「屋根の断熱リフォームを実施すれば夏を快適に過ごせる？」
「身近に屋根の断熱リフォームをした人がいないからよくわからない…」
夏の強烈な日差しを回避するため、屋根の断熱リフォームを検討している方もいるでしょう。立地条件や建物の高さ次第では、真夏に感じる突き刺すような日差しの影響を避けられません。
とはいえ、そもそも屋根の断熱リフォームとは何なのかなど、わからないことが多い方がほとんどでしょう。
そこで、本記事では屋根の断熱リフォームを、施工方法や費用相場を交えて紹介します。あわせて、屋根の断熱リフォームを実施するメリット・デメリット、注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
なお、リノベーションハイムでは、リフォームの無料相談を受け付けています。リノベーションハイムはセキスイハイムのグループ会社であり、50年以上の歴史と豊富なリフォーム実績が強みです。
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屋根の断熱リフォームってそもそも何？
屋根の断熱リフォームとは、屋根材の張り替えや断熱塗料などを塗布して室内への熱の出入りを防ぐリフォームのことです。
屋根は建物の最上部にあり、特に夏の日差しからの熱を受けやすい場所です。屋根の断熱リフォームを実施すれば、夏は外気からの熱を伝えづらくして冬に室内の温かい空気を外へ逃げにくくできます。
夏と冬にも快適な室温を維持しやすくなるからこそ、屋根の断熱リフォームは効果的なのです。ただし、混同しやすい次のような用語や断熱方法を確認しなければ、後悔しかねません。
上記の用語や断熱方法を詳しく知ることで、断熱リフォームの実施後に効果を得やすくなります。
断熱と遮熱の違い
屋根の断熱リフォームで誤解を招きやすいのが『断熱』と『遮熱』です。断熱とは熱を伝えづらくすることであり、遮熱は熱を伝えないことを指します。
つまり、屋根の断熱リフォームを行うと夏は室内へ熱を伝えづらく、冬は室内の温かい空気を外へ逃がしにくくすることが可能です。夏と冬を快適に過ごすなら、一般的には断熱リフォームをおすすめします。
ただし、高層の建物や日が当たりやすい立地のように日差しの影響が強すぎる場合には、遮熱リフォームの実施が効果的な場合もあります。
遮熱リフォームは夏の強烈な日差しからの熱を反射させて室内を涼しくできる一方で、冬は熱が室内へ伝わらないため寒さを感じることもあるのです。
立地や建物の高さにより、『断熱』と『遮熱』を使いわけることが大切になります。
屋根断熱・天井断熱・塗装断熱の違い
屋根の断熱対策を考えるうえで、次のように屋根断熱・天井断熱・塗装断熱の違いを理解することも重要です。
| 断熱対策の種類 | 断熱対策の実施場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 屋根断熱 | 屋根の内側または外側 | 屋根裏を有効活用できる |
| 天井断熱 | 屋根裏から天井板 | 屋根裏を活用できない |
| 塗料断熱 | 屋根 | 塗布面が汚れると効果を発揮しない |
屋根断熱では、既存の屋根材を活用するか、撤去するかを選択する必要があります。もし、既存の屋根材が重く経年劣化が見受けられるなら、撤去して新しいものに張り替えるのが賢明です。
軽量の屋根材に張り替えることで、断熱効果のみならず耐震性の向上も期待できます。既存の屋根材を活用するなら屋根材の下に断熱材を入れたり、断熱材入りの屋根材を既存の屋根材の上に被せることも可能です。
天井断熱は、屋根裏にもぐって作業できるスペースが確保できれば、比較的実施しやすい断熱リフォームです。屋根裏と天井版の間にすき間がそれほどなければ、天井をはがし断熱材を入れます。
天井に断熱材を入れたのち天井の張り替えが必須であるため、費用がかさむことを念頭におきましょう。
塗料断熱で使用する断熱材入りの塗料は、外壁などに塗布する塗料よりも高額です。加えて、足場を組むことが必須であり外に洗濯物が干せないことや、足場撤去までは室内が暗いことを考慮しなければなりません。
とはいえ、屋根断熱や天井断熱と比べると大きな音が出づらい断熱方法であるため、近隣住宅へそれほど迷惑をかけずに実施できます。
上記の表より実施場所や特徴を比較して、適した断熱対策を選択するのが賢明です。
屋根の断熱リフォームを実施するメリット
ここからは、屋根の断熱リフォームを実施するメリットを、3つにまとめて紹介します。
屋根裏空間を有効活用できる
屋根裏空間を有効活用できることは、屋根の断熱リフォームを実施するメリットの1つです。屋根の断熱リフォームは傾斜に沿い断熱材を入れるため、屋根裏の空間を書斎や収納などに利用できます。
また、屋根に断熱材を入れると、室内外へ熱を伝えづらくすることが可能です。夏は涼しく冬は温かいことから、他の部屋と同様に屋根裏も快適な環境を作れます。
