのか判断できません。

そのため、見積もりを出してもらう際は、複数のリフォーム会社に依頼しておきましょう。比較検討する際は、金額だけでなく、リフォーム内容や施工体制、保証内容などを確認して依頼するリフォーム会社を選ぶのが重要です。

そうすることで、満足度の高いリフォームが実現できます。

【STEP6】リフォーム工事の請負契約を結ぶ

中古住宅の売買契約が終わり、引渡しまで済んだら、リフォーム工事の請負契約を結びます。設計図や仕様書、契約書類、見積書などを確認し、問題なければ署名捺印に進みます。

工事の規模問わず、契約は必ず書面で結びましょう。この際に、しておきたいことは以下2つです。

下記で詳しく解説していきます。

プランを決定する

リフォーム会社と概算見積書を元に費用を調整しながら、細かく打ち合わせしていき、プランを決定していきます。水回りや床材などはパンフレットやサンプルを見て選べるため、実際に目で見て決めるのがおすすめです。

また、各リフォーム会社やメーカーが展示会やショールームを開催している場合もあります。満足のいくプランを立てるために一度足を運んでみると良いでしょう。

住宅ローンの本審査・金消契約(物件)

不動産の売買契約が完了したら、売買契約書と工事請負契約書を添付し、住宅ローンの本審査を行います。本審査では仮審査で審査された内容に加え、契約者本人の健康状態などチェック項目が増えます。

追加で必要な書類は売買契約時までに揃えておきましょう。本審査では金融機関だけでなく、信用保証会社が厳密な審査を行うため、結果が出るまでの目安は1~2週間程度です。

住宅ローンの本審査に通ったら、金融機関と金銭消費貸借契約を結びます。金消契約とは、金銭消費貸借契約の略で、借主が貸主から金銭を借り、返済を約束する契約のことです。

【STEP7】金消契約(リフォーム)・工事着工

本審査に通り、金融機関と金銭消費貸借契約を結んだら、リフォーム工事が開始されます。リフォーム工事の着工前に、近所の方に挨拶しておくとトラブルを防げます。

工期は水回りのみであれば数週間、天井や壁、床なども修繕する場合は1カ月以上が目安です。屋根や外壁、外構などの工事は天候などに左右されるため、スケジュールや引越しは余裕を持っておきましょう。

リフォーム工事中は工程表通りに進んでいるか、契約通りの工事内容かなどを確認しましょう。工事の追加や変更がある際は、その都度書面に残すのを忘れないでください。

【STEP8】リフォーム完了・引渡し

リフォーム工事が完了したら、工事の完了検査が行われ、引渡しという流れが一般的です。工事の完了検査では、工事が契約通りに行われているかが確認されます。

検査に合格すると引渡しの手続きが行われ、正式に引き渡されます。この検査の際、自分の目でもイメージとずれがないか、キズがないか、予定通りかなどを確認しておきましょう。

また、入居する日にちが分かったタイミングでネット回線や電話回線、水道、電気などライフラインの開通の連絡をしておくことも大切です。新しく家具を購入する場合は、各業者の作業が被らないように注意してください。

他にも、免許証や住民票の移転、クレジットカードの住所変更など忘れがちな手続きもたくさんあるため、リストアップしておくと安心です。

確定申告などの申請

中古住宅のリフォームで住宅ローンを借りる場合、住宅ローン控除が受けられる場合があります。住宅ローン控除は、確定申告時に申請しなければいけません。

また、物件の売主が課税事業者か、個人かによっても控除額に違いがあるため注意しましょう。住宅ローン控除の利用条件は細かな適用条件が定められていたり、他の控除との併用ができない場合もあります。

適用の可否や条件など具体的な内容については税務署に事前に確認しておきましょう。

中古住宅をリフォームする際の3つの注意点

ここでは、中古住宅をリフォームする際の注意点は、以下3つ挙げられます。

下記で詳しく解説していくので、これから中古住宅のリフォームを検討している方は参考にしてみてください。

①入居までに時間がかかる

中古住宅を購入してリフォームする場合、物件の引渡しが完了した後にリフォームを開始するため、すぐに入居できる訳ではありません。リフォームが完了する時期は工事内容によって異なりますが、1~4ヶ月が目安です。

今住んでいる住宅が賃貸の場合、契約終了期間に余裕を持たせておかないと、リフォームが長引いたりした際に仮住まいが必要になるため注意しましょう。

②土地の建築制限もチェックする

中古住宅を購入する際は、土地のチェックも忘れないでください。土地には建てられる家の規模や建ぺい率、容積率などの制限が定められています。

リフォームしやすい家ばかりに目がいってしまうと、土地の資産価値を見逃してしまいます。そのため、土地の制限も忘れず確認し、資産価値の高い土地を選びましょう。

③付帯費用を計算する

中古住宅を購入してリフォームする際は、住宅の購入費やリフォーム費用以外にかかる引越し費用、家具購入費用など付帯費用も計算しておきましょう。

そうすることで、後から追加で費用が発生したり、予算オーバーしたりなどの事態を防げます。見積もりの際は、多めに見積もっておくのがおすすめです。

リフォームはリノベーションハイムにおまかせください

リフォームするなら、リノベーションハイムにおまかせください。リノベーションハイムには、過去に豊富なリフォーム実績があり、中古住宅のリフォームも数多く手掛けています。

中古住宅の購入から、リフォームまでワンストップでサポートしているため、時間や手間を省いて中古住宅のリフォームが終えられます。要望や希望を予算内で実現するアイデアをたくさん提案してもらえるため、満足度が高いことも特徴です。

現在、無料相談を実施していますので、中古住宅のリフォームを検討している方はぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

本記事では、中古住宅を購入し、リフォームする際の流れについてすべきことやタイミングなどを解説しました。中古住宅を購入してリフォームする際は、さまざまなことを同時進行で考える必要があるため、事前に流れを把握しておくことが大切です。

そうすることで、余裕を持って話を進めることができ、リフォーム完了後に失敗・後悔することを防げます。上記では、中古住宅をリフォームする際の注意点も解説しているので、参考にしてみてください。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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