
戸建ての3階が暑いのはなぜ?
3階建ての暑さ対策って何があるの?
屋上を作るためや、狭い敷地でも部屋数を増やすために建てられることの多い3階の戸建て。土地にそれほど固定資産税がかからず、家の維持費を軽減できる点にメリットを感じて3階建てを建てた方もいるでしょう。
しかし、いざ住み始めると夏が近づくにつれて、2階や3階の部屋の暑さに驚いた方もいるかもしれません。3階建てでは上階に留まる熱を排出しなければ暑さに耐えられず、快適な生活が困難です。
そこで、本記事では戸建ての3階が暑い理由を、効果的な暑さ対策と交えて紹介します。また、断熱リフォーム実施者の体験談や事例も解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 戸建ての3階が暑いのは住宅の断熱性能が低かったり、輻射熱の影響があることが理由
- 暑さ対策が必要な都市部ほど3階建てが多いのは、地価が高く狭い敷地の有効活用を求められるため
- 3階建ての暑さ対策には性能の高い断熱材を利用したり、屋根・外壁の断熱を強化することが効果的
- 断熱リフォームでは補助金や減税制度が活用できる
※なお、本記事では環境省の「先進的窓リノベ2025事業」や国土交通省の「子育てグリーン支援事業」の情報を参考に記事を制作しています。


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戸建ての3階が暑い5つの理由
さっそく、戸建ての3階が暑い理由を、5つにまとめて紹介します。
温かい空気は上昇するから
戸建ての3階が暑いのは、温かい空気が上昇する性質を持つことが理由としてあげられます。温かい空気は密度が低く軽いため、上に移動しやすいのです。
したがって、戸建ての場合は1階よりも2階、2階よりも3階が暑くなります。空気の性質により、家の中で温度ムラが生じるのです。
そのため、戸建てで1階から3階へ移動すると、暑く感じます。戸建ての各階に温度計を設置すると、より上階が暑いことがわかるでしょう。
輻射熱の影響があるから
戸建ての3階が暑いのは、輻射熱の影響があるからです。3階は最も屋根に近く、日光からの熱が蓄積され、室内側に放出するため3階が暑くなります。
輻射熱とは、物体が赤外線などを放出して周辺の物に熱を伝える現象のことです。つまり、日光から放出される熱は輻射熱になります。
夏に近づくほど太陽の高度は高くなり、日照時間が長くなることから、屋根材に熱が溜まり続けます。屋根材は室内側に熱を伝えて、3階の天井を通じて室温を上げるのです。
住宅が密集する地域でも近くに高層マンションといった高い建物がない限り、屋根からの熱は室内へ伝わります。外壁とは異なり、屋根は日陰を作りづらく、3階は暑くなりやすいのです。
鉄骨・RC造が多いから
鉄骨・RC造が多いことも、戸建ての3階が暑い理由の1つです。3階以上の建物を建設する場合、強度や耐火性の観点から鉄骨やRC造で作られることが多くあります。
鉄骨は熱を伝えやすく、RC造には熱を蓄えやすい性質があることから暑さを感じやすい構造なのです。鉄骨の場合は日光からの熱が鉄に伝わり、室内側に放出して室温が上がります。
一方、RC造は鉄とコンクリートを組み合わせた構造であり、熱の性質に加えて熱を蓄えやすいコンクリートの特徴も合わせもつのです。そのため、RC造では蓄積された熱が夜中にも室内側に放出され続け、戸建ての3階が暑く感じます。
土や植物が少ない都市部に多いから
戸建ての3階が暑いのは、土や植物が少ない都市部に多いことも理由です。都市部は通行のしやすさや敷地面積が狭いことから、アスファルトがメインになります。
アスファルトは熱を吸収しやすく蓄える性質があり、周辺が暑く感じるのです。都市部に土地があれば公園や畑を多く作れるものの、人が多いことからマンションや商業施設にもアスファルトが使われます。
都市部は周辺環境がアスファルトに囲まれている点で、戸建ての3階は暑く感じるのです。
住宅の断熱性能が低いから
戸建ての3階が暑いのは、住宅の断熱性能が低いことが理由です。住宅の断熱性能が低ければ、室内へ熱を伝えやすくなり暑く感じます。
とくに、3階といった上層階では日光が当たるうえに、夏場は日照時間が長い側面もあります。住宅に断熱材が無充填または劣化があれば十分な断熱性能は得られず、外気の熱が室内に伝わりやすくなるのです。
加えて、近年は夕方以降も30℃を超える時間が長く、外気の熱を遮断しなければ快適な室温になりません。そのため、断熱性能が低い戸建てでは屋根に近い3階ほど暑く感じます。
なぜ?暑さ対策が必要な都市部ほど3階建てが多い理由
都市部に3階建てが多いのは、地価が高いことから狭い敷地の有効活用を求められるからです。東京や神奈川といった大都市では土地の値段が高く、30坪未満で売り出すことが多くあります。
狭い土地で床面積を増やすには、3階建てのように上に高い住宅を建てなければなりません。また、敷地が広い住宅でも川に近い場所では、水害に備えて3階建ての住宅を建てることもあります。
台風や線状降水帯が発生し川が氾濫した時を想定して、垂直避難しやすくするためです。川の氾濫前に避難所に行けない場合、垂直避難といって3階や屋上に避難して身を守ります。
さらには、敷地が狭いと庭を作れないため屋上を作り、屋外の空間を確保するのです。都市部では狭い敷地でも快適に暮らせるよう、3階建てのように上へ高い住宅を建てて工夫をしています。
3階建てに効果的な暑さ対策7選
戸建ての3階は暑いものの、対策をすれば暑さを緩和できます。そこで、ここからは3階建てに効果的な暑さ対策を、7つ紹介します。
性能の高い断熱材を利用する


