
2階建てを平屋にするリフォームにかかる費用は?
実際に2階建てを平屋にリフォームした人の感想が知りたい!
居住人数の変化や年齢を重ねたことにより、2階を使わなくなった家もあるでしょう。2階を維持しつつ、1階のみで生活することは可能です。
ただし、掃除の手間や階段での転落リスクを考えると、リフォームをした方が快適で安全な生活ができる環境を整えられます。とはいえ、2階建てを平屋にできるものなのかわからないという方がほとんどのはず。
そこで、本記事では2階建てを平屋にリフォームできるのかを、メリットやデメリットを交えて紹介します。あわせて、2階建てを平屋にするリフォーム実施者の口コミや注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 2階建てを平屋にリフォームすることは可能
- 2階建てを平屋にリフォームするには約500〜2500万円の費用がかかる
- 2階建てを平屋にすることで室内の移動が楽になり、ランニングコストを安くできるメリットがある
- 2階建てを平屋にリフォームする際には防犯性やプライバシーへの配慮が必要
※なお、本記事では国土交通省の「リフォーム促進税制(所得税・固定資産税)について」などの情報を参考に記事を制作しています。


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2階建てを平屋にリフォームすることは可能
結論、2階建てを平屋にリフォームすることは可能です。2階建てを平屋にすることは減築リフォームと呼ばれ、意外と多く行われているリフォームの方法のひとつになります。
具体的には、2階部分を解体・撤去したのちに、1階部分に屋根を設置するイメージです。子どもの独立で居住人数が変わり、2階の部屋が使われないこともあるでしょう。
使わない2階を減築リフォームすれば、掃除の手間を減らせるうえに、防犯性の向上も期待できます。加えて、2階建てを平屋にするのと同時に、断熱性や耐震性を上げるリフォームも可能です。
より安全で快適な生活を送るためにも、築年数の古い2階建てを平屋にするなら、断熱リフォームや耐震リフォームもあわせて行うことをおすすめします。
2階建てを平屋にリフォームする際にかかる費用
2階建てを平屋にリフォームするには、次のような費用がかかります。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
2階部分を撤去して既存屋根を1階部分に設置する | 500~800万円程度 |
2階部分を撤去して新規屋根を1階部分に設置する | 600~1,000万円程度 |
2階部分の撤去に加えて、外装や補強工事なども行う | 1,000~2,500万円程度 |
築年数の古い家で屋根が重く、劣化があれば、新しい屋根を設置するのが賢明です。近年では、重い瓦屋根以外にも軽量屋根があり、素材や色も選べます。
丈夫で軽い屋根を選ぶと、住宅の耐震性を上げることも可能です。現行の耐震性を満たさない住宅では、2階建てを平屋にリフォームする際に耐震補強が欠かせません。
同時に、雨風や紫外線の影響により外壁に劣化があれば、外壁塗装や外装の改修もおすすめします。2階建てから平屋へのリフォームと同時に、内装や外装工事も行うと、新築同様の住宅にすることも可能です。
ただし、リフォーム箇所が増えるほど費用もかさむため、予算を決めて予算内でプランを検討することをおすすめします。
2階建てを平屋にリフォームするメリット
ここからは、2階建てを平屋にリフォームするメリットを、4つにまとめて紹介します。
室内の移動が楽になる
室内の移動が楽になることは、2階建てを平屋にリフォームするメリットの1つです。2階建てを平屋にすれば、水回りや部屋が1階にまとまります。
リビングから部屋などの移動が同じ階になり、スムーズな行き来が可能です。とくに、体調不良の場合などは、食事や入浴などで2階の部屋から1階に下りることを負担に感じやすいでしょう。
1階に水回りや部屋がまとめられていれば、最低限の移動で食事が取れて入浴も可能です。あわせて、室内の移動が楽になると家事も楽になるため、効率的に進められます。
転倒・転落のリスクを軽減できる
