
夏の暑さ解消に窓を断熱するのって効果ある?
室内が暑すぎるから何か対策したい!
夏が近づくにつれて、部屋が暑くなることに不満や不安を抱えている方も多いでしょう。なかには、窓を断熱すると涼しいといった噂を耳にして、室内熱中症になる前に適切な暑さ対策を講じたい方もいるかもしれません。
とはいえ、窓の暑さ対策に効果のある方法やかかる費用、口コミ情報を知らなければ実施の判断は困難です。加えて、注意点を把握しないと、十分な効果が得られず費用がかさむのみで失敗しかねません。
そこで、本記事では夏の暑さ対策には窓の断熱が重要なのかを、口コミを交えて紹介します。あわせて、窓を内側からと外側から断熱する方法や注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 夏の暑さ対策には窓の断熱が効果的
- 窓から侵入する暑さを防ぐには内側と外側で対策が必要
- 窓を断熱する際には窓の開閉に影響がでないかの確認や熱割れのリスクを検討することが必要
- 窓の断熱リフォームをお得に実施するには補助金や減税制度の活用がおすすめ
※なお、本記事では国土交通省の「令和7年度長期優良住宅化リフォーム推進事業」や環境省の「子育てグリーン住宅支援事業」の情報を参考に記事を制作しています。


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夏の暑さ対策には窓の断熱が効果的
夏の暑さ対策には、窓の断熱性を高めることが効果的です。窓といった開口部は、外気から熱が入りやすい場所であり、対処しなければ室温が上昇します。


上記の表からもわかるように、外気からの熱は窓が約7割ともっとも侵入しやすいです。屋根や外壁と比べても断然に多いことから、夏の暑さ対策には窓の断熱は欠かせません。
断熱性を高めるなら、他の場所よりも窓を優先的に実施すれば効果が得やすいのです。
窓の断熱性を高めるには、窓の内側と外側の対策があります。窓の位置や大きさ、形状などに合わせて適切な対策ができるよう、次の見出しでさまざまな対策方法を紹介します。
夏に窓から侵入する暑さを内側から断熱する方法
ここからは、夏に窓から侵入する暑さを内側から断熱する方法を、5つにまとめて紹介します。
内窓を設置する


内窓を設置することは、夏に窓から侵入する暑さを内側から断熱する方法の1つです。内窓を設置すれば既存窓との間に空気層ができ、外気からの熱を伝えにくくなります。
内窓とは、既存窓の室内側に新たに窓を設置して二重窓にすることです。窓を二重にすることで、既存窓と内窓の間に空気層ができ、断熱性を高められます。内窓の設置にかかる費用は窓の大きさによるものの、1枚10万円程度です。
壁に設置された窓は、基本的に内窓の取り付けができます。ただし、天窓のように壁以外に設置される窓や、窓枠に十分なスペースがない窓には取り付けできない場合もあるため注意が必要です。
ペアガラスに交換する
ペアガラスに交換することも、夏に窓から侵入する暑さを内側から断熱する方法の1つです。ペアガラスにすると、二枚のガラスの間にある空気層や特殊なガスの層により、外気からの熱を室内へ伝えづらくします。
ペアガラスへの交換は、既存の窓ガラスを2枚のガラスへ取り換えるのみです。2枚ガラスの間に封入するものにより、次のような効果が得られます。
2枚ガラスの間の層 | 効果 |
---|---|
乾燥空気 | 1枚ガラスよりも熱を伝えにくい |
特殊なガス(アルゴンガスやクリプトンガスなど) | 空気層よりも熱を伝えくにい |
より窓の断熱効果を高めるには、特殊なガスが封入されたペアガラスへの交換がおすすめです。
ペアガラスの交換は種類によるものの、1枚8万円程度かかります。比較的費用を抑えて窓の断熱性を高めるのに、ペアガラスの交換はおすすめな方法です。
断熱ブラインドを設置する
夏に窓から侵入する暑さを内側から断熱するには、断熱ブラインドを設置することも重要です。断熱ブラインドは、ブラインド部分に空気層ができ、外気からの熱を室内へ伝えにくくします。
断熱ブラインドは、内窓が設置できない窓に設置すると効果的です。ブラインド部分がハチの巣状(ハニカム構造)で作られており、空気の層ができるため断熱効果があります。
本体価格は、大きさや生地の種類によるものの、1〜8万円程度です。断熱ブラインドの取り付けはカーテンレール式やつっぱり棒式などがあり、自分でも設置できます。
ただし、天窓など高所にある窓や取り付けが困難な場合は、業者に依頼するのが賢明です。
窓の断熱シートを貼る
窓の断熱シートを貼ることも、夏に窓から侵入する暑さを内側から断熱する方法の1つです。窓に断熱シートを貼ると外気の熱を反射させるため、室内が暑くなりにくくなります。
日当たりの良い窓に断熱シートを貼ると、より効果的です。断熱シートはホームセンターで2,000〜1万円程度/mで購入可能であり、自分で貼り付けられます。
シール式や吸着式などがあるため、貼り付けやすいものを選ぶといいでしょう。また、ミラー状になり目隠しになるタイプもあります。
遮熱カーテンにする


