中古住宅の断熱リフォームは必要?リフォームの種類や費用などについても解説

「中古住宅のリフォームで断熱性能は上げられるの?」
「中古住宅のリフォームで断熱性能を上げるにはいくらかかる?」

中古住宅は築年数が経っていることが多く、断熱性能が劣化している恐れがあります。断熱性能が劣化すると、冷暖房機器の効きが悪くなったり、結露やカビが発生しやすくなるというデメリットがあります。

中古住宅で安全かつ快適な暮らしを実現するには、断熱性能を向上させることが重要です。断熱リフォームを行うと、室内の温度を快適に保ったり、省エネ効果が期待できます。

また、住み始めた後のランニングコストを抑えられます。とはいえ、気になるのは断熱リフォームにかかる費用でしょう。

そこで本記事では、中古住宅の断熱リフォームの種類や費用相場、効果などについて詳しく解説していきます。中古住宅を断熱リフォームする際の参考にしてみてください。

目次

中古住宅の断熱リフォームが必要な理由

中古住宅の断熱リフォームとは、既存の中古住宅の断熱性能を向上させるためのリフォームのことです。築年数が経っている中古住宅は、新築住宅と比べて断熱性能が劣っています。

雨漏りや風などで劣化が進んでいたり、壁内などの断熱材が水分を含んでいる場合には性能はかなり低下しているため注意が必要です。断熱リフォームをすることで、現代の水準と同等の断熱性能が実現できます。

他にも、年中快適な住まいにでき、冷暖房費を節約することも可能です。そのため、新築住宅でない場合、断熱性能を向上させるリフォームを検討することが大切です。

【部分別】断熱リフォームの施工内容と費用相場

断熱リフォームには、たくさん種類があります。ここでは、断熱リフォームの種類と施工内容について解説していきます。

あわせて、費用相場も紹介するので、これから断熱リフォームする際の参考にしてみてください。

窓の断熱リフォーム

断熱リフォームの中でも手軽にでき、高い効果を見込めるのが窓の断熱リフォームです。住まいの中で最も熱が逃げやすいのは窓(開口部)です。断熱性能が低い住宅では、冷暖房の効きが悪くなってしまいます。

窓の断熱性を上げる方法には、単板ガラスを複層ガラスに交換する方法と、内窓を設置する方法があります。どちらもガラスの間に空気層を設け、断熱効果を高めるものです。結露を防止する効果も期待できます。

また、内窓の設置は結露対策や防音対策にも最適です。窓の断熱リフォームの費用相場と工期の目安は以下の通りです。

項目費用相場工期
窓(インナーサッシの設置)8~15万円1~2日
樹脂製サッシへの交換10~15万円1~2日
窓ガラスの交換5~15万円1~2日

窓ガラスを断熱性の高い素材にするとより効果が期待できます。窓ガラスは種類によって費用が異なるため、予算を調整しながら取り入れましょう。

天井の断熱リフォーム

天井から夏は厚さを、冬は寒さや冷たい風を感じている場合は、天井の断熱リフォームを行うのもおすすめです。天井の断熱リフォームの一般的な方法は、以下の2種類があります。

  • 敷き込み方法:断熱材を天井の骨組みの間に敷く方法
  • 吹き込み方法:綿状の断熱材を吹き込んでいく方法

吹き込み工法は、梁などの障害物が多い天井でも取り入れやすく、よく使用されています。天井の断熱リフォームの費用相場と工期の目安は以下の通りです。

項目費用相場工期
天井4~8千円/㎡2~4日

天井裏に人が入れたり、人が入っても十分な強度がある場合は、天井材を剥がさず施工することが可能です。しかし、天井を外さないと工事できない場合は、リフォーム費用が20万円以上高くなることも多いため注意しましょう。

見積もりの際にリフォーム会社に確認しておくのが賢明です。

床下の断熱リフォーム

床下の断熱リフォームは、畳やフローリングなど足元の冷えが気になる方におすすめです。戸建ての床下を断熱リフォームする場合、床材を剥がさず、床の裏から断熱材を入れられるケースがほとんどです。

