近年、自分好みにデザインできると、中古住宅のリフォームを検討している方が増えています。しかし、中古住宅のリフォームではどんな間取りにすると良いのか、どんな物件を選ぶと良いのかなど迷っている方もいるでしょう。
中古住宅のリフォームには決して安くない費用がかかるため、失敗したくないという方がほとんどのはず。
そこで本記事では、中古住宅のリフォームについて物件を選ぶポイントや失敗しないための注意点を解説していきます。あわせて、中古住宅のリフォームの施工事例も紹介するので、中古住宅をリフォームする際の参考にしてみてください。
中古住宅リフォームの施工事例5選
さっそく、中古住宅をリフォームした事例を以下5つピックアップし、紹介します。
下記で画像とともに紹介していくので、これから中古住宅のリフォームを検討している方は参考にしてみてください。
①【東京都・1,400万円】
こちらは白を基調としたシンプルモダンの大空間が魅力の住まいです。リフォームでは3部屋+廊下だった空間を、一続きのLDKにすることが目的で行われました。
お子様たちとコミュニケーションをとりながら家事ができる環境づくりや掃除しやすい工夫などがポイントです。
②【東京都・1,862万円】
こちらは耐震・断熱性を向上し、長く安心して住める住宅へリフォームした事例です。趣味の畑を楽しめる間取りや動線も実現されています。
他にも、老朽化した設備や薄暗い水回りが一新されています。
③【東京都・2,450万円】
こちらは親世帯と子世帯をゆるやかにつなぐ、斬新な螺旋階段が特徴の事例です。インテリアテイストは世帯ごとの希望を存分に取り入れ、印象の違ったエリアになっています。
また、家族みんなで楽しめるシアタールームも完備され、ゆとりの空間が作られています。
④【埼玉県・2,450万円】
こちらは創造力を高める変化にとんだ空間構成が魅力的な事例です。エントランスホールは海外の邸宅を思わせるような華やかさがあり、天窓から降り注ぐ光が心地良く感じられます。
さりげなく置かれた絵画やストープは施主様のこだわりが詰まっています。自宅で仕事をすることが多いため、クリエイティブな空間を目指し、視覚が大切にされています。
余計なものを置かず、絵画や本が身近にあり、大きな家具や大判のタイルなどのインテリアが映える開放的な空間が魅力的です。
⑤【東京都・3,460万円】
こちらは、1年中快適に過ごすために、高気密・高断熱性能を最大限に高めたリフォームが行われています。断熱材の追加や窓を複層ガラスへ全交換、屋根に遮熱塗料、天井裏と床下を結ぶ通り道の設置や床暖房など、ありとあらゆる策が施されています。
また、水回りの位置や間取りそのものも大幅に変更し、機能性と美しさを兼ね揃えたバランスの良い住まいが実現しています。
中古住宅をリフォームする際の物件選びのポイント
ここでは、中古住宅をリフォームする際の物件選びのポイントを以下5つ紹介します。
下記で詳しく解説していくので、中古住宅を選ぶ際の参考にしてみてください。
①建物の構造・状態チェック
リフォームする中古住宅を選ぶ際は、内装や設備などの目に見える部分ではなく、基礎や柱、床下、天井裏などの構造部分をチェックしましょう。構造部分のチェックポイントは以下の通りです。
- 劣化状態やトラブルの有無
- シロアリなどの害虫被害の有無
- 地盤沈下の可能性
- 耐震性は十分か
- 断熱性や気密性など住宅性能に問題はないか
- 希望のリフォームに適している構造か
雨漏りや水漏れなどのトラブル、耐震性や断熱性などの住宅性能が十分でないと、補修や補強工事が必要です。補修や補強工事が必要になると、追加費用が発生します。
とくに1981年以前に建てられた中古住宅は、旧耐震基準で建てられている可能性が高い傾向にあります。耐震補強が必要になると、百万単位の費用が発生します。
そのため、内装や設備などの目に見える部分以外の状況もチェックしましょう。
②環境や規制をチェック
日当たりや風通し、湿気などの環境や法規制はリフォームで変更できません。そのため、昼や夜などの時間帯、晴れの日や雨の日などいろいろなシチュエーションで現地を確認しておくことが大切です。