遮熱カーテンにすることも、夏に窓から侵入する暑さを内側から断熱する方法の1つです。遮熱カーテンにすると、外気からの熱を反射でき、室内が暑くなるのを防ぎます。
窓の暑さ対策では、もっとも手軽な方法です。ホームセンターなどで自分好みの遮熱カーテンを購入し、取り換えるだけで窓から入り込む熱を防げます。
遮熱カーテンは大きさによるものの、8,000〜2万円程度で購入ができ、種類も豊富です。ただし、日中に遮熱カーテンを引くと部屋が暗くなる側面もあります。適宜、電気を付けて目の負担を軽減しましょう。
また、遮熱カーテンは生地の密度が高く厚手なため、通常のカーテンよりも重い特徴があります。カーテンレールに設置しても問題がないかを確認してから、設置するのが賢明です。
夏に窓から侵入する暑さを外側から断熱する方法
ここからは、夏に窓から侵入する暑さを外側から断熱する方法を、3つにまとめて紹介します。
グリーンカーテンを使用する


グリーンカーテンを使用することは、夏に窓から侵入する暑さを外側から断熱する方法の1つです。グリーンカーテンを窓の外側に作ると、日差しを遮れるうえに蒸散作用で周辺が涼しくなります。
グリーンカーテンに使用するのは、葉が成長して大きくなりやすいゴーヤやアサガオなどのツル性植物がおすすめです。葉が大きくなるほど窓を覆えるため、カーテンのようになりやすく、効果を期待できます。
また、植物は根から吸い上げた水分を葉で蒸発させる際に周辺から熱を奪う蒸散作用があり、涼しく感じやすいです。初心者でも育てやすい植物でグリーンカーテンを作れば、窓の外側で室内へ入る熱を防ぎやすくなります。
サンシェードを利用する


サンシェードを利用することも、夏に窓から侵入する暑さを外側から断熱する方法の1つです。窓の外にサンシェードを設置すると、日差し除けになるうえに目隠しにもなります。
サンシェードを利用するのは、とくに日当たりの良い窓がおすすめです。日当たりが良い窓は周辺に高い建物がなく、一目が気になることもあります。
もし、窓を開けて換気をするとレースカーテンが風で揺れて、室内が見えやすく防犯上も良くありません。日当たりの良い窓にサンシェードを設置すれば直射日光による熱を防ぎ、室内の温度が上がりづらくなります。
すだれを設置する