転倒・転落のリスクを軽減できることも、2階建てを平屋にリフォームするメリットの1つです。2階を撤去すれば、住宅内に階段が無くなります。
子どもや高齢者は階段を踏み外すことがあり、階段からの転倒や転落のリスクが高いです。階段から転落すれば、骨折する可能性もあります。
転倒・転落のリスクを軽減できることは、安全な生活を送る上で必須です。加えて、2階建てを平屋にするのと同時に室内のバリアフリー化を行うと、より転倒リスクを減らせます。
年齢を重ねると室内での転倒や転落が増えるため、2階建てから平屋にリフォームして対策することも大切です。
耐震性の向上が期待できる
2階建てを平屋にリフォームすることで、耐震性の向上が期待できます。2階を撤去すると、1階にかかる重量が減ります。1階への負担が軽減できることに加えて平屋にすると家の重心が低くなり、地震の際に揺れを軽減できるのです。
地震時に住宅の倒壊や破損を防げる可能性が高まれば、避難時間を確保しやすくなります。いつ起こるかわからない大地震に備えるためにも耐震性を向上させると、安心感が得られます。
ランニングコストを安くできる
ランニングコストを安くできることも、2階建てを平屋にリフォームするメリットの1つです。2階建てを平屋にすると、次回のリフォーム時に足場の設置が要らない可能性が高まります。
足場の設置だけでも、30坪で15〜30万円程度の費用がかかります。平屋にすることで足場費用がなくなれば、リフォーム費用を安く抑えられるのです。
また、長く住み続けるほど、リフォームや外壁塗装などの工事が欠かせません。平屋にすれば、2階建てよりもコストをかけずにリフォームがしやすくなります。
2階建てを平屋にリフォームするデメリット
ここからは、2階建てを平屋にリフォームするデメリットを、3つにまとめて紹介します。
日当たり・眺望が悪くなりやすい
日当たり・眺望が悪くなりやすいことは、2階建てを平屋にリフォームするデメリットの1つです。住宅が密集した場所で平屋にすると、近隣住宅の影響を受けやすくなります。
たとえば、2階に洗濯物を干す家では、平屋にして1階に干すと乾きが悪く感じることがあります。住宅が密集した場所の1階は近隣住宅の影になりやすいため、洗濯物が乾きづらいのです。
加えて、2階から見えていた花火や富士山といった景色も近隣住宅に遮られて、見えなくなる可能性があります。平屋にすると、2階建ての時よりも日当たりや眺望が悪くなりやすいことを念頭に置かなければなりません。
生活音が気になりやすい
生活音が気になりやすいことも、2階建てを平屋にリフォームするデメリットの1つです。平屋にすると、お風呂やトイレから生じる生活音が響きやすくなります。
とくに、2階で寝ていた場合、平屋にして1階に寝室を作ると水回りの音が響き気になることがあるのです。2階までは聞こえない水が流れる音やシャワーの音が、同じフロアだと聞こえやすくなります。
生活音が気にならないよう、可能な限り水回りの近くに寝室を作らない、または防音カーテンを設置するといった工夫が必要です。
垂直避難ができない
垂直避難ができないことも、2階建てを平屋にリフォームするデメリットの1つです。平屋にすると、2階の空間がなくなります。
洪水などで浸水リスクがある際に、2階や3階といった上階に避難することを垂直避難といいます。2階建てであれば1階から2階へ避難できるものの、平屋では上階へ避難する手段がありません。
そのため、早めに避難所へ向かう判断をすることや、近隣の高い建物に避難するなど避難場所を確認するのが賢明です。
2階建てを平屋にするリフォーム実施者の口コミ・評判
ここからは、実際に2階建てを平屋にするリフォームを実施した人の口コミを紹介します。
新しい耐震手法!?減築ってなんだろ?減築ってのは読んで字の如くリフォームとかのときに床面積を『減らす』手法ね。2階建ての2階部を取っ払っちゃって平屋にリフォームとか。簡単に2階部分っていっても結構な重量はあるしね。2階部分を取っ払って重量がなくなることで耐震性が上がるし、耐震補強するのも平屋の方がお安く済んでお得かも!!リフォームっていったら何となく増築なイメージだけど、核家族化やミニマリストの方も増えてるっていうし、減築は新しい耐震方法かも!