性能の高い断熱材を利用することは、3階建てに効果的な暑さ対策の1つです。3階建ての住宅は日光が当たりやすいため、高性能の断熱材で熱を伝えづらくする必要があります。
とくに、築年数の古い家は、断熱材の無充填または劣化の恐れがあります。住宅に断熱材が充填されはじめたのは1980年頃です。また、断熱材の耐用年数は30年と言われています。
そのため、築30年以上の家では断熱材が充填されていても、十分な断熱性能を得られない可能性があるのです。3階建ての住宅で快適な室温を維持するには高性能の断熱材を充填し、室内へ熱を伝えづらくする必要があります。
屋根・外壁の断熱を強化する


3階建ての暑さ対策では、屋根や外壁の断熱を強化するのが効果的です。3階建ての住宅では、日当たりが良く屋根や外壁から熱が伝わりやすいため、外気の影響を防ぐ必要があります。
断熱材の充填はもちろん、厚さも検討する必要があります。屋根下には150 mm以上、外壁は10 mm以上の厚さで断熱材を充填するのが理想です。
ただし、断熱材は厚いほど断熱性能が上がるものの、費用もかさみます。予算も考慮しつつ、業者に相談して断熱材を充填することが大切です。
窓の断熱性を高める
3階建ての暑さ対策では、窓の断熱性を高めることも重要です。窓は開閉ができ、すき間がある構造のため、外気の熱が室内に入り込みやすくなります。実際に、外気から室内へ伝わる熱の約7割は、窓や玄関といった開口部です。


窓の断熱性を高めるには、次のような方法があります。
- 内窓の設置
- ペアガラスへの交換
- 窓サッシの交換
3階建てで日当たりが良い住宅ほど、窓から室内へ熱が伝わるのを防げば、暑さ対策になります。
グリーンカーテン・すだれを設置する


グリーンカーテン・すだれを設置することも、3階建てに効果的な暑さ対策の1つです。窓の外にグリーンカーテンやすだれを設置すれば、日よけになり室内へ熱の移動を防げます。
グリーンカーテンには、初心者でも育てやすいゴーヤがおすすめです。ゴーヤは葉が大きく日光を遮りやすいうえに、収穫も楽しめます。
また、すだれは目の粗さや素材を考慮して選ぶのが賢明です。すだれの目が大きいと通気性は良いものの、遮光性は劣るので注意しましょう。グリーンカーテンやすだれを設置して窓から入る熱を遮ると、3階建ての暑さ対策で効果があります。
サーキュレーター・シーリングファンで空気を循環させる