夏に窓から侵入する暑さを外側から断熱するには、すだれを設置することも効果的です。窓の外にすだれを設置すると、日差しを遮るうえに風を通すため換気もできます。
すだれとは、細い竹やアシなどを並べて糸で編みつないだものです。竹やアシにすき間を作り編むため、通気性が良いといった特徴があります。
そもそも、すだれはホームセンターで1,000円程度で販売されており、低価格での購入が可能です。すだれで窓の外側から室内へ入る熱を防ぐのは最も挑戦しやすい方法であるため、試してみることをおすすめします。
夏の暑さ対策を実施した人の体験談
夏の暑さ対策で窓の断熱リフォーム実施者のなかには、室内が涼しくなったと感じる方が多くいます。
内窓付けて、天井裏の断熱材をマシマシにしたら
2階が暑くなりにくくなったのはもちろんだけど、1階がかなり涼しくなった
今日帰宅して温度計を見たら1階キッチンは28度。外から家に入ると涼しい。
内窓は冬対策、断熱材は夏対策によく効くと聞いてたのを実感してる
引用:X
エアコン止めても案外平気だったので窓を開けたら暑い空気が入ってきて慌てて閉めた。春にブラインドをハニカムシェードに変えたんだけど断熱の効果なのか涼しい空気が保たれてる気がする。ペアガラスだけど触るとやっぱり暖かいし。電気代の節約になりますように。
引用:X
遮熱レースカーテンつけたんだけど、まるで曇りの日みたいで室温29度。今日は暑い日じゃないのかと思ってた!冷房病なんで、冷房なしで涼しいの助かる*\(^o^)/*エアコンつける場合も冷暖房効率上がって良いらしいので、オススメします
引用:X
窓から熱が室内へ入り込まないよう上記のような対策をすれば、効果を期待できます。夏は太陽の高度が高く強烈な日差しであるため、可能な限り対策をとると快適な生活が送りやすくなるのです。
夏の暑さ対策で窓を断熱する際の注意点
窓の暑さ対策でトラブルを生じずに適切な対策を講じるには、注意点を把握する必要があります。そこで、ここからは夏の暑さ対策で窓を断熱する際の注意点を、3つにまとめて紹介します。
窓の開閉に影響がでないかを確認する
窓の開閉に影響がでないかを確認することは、夏の暑さ対策で窓を断熱する際の注意点の1つです。窓の暑さ対策をした結果、開閉が困難になると換気がしづらくなり不便を感じます。
とくに、内窓を設置する場合には窓の開閉確認が欠かせません。引き違い窓であれば、窓の開閉は可能です。ただし、内開き窓や回転窓のように室内側に窓が開くタイプでは、内窓を設置すると窓が開きづらくなる可能性があります。
換気が困難になると、室内に湿気が溜まり健康被害につながることもあります。窓の暑さ対策を実施する前に、開閉に問題がないかを確認することが賢明です。
熱割れのリスクを検討する
熱割れのリスクを検討することも、夏の暑さ対策で窓を断熱する際の注意点の1つです。窓ガラスに暑さ対策を行い、サッシとガラスとの間に温度差が生じると、ガラスが熱割れする可能性があります。
とくにペアガラスでは、2枚ガラスの室外側と室内側で温度差が生じやすく、日当たりが良すぎると割れることがあるのです。また、窓の一部のみに日が当たる住宅では、日の当たらない部分との温度差でも、熱割れを生じやすくなります。
ペアガラスへ交換する場合には周辺の建物状況を確認し、家への日当たりを把握するのが賢明です。
窓掃除が大変さを把握する
夏の暑さ対策で窓を断熱する際には窓掃除が大変になることも、考慮しなければなりません。たとえば、内窓を設置すると窓が二重になり、掃除箇所は倍になります。
大変だからと掃除をしなければ、ホコリが堆積してカビが生じる可能性があるのです。また、断熱ブラインドのハチの巣構造にホコリが詰まると、十分な断熱効果は得られません。
窓の暑さ対策をしたら終わりではなく、十分な効果が得られるようにこまめに掃除をする必要があります。掃除方法や頻度を確認し、しっかりと掃除ができるのかも検討しましょう。
窓の断熱リフォームをお得に実施する方法
窓の断熱リフォームを決めたからには、可能な限り費用を抑えて対策をしたいと感じる方も多いでしょう。そこで、ここからは窓の断熱リフォームをお得に実施する方法を、2つ紹介します。
補助金を利用する
窓の断熱リフォームには次のような補助金があり、活用すれば費用を抑えて工事ができます。
窓の断熱リフォームで利用できる補助金の種類 | 利用できるリフォーム内容 | 補助の上限額 |
---|---|---|
先進的窓リノベ2025事業 | 内窓の設置、ペアガラスへの交換 | 200万円 |
既存住宅の断熱リフォーム支援事業 | 内窓の設置、ペアガラスへの交換 | 120万円 |
子育てグリーン支援事業 | 内窓の設置、ペアガラスへの交換 | 60万円 |
長期優良化住宅リフォーム推進事業 | 内窓の設置、ペアガラスへの交換 | 210万円 |
自治体が実施する補助金 | 各自治体により利用条件が異なるため、公式サイトで確認をするのが賢明 | 各自治体による |
国が実施する補助金は併用できないものの、国と自治体は併用できる場合があります。可能な限り補助金を併用して、お手頃な価格で断熱リフォームを実施するのが賢明です。
減税制度を活用する
窓の断熱リフォーム実施で次のような減税制度を利用でき、活用すれば納める税金を低く抑えられます。
窓の断熱リフォームで利用できる減税制度 | 詳細 | 最大減税額 |
---|---|---|
所得税 | 窓の断熱リフォームは省エネの対象工事になる | 62.5万円 |
固定資産税 | 窓の断熱リフォームは省エネの対象工事になる | リフォームの翌年は前年の1/3に減税 |
窓の断熱リフォームが完了したら、所得税の減税は必要書類を揃えて自分で確定申告を行います。固定資産税の減税では工事完了の3ヶ月以内に自治体の担当窓口で申請しなければなりません。
窓の断熱リフォームならリノベーションハイムにご相談ください!


窓の断熱リフォームを実施するなら、リノベーションハイムにご相談ください。リノベーションハイムは50年以上のリフォーム実績がある会社であり、経験と知識が豊富です。希望や予算に応じて、理想的なリフォームプランを提案します。
まずは現地調査を行い住宅への日当たりを確認し、夏の暑さを解消できるプランをいくつかご提案します。また、補助金を活用したプランも提案できるため、可能な限り費用を抑えて窓の断熱リフォームを実施することも可能です。
夏の暑さでお困りのことや不安があれば、気軽にリノベーションハイムへお問い合わせください。暑さを解消するため、全力でお手伝いさせていただきます。
まとめ
本記事では、夏の暑さ対策で窓の断熱が重要なのかを、口コミを交えて紹介しました。実のところ、外気から室内へ入り込む熱が最も多い場所は窓です。
夏の暑さを解消するなら、窓の対策を優先すると効果があります。窓の暑さ対策にはさまざまな方法があるものの、より確実なのは断熱リフォームです。
具体的には、内窓の設置やペアガラスへの交換があげられます。窓の断熱リフォームには補助金が活用できるため、費用を抑えて工事が可能です。
リノベーションハイムなら、希望に応じて補助金を活用した窓の断熱リフォームをプランニングできます。夏の暑さでお困りなら、ぜひリノベーションハイムへお問い合わせください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。