また、床材自体が劣化している場合には、同時に張り替え工事も依頼できます。床下のリフォーム費用と工期の目安は以下の通りです。

項目費用相場工期
床下から断熱材を設置する10~30万円~2日
床の上を剥がし、断熱材を設置する70~110万円3~6日

床下をリフォームする際は、床暖房の設置と合わせて行うもの1つの方法です。

外壁・屋根の断熱塗装リフォーム

壁や屋根の断熱リフォームは、以下2種類あります。

  • 内側に断熱材を敷き詰める方法
  • 外側の壁に断熱塗料を塗る、または骨組みの間に断熱材を貼って施工する方法

工法や施工面積によって変わりますが、壁や屋根を断熱リフォームした場合の費用相場と工期の目安は以下の通りです。

項目費用相場工期
外壁2~4.5千円/㎡1~4週間
屋根3~6千円/㎡1~4週間

内側に断熱材を敷き詰める場合、一度既存の壁を剥がしてから施工していきます。壁の解体・補修・下地張り・仕上げ材の施工も行うため、リフォーム費用は1万円前後/㎡が目安です。

外側からリフォームする場合、天候によって工期が左右されます。そのため、リフォーム会社に目安の期間を聞いておくと良いでしょう。

断熱リフォームの効果

断熱性能を高めることで、室内の空気が外に逃げにくくなり、以下のような効果が得られます。

  • 冷暖房効率が良くなる
  • どの部屋も温度差がなく快適に過ごせる
  • ヒートショックや熱中症の予防
  • 結露やカビの発生予防
  • 地球環境に優しい

断熱リフォームを行うと、室内の暖気が家の外へ逃げることを防ぎ、夏は暑い外気が室内に入るのを防ぐことができます。つまり、暖気や冷気が室内外へ漏れにくくなるため、冷暖房効率が上がったり、家の中の寒暖差がなくなるということです。

室内外の極端な温度差がなくなると、カビや結露対策にもつながります。リフォーム内容によっては防音効果や耐震性の向上も期待できます。断熱性能を向上させるためには、以下3つの性能も考慮することが大切です。

  • 気密性
  • 遮熱性
  • 換気性

これらも考慮しながらリフォームプランを立てるのは難しいため、リフォーム会社に要望と予算を伝えて一緒に考えてもらいましょう。

中古住宅の断熱リフォームで利用できる制度

中古住宅の断熱リフォームで利用できる制度には以下のようなものがあります。

スクロールできます
制度内容補助額
先進的窓リノベ事業窓の高断熱化を促進するため、改修にかかる費用の一部を補助上限:200万円/戸
・ガラス交換:5千~5万円/枚
・内窓の設置:2~11万円/箇所
・外窓の設置
→カバー工法:4万~26万円/箇所
→はつり工法:4万~26万円/箇所
・玄関ドア交換
→カバー工法:4万~26万円/箇所
→はつり工法:4万~26万円/箇所
こどもエコ住まい支援事業住宅の省エネ改修などに対して省エネ投資の支援上限:20万円/戸
・玄関ドアの交換:3万~5万円/箇所
・内窓の設置、交換:1万~4万円/箇所
・外窓の交換:1~4万円/箇所
・窓ガラスの交換:3千~2万円/枚
・外壁、屋根、天井:5~8万円/戸
・屋根、天井:2~3万円/戸
・床:3~5万円/戸
既存住宅における断熱リフォーム支援事業高断熱建材を使用した断熱改修・戸建て住宅:120万円/戸を上限とし、対象費用の1/3以内を補助
・集合住宅:15or20万円/戸を上限とし、対象費用の1/3以内を補助
次世代省エネ建材の実証支援事業次世代省エネ建材を使用した断熱改修最大400万円
長期優良住宅化リフォーム推進事業既存住宅の長期寿命化など200万円~最大250万円
地方自治体独自の補助金・助成金制度住んでいる自治体によって異なる

上記で紹介した補助制度の中には、予算が無くなり次第、期限を待たずに受付が終了となってしまう制度もあります。また、条件が定められているものもあるため注意が必要です。利用する際は早めに申請しておきましょう。

中古住宅の断熱リフォームはリノベーションハイムにおまかせください

中古住宅を断熱リフォームするなら、リノベーションハイムにおまかせください。リノベーションハイムは豊富なリフォーム実績があり、断熱リフォームも数多く手掛けています。

リフォームに関する豊富な知識と過去の経験から、要望や予算に沿ったリフォームプランを提案し、満足度の高いリフォームが実現可能です。また、お得にリフォームするための補助金制度や減税制度など、利用できる制度に関しても丁寧にお伝えしています。

現在、無料相談も実施しているので、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

本記事では、中古住宅の断熱リフォームが必要な理由やリフォームの種類、費用相場、効果などについて詳しく解説しました。断熱リフォームは、住み始めた後の快適性や光熱費に大きく関わります。

断熱リフォームをして後悔はしないため、上記で紹介した内容を参考にリフォームプランを立ててみてください。本記事があなたのお役に立てることを願っております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次