3階建ての暑さ対策では、サーキュレーターやシーリングファンで空気を循環させると効果があります。3階建ての最上階は熱がこもりやすいため、空気を循環させることで体感温度を下げられるのです。
温かい空気は軽く、上昇する傾向があります。そのため、3階建ての場合は1階よりも2階が、2階より3階の室温が高いのです。だからこそ、3階でサーキュレーターやシーリングファンを回して、窓から熱を逃がすと暑さ対策になります。
シーリングファンが設置されてるなら、まず回してみましょう。シーリングファンがない住宅はサーキュレーターで空気を循環させて、暑さ対策をすると効果的です。
住宅の構造に適した高性能の空調設備を選ぶ


3階建てに効果的な暑さ対策では、住宅の構造に適した高性能の空調設備を選ぶことが大切です。空調設備を導入すれば、効率よく熱を外に逃がしやすくなり暑さ対策になります。
3階建ての住宅では、階ごとに温度差が大きいことが特徴です。とくに、温かい空気は上昇するため、3階はエアコンに加えて換気排熱ファンといった空調設備を併用すると快適な室温になります。
換気排熱ファンとは、上階や屋根裏に留まる熱を排気する空調設備です。窓を開けることなく排気できるため、外出中にも稼働ができます。換気排熱ファンにより上階の熱を外に逃がせれば、エアコンが効きやすくなり効果的に暑さ対策ができるのです。
西向きの窓を少なくする


西向きの窓を少なくすると、3階建ての暑さ対策に効果的です。西向きの窓は午後の強い日差しを受けて、室温が上がりやすくなります。
3階建ては日当たりが良く西日が入り込みやすいうえに、とくに上階は熱がこもりやすい側面があるのです。そのため、西向きの窓には次のような工夫が必要になります。
- 内窓の設置
- ペアガラスへの交換
- 窓サッシの交換
外部シェードとは、窓の外側に設置するロールスクリーンのことです。西向きの窓から日差しを遮ると、室温が上がりづらくなります。
戸建ての暑さ対策を実施した人の体験談
ここでは、3階の戸建ての暑さに耐えかねて、実際に対策を講じた人の体験談を紹介します。
先日2、3階に二重窓設置した我が家
以前から夏場暑くなりすぎて困ってた3階が朝からあんまり温度上がって無いかも!
結露とかはいいからとにかく断熱してほしい…笑
引用:X
屋根の耐熱塗装、戸建て住宅だと小屋裏では効果はあるけどそれ以外は目立っては体感できないとか。
比較は断熱されてない屋根のある工場とかなので対象も違うけれど。
塗装よりかは窓断熱の方が良いようだ。元道民としては二重窓がやっぱりいいと思う。
引用:X
戸建ての暑さ対策は、内窓がおすすめといった口コミが多くあります。もちろん、断熱材の充填も効果があるため、確実に3階戸建てを暑さ対策するなら断熱リフォームの検討が賢明と言えるでしょう。
3階戸建ての暑さ対策をより確実にするなら断熱リフォームが有効


3階戸建ての暑さ対策で効果的なのは、外気の熱を室内に伝えないことです。つまり、断熱リフォームを実施すれば、より確実に室温を下げられて快適に生活ができます。
断熱リフォームには窓の断熱や断熱材の充填、屋根材の交換などがあります。実施すべき断熱リフォームの場所は、住宅への日当たりや建物の向きにより異なる点に注意が必要です。
断熱リフォームを検討するなら、まずは自宅の現地調査を行いましょう。リフォーム業者に断熱性が低下している場所や優先すべき断熱リフォームを判断してもらうことをおすすめします。
戸建ての断熱リフォーム事例
戸建ての断熱リフォーム事例を確認すればイメージが湧き、実施の判断がしやすくなります。そこで、ここからは戸建ての断熱リフォーム事例を、3つ紹介します。
事例1






冬場は家全体が寒い戸建てを断熱リフォームした事例です。冬場の寒さに耐えかねて内窓を設置したり、ガスストーブを使うといった工夫をしたものの、寒さが改善されず困り果てていました。
今回の断熱リフォームでは、天井・床・壁へ高性能の断熱材を充填しつつ、全ての窓サッシを樹脂へ交換しています。断熱リフォームの実施により、断熱等級5相当の性能を実現しました。
まだ寒さの残る3月でも暖房なしで快適な生活が送れています。
事例2