引用:X
我が家21坪の小さい平屋(選択一人っ子)で掃除や移動がめちゃくちゃ楽だしエアコン一台で今のところいけるので光熱費も助かってる!!ただ防音のことを考えなかったのでリビング子ども部屋夫婦の寝室が繋がってて将来はなにか手を打たないとだな
引用:X
2階建てを平屋にすると、移動や掃除が楽な一方で、生活音が気になるといった口コミが多く見受けられます。
とはいえ、使わない2階を放置すると防犯性や耐震性が低下するため、2階建てから平屋へのリフォームは効果的と言えます。2階建てを平屋にする際には、防音対策を忘れずに実施するようにしましょう。
2階建てを平屋にリフォームする際の注意点
ここからは、2階建てを平屋にリフォームする際の注意点を、3つにまとめて紹介します。
補助金と減税制度の活用を忘れない
補助金と減税制度の活用を忘れないことは、2階建てを平屋にリフォームする際の注意点の1つです。各条件を満たせば、補助金を受け取れるうえに、所得税と固定資産税が減額されることがあります。
補助金では、減築リフォームに伴い、耐震性向上や省エネの条件を満たすことが条件です。利用する補助金により、条件や補助の上限額などが異なります。
耐震に関する補助金は、各自治体が実施するもののみです。省エネでは各自治体と次のような国が実施するものがあり、併用可能な場合が多くあります。
一方、減築リフォームで省エネ・バリアフリー化・耐震対策を行うと、所得税や固定資産税が次のように減額されます。
減税対象 | 補助金額 |
---|---|
所得税 | 上限250万円 |
固定資産税 | ・省エネ、バリアフリー化:3分の1が減額 ・耐震リフォーム:2分の1が減額 |
補助金や減税制度は、最大限に活用しお得に減築リフォームするのが賢明です。
家族間のプライバシーに配慮する
家族間のプライバシーに配慮することも、2階建てを平屋にリフォームする際の注意点の1つです。平屋にすると1フロアでの生活になり、音や視線を感じやすくなります。
生活音や家族の視線を感じると、ストレスを抱えやすくなります。プライバシーを確保するためにも、次のような工夫が大切です。
- LDKと部屋を廊下で分ける
- 部屋を間仕切り壁やパーティションで区切る
プライベートな空間を確保すると共に、遮音材や吸音材を設置するなど音の対策も欠かせません。
防犯性を高める
防犯性を高めることも、2階建てを平屋にリフォームする際の注意点の1つです。平屋にすると、窓から家の中を確認しやすいうえに、窓や玄関といった開口部から侵入しやすくなります。
空き巣犯の侵入を防ぐためにも、次のような対策が必要です。
- 開口部付近に防犯カメラや防犯砂利を敷く
- 塀や木で死角を作らない
空き巣犯は、住宅への侵入前に必ず下見をします。5分以内に侵入できる環境、一目がない状況を避けるためにも、防犯対策を徹底するのが賢明です。
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まとめ
本記事では、リフォームで2階建てから平屋にできるのかを解説しました。2階建てから平屋へのリフォームは可能であり、多くの事例があります。平屋にすることで掃除や移動の手間が減り、光熱費を減らせたといった実施者もいます。
一方で、生活音が気になるといった意見も見受けられたため、平屋にするなら防音対策が必要なことも確かです。必要な対策をすれば、平屋は快適で安全な生活が送りやすくなります。
2階建てを平屋にするリフォームを検討中なら、ぜひリノベーションハイムにご相談ください。本記事があなたのお役に立てることを願っております。