屋根裏は多少天井が低いものの、空間として利用できればさまざまな活用法があり便利です。
開放的な室内を実現できる
開放的な空間を実現できることも、屋根の断熱リフォームを実施するメリットの1つです。屋根の断熱リフォームを行うと、屋根裏空間を有効活用する以外にも吹き抜けやロフトを作れます。
たとえ、それほど敷地面積が広くなくても、吹き抜けを作り天井を高くすることで開放的な空間を実現できるのです。加えて、天井が高ければロフトの設置もできます。
天井の高い空間は、住まいに明るさや広さも演出することができます。快適な空間を作り出しやすいため、屋根の断熱リフォームは有効的です。
光熱費を節約できる
屋根の断熱リフォームを実施するメリットには、光熱費を節約できることも挙げられます。前述したとおり、屋根の断熱リフォームを実施すると、夏や冬も快適な室温を維持しやすくなります。
室温が快適であれば冷暖房を使う頻度は下がり、光熱費の節約につながるのです。特に、夏の強い日差しからの熱を室内に伝えづらくするため、屋根の断熱リフォームを実施すると冷房を使う時期に節電効果がでやすくなります。
光熱費の節約ができれば、浮いたお金を別の費用に当てられて生活が充実するでしょう。
屋根の断熱リフォームを実施するデメリット
ここからは、屋根の断熱リフォームを実施するデメリットを、3つにまとめて紹介します。
結露によるリスクがある
結露によるリスクがあることは、屋根の断熱リフォームを実施するデメリットの1つです。前述したとおり、断熱材を入れると熱を伝えづらくなります。
特に、真夏では外気温と冷房の効いた室内での温度差で結露を生じやすくなるのです。せっかく屋根の断熱リフォームをしても、結露により断熱材が劣化しては十分な効果が得られません。
なかでも、屋根の断熱材は目視で確認する機会はなく、劣化や腐食に気が付きづらい側面があります。そのため、屋根裏に通気層や通気口といった換気システムを設置するといった対策が必要です、
断熱材によって高額になる
断熱材によって高額になることも、屋根の断熱リフォームを実施するデメリットの1つです。断熱材には種類があり、価格帯にも幅があります。
屋根の断熱材の費用は、具体的には4000〜8000円/㎡が相場です。加えて、屋根は面積が広いため、断熱材の種類次第では費用が高額になります。
可能な限り費用をおさえて屋根の断熱リフォームを実施するなら、リフォーム業者への相談が欠かせません。費用面のみを気にして自己判断で屋根の断熱リフォームをすると、十分な効果が得られない可能性があります。
工期が長くなりやすい
屋根の断熱リフォームを実施するデメリットには、工期が長くなりやすいことも挙げられます。前述したとおり、屋根の断熱リフォームは施工面積が広く、工期が長い傾向にあります。
具体的には、屋根の断熱リフォームでは断熱材を入れる場合でも3〜10日程かかります。また、屋根に劣化があれば張り替えを行うこともあり、工期が1か月ほどかかる場合もあるのです。
屋根の状況次第では工期が長く、足場を組むなど住環境が変わりストレスを感じる可能性があります。
屋根の断熱リフォームの施工方法と費用相場
ここからは、屋根の断熱リフォームの施工方法を、費用相場を交えて紹介します。
屋根に断熱塗装を塗る
屋根に断熱塗料を塗る方法の詳細と費用相場は、次のとおりです。
| 施工の詳細 | 費用相場 |
|---|---|
| 足場を組み屋根に断熱効果のある塗料を塗布する | 約100万円 |
足場の組みやすさや屋根の形状により、費用が多少高額になることもあります。断熱塗料は、一般的な塗料と比べて高価であるものの、耐用年数が15年程度と長いことが特徴です。
また、断熱塗料の色でも断熱効果に違いが現れます。暗い色は熱を吸収しやすいため、可能な限り淡い色を選ぶのが賢明です。
新しい屋根に張り替える
新しい屋根に張り替える方法の詳細と費用相場は、次のとおりです。
| 施工の詳細 | 費用相場 |
|---|---|
| 既存屋根を撤去して下地で補修し、新しい屋根を張る | 約200万円 |
新しい屋根に張り替える方法は、選ぶ屋根材によって多少費用が増減することもあります。また、屋根の張り替えであることから、既存屋根の処分費用や工期が長くなり、費用がかさむ傾向にあることに注意が必要です。
屋根を選ぶ際には、断熱材入りの軽量屋根にすると、断熱効果に加えて耐震性向上も期待できます。耐震性にも不安を抱える場合には、リフォーム業者と相談し屋根材を選ぶことが賢明です。
既存屋根の上に新しい屋根をかぶせる
既存屋根の上に新しい屋根をかぶせる方法の詳細と費用相場は、次のとおりです。
| 施工の詳細 | 費用相場 |
|---|---|
| 既存屋根の上に防水シートを敷き新しい屋根をかぶせる | 約150万円 |
既存屋根の上に新しい屋根をかぶせる方法は、既存屋根の撤去や処分がない分、費用をおさえられます。ただし、屋根が二重になるため、新しい屋根材は軽量のものがおすすめです。