冬の寒さを解消し完全分離型の二世帯住宅へリフォームした事例です。
これまでは戸建てに二世帯が暮らす住宅であったものの、二世帯が快適に暮らせるよう上下階の完全分離型の二世帯住宅を希望しました。各階ともにプライベート空間の確保のため、間取り変更を行い、部屋数を増やしています。
また、冬の寒さを解消するために現地調査を行ったところ、床下と外壁に断熱材が充填されていませんでした。耐震性や気密性も気になっており、スケルトンリフォームにより断熱リフォームと耐震補強、気密工事を実施しています。
事例3






二世帯住宅の2階から1階へ生活場所を変えつつ断熱性を高めた事例です。
階段の昇降への不安や2階の手狭であることから、住まいを1階へ移しました。同時に、断熱性や耐震性が低下していることがわかり、間取り変更に合わせて耐震補強と断熱リフォームを実施しています。
断熱リフォームの実施内容は、床下への断熱材の充填と窓のサッシ交換です。暮らしが快適になったうえに、1階のリビングから趣味の畑を眺められるため、大満足のリフォームができました。
断熱リフォームの実施で利用できる補助金・減税制度
断熱リフォームを実施するなら、可能な限り費用を抑えて実施したいと感じる人が多いでしょう。そこで、ここからは断熱リフォームの実施で利用できる補助金と減税制度を紹介します。
断熱リフォームの実施で利用できる補助金
断熱リフォームの実施で利用できる補助金は、次のとおりです。
補助金名 | 窓 | 断熱材充填(床・壁・天井など) | 屋根材 | 空調設備 | 補助の上限額 |
---|---|---|---|---|---|
先進的窓リノベ2025事業 | 〇 | × | × | × | 200万円 |
既存住宅の断熱リフォーム支援事業 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 120万円 |
子育てグリーン支援事業 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 60万円 |
長期優良化住宅リフォーム推進事業 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 210万円 |
自治体が実施する補助金 | 自治体による | 自治体による | 自治体による | 自治体による | 自治体による |
断熱リフォームでは、窓の断熱性向上や断熱材の充填に対して補助金がでます。ただし、補助金の種類次第では、換気付きエアコンや換気排熱ファンの設置などにも補助がでます。
補助金の種類や内容を詳細に調べて、可能な限り費用を抑えて断熱リフォームを実施するのが賢明です。
断熱リフォームの実施で利用できる減税制度
断熱リフォームの実施で利用できる減税制度には、次のようなものがあります。
- 住宅ローン減税
- 所得税
- 固定資産税
国土交通省によると、住宅ローンは控除期間が10年であり、所得税と固定資産税は翌年のみです。減税制度の利用は断熱リフォームの費用を抑えられないものの、実施の翌年は納税額が少なくなります。
家の維持費を低く抑えられるため、断熱リフォームを実施するなら可能な限り減税制度を利用しましょう。
断熱リフォームならリノベーションハイムにご相談ください


断熱リフォームを検討中なら、リノベーションハイムにご相談ください。
リノベーションハイムは、断熱リフォームで豊富な実績があります。まず、現地調査を行い住宅の状況を確認します。住宅ごとに適した断熱リフォームのプランをご提案することが可能です。
可能な限り費用を抑えるため、補助金を活用したプランのご提案も可能です。断熱リフォームへの疑問や困りごとがありましたら、気軽にリノベーションハイムへお問い合わせください。
まとめ
本記事では、戸建ての3階が暑い理由や効果的な対策を紹介しました。3階建ての住宅は日当たりが良いことが多く、屋根や外壁から熱が入り込み室温が上昇します。
加えて、温かい空気は上に移動する特徴があり、上階ほど暑く感じるのです。家中を快適な空間にするため3階建てで暑さ対策をするなら、断熱リフォームをおすすめします。
断熱リフォームには窓の断熱や断熱材の充填、屋根材の交換などさまざまなリフォーム内容があります。実施すべきリフォーム内容は周辺の状況により異なるため、リフォーム会社へ相談するのが賢明です。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。