屋根が重いと建物の重心が高くなり、地震の揺れを伝えやすくします。新しい屋根材に張り替えるよりも費用をおさえられるものの、耐震性にも配慮が必要です。
屋根の裏側に断熱材を充填する
屋根の裏側に断熱材を充填する方法の詳細と費用相場は、次のとおりです。
| 施工の詳細 | 費用相場 |
|---|---|
| ・綿状の断熱材を敷き詰める方法 ・発泡プラスチック系の断熱材を機械で吹き付ける方法 | 約50万円 |
屋根の裏側に断熱材を充填する方法は、選ぶ断熱材の種類や屋根の面積次第で費用が大きく変わります。仮に既存の断熱材があれば、撤去したのちに新しい断熱材を充填させることも可能です。
もちろん、既存の断熱材に重ねて新しいものを充填することもできます。ただし、方法によって費用が異なるため、予算を考慮して経験豊富なリフォーム業者に相談することをおすすめします。
屋根の断熱リフォームの口コミ・評判
ここからは、屋根の断熱リフォームの口コミ・評判を紹介します。
ワイリフォーム家
屋根塗装のシリコン遮熱塗料が予想以上に温度を下げてくれたので（測定してない触った感じ）
天井断熱マシていっその事
ワイの自宅を超えてしまおうと考えている
夏快適にしたいねん
引用：X
今朝は冷え込みました
流石に千葉でも氷点下
でもリフォームで外壁や屋根に断熱材が入った効果か、室内は去年より快適です
引用：X
屋根の断熱リフォームを実施すると、夏と冬を快適に過ごせると感じる方もいます。夏は室内でも熱中症のリスクがあり、冬はヒートショックを起こす可能性があります。
健康的に暮らすためにも、実施者の口コミや評判を参考に屋根の断熱リフォームを検討するといいでしょう。
屋根の断熱リフォームを実施する際の注意点
ここからは、屋根の断熱リフォームを実施する際の注意点を、3つにまとめて解説します。
屋根裏に入れないと工事ができない
屋根裏に入れないと工事ができないことは、屋根の断熱リフォームを実施する際の注意点の1つです。屋根裏に断熱材を入れる場合には、屋根裏にスペースがなければ施工できません。
加えて、特に夏では屋根裏の温度が60℃まで上がることもあり、時期次第では工事を受け付けていないこともあります。
まずは、リフォーム業者に屋根裏に断熱材の充填が可能なのか確認してもらいましょう。そのうえでリフォーム時期を業者と相談して決めるのが賢明です。
立地状況によりできない工法がある
立地状況によりできない工法があることも、屋根の断熱リフォームを実施する際の注意点の1つです。屋根の張り替えや断熱材の充填で、足場や専用機械が必要なこともあります。
住宅に足場が組みづらいことや専用機械を置くスペースがなければ、屋根の断熱リフォームを実施できない場合があるのです。
希望する施工方法で屋根の断熱リフォームができなければ、リフォーム業者に代替案を提案してもらいましょう。代替案のメリット・デメリットに加えて費用面も考慮して、実施すべきかを判断することが重要です。
実績豊富なリフォーム業者に依頼する
実績豊富なリフォーム業者に依頼することも、屋根の断熱リフォームを実施する際に注意しておくべきことです。なぜなら、断熱リフォームには高い施工技術が必要であり、会社選びを慎重に行わないと施工不良のリスクがあるためです。
実績が豊富なリフォーム業者であれば、屋根の断熱リフォームに知見とノウハウがあります。十分な効果を得られる屋根の断熱リフォームを提案したり、合わせてすべきリフォームをアドバイスしてくれることもあるのです。
安心で安全な暮らしができるように、屋根の断熱リフォームを熟知した業者に依頼することをおすすめします。
屋根の断熱リフォームならリノベーションハイムにご相談ください
屋根の断熱リフォームを検討中なら、リノベーションハイムにおまかせください。
リノベーションハイムは、リフォーム実績が50年以上ある会社です。お客様の要望を聞き、予算内で実施できる屋根の断熱リフォームの提案を行います。
加えて、施工後もサポート体制が充実しています。定期的に担当者が施工部分を点検・確認して、万が一不具合があれば保証内容に基づき対応を怠りません。
リノベーションハイムなら、安心で安全な屋根の断熱リフォームが可能なため、ぜひお問い合わせください。
まとめ
本記事では、屋根の断熱リフォームについて解説しました。屋根の断熱リフォームを実施すると、暑い夏と寒い冬でも室内を快適な温度に保ちやすくなります。
夏場に心配される熱中症や冬に起きやすいヒートショックのリスクを下げて、健康的な生活を送るためにも屋根の断熱リフォームは重要です。
とはいえ、屋根の断熱リフォームは断熱材にすき間が生じたり、適切な屋根材を選ばなければ十分な効果が得られません。断熱効果を実感しやすくするには、実績が豊富なリフォーム業者を選ぶことが賢明です。
屋根の断熱リフォームを検討するなら、ぜひリノベーションハイムへご相談ください。本記事があなたのお役に立てることを願っております。