環境や規制を確認する際は以下の点に着目してみてください。
- 空き家や廃屋が周辺にあるか
- ゴミ置き場がきれいに使われているか
- 抜け道に使われていないか
- 騒音問題はないか
- 日当たりや風通し、湿気の度合いはどうか
- 市街化調整区域や再建築不可など法規制の有無
確認する際は、建物や敷地だけを見るのではなく、近所やゴミ置き場、施設など視野を広げましょう。曜日や時間によって異なるため、一度ではなく何度か訪れて確認するのがおすすめです。
③制限がないかチェック
建物には、再建築不可物件やセットバックが必要な物件があります。このような制限がある物件は、住宅ローンが組めなかったり、金利が高くなる恐れがあるため注意が必要です。
再建築不可物件は、一度建物を取り壊すと新しく建物を建てられません。セットバックが必要な物件は、敷地に接する道路幅を4m以上確保する必要があるため土地が狭まります。
制限があると担保としての価値が低いと判断され、住宅ローンが組めなかったり、組めたとしても金利が高くなってしまいます。また、再建築不可物件の場合は、建築確認の不要な施工内容に限り工事可能です。
他にも、建ぺい率や容積率がオーバーしている場合も、住宅ローンが組めなかったり、増築が制限される場合があります。斜線制限がある物件も増築できない恐れがあるため、事前に確認しておきましょう。
④地盤調査や地盤改良されているか
土地を売る際に、地盤調査を行わなければいけないという義務はありません。しかし、最近は地盤調査を行い、地盤調査済みを売りにしている物件もあるため、確認しておきましょう。
また、近くに川があるなどの軟弱地盤に建てられている場合、建設時に地盤改良工事されている可能性が高いといえます。地盤調査や地盤改良が行われている土地は、不同沈下のリスクが最小限に抑えられるため、確認しておくと安心です。
⑤耐震性をチェック
地震大国である日本にとって、住宅の耐震性は重要項目です。耐震性を知る目安として建築時期が挙げられます。
1981年5月31日以前に建築確認を受けた住宅と、1981年6月1日以降に建築確認を受けた住宅では、建築基準法で定められている構造の耐震基準が大きく違うため要注意です。
現行の耐震基準に満たない場合は、耐震補強工事が必要となります。また、2005年にも建築基準法は改正されています。
新耐震基準をクリアしていても築18年を超える場合は、現行の耐震基準を満たす耐震性能を持ち合わせていない可能性が高く注意が必要です。築40年を超える旧耐震基準の中古住宅をリフォームする際は、耐震診断や耐震補強が行われているか確認しておきましょう。
中古住宅リフォームで失敗しないための3つのコツ
ここでは、中古住宅のリフォームで失敗しないためのポイントは以下3つです。
下記で詳しく解説していくので、中古住宅のリフォームで失敗しないために把握しておきましょう。
①余裕を持った資金計画を立てる
中古住宅のリフォームでは、設備がすぐに故障してしまった、目に見えない部分の劣化、腐食、シロアリ被害に遭っていたなどのトラブルが起きやすい傾向にあります。
上記のようなトラブルが起きると追加で費用が発生し、予算オーバーしてしまったということもよくあります。
そのため、中古住宅のリフォームでは、余裕を持った資金計画を立てておくことが大切です。そうすると、何かあっても予算内で対応でき、金銭面の負担を抑えられます。
②コンセントの位置や数を見直す
リフォームが完了し、住み始めた後に後悔しがちなのが、コンセントの位置や数です。生活で不便を感じてしまうと、それが積み重なりストレスが溜まってしまいます。
そのため、家電や携帯の充電などで利用することが多いリビングやキッチン、在宅ワークスペースなどは要注意です。
コンセントの位置や数を見直す際は、今住んでいる家で不便に感じていることや、追加であった方が便利な場所をイメージすると失敗しにくいでしょう。どの部屋でどんな用途で使うのかを考えながら、計画してみてください。
③建物状況調査を実施する
建物の構造は目に見えない部分なので、専門家に見てもらうのが最善の方法です。建物の性能や劣化具合などは、ホームインスペクション(建物状況調査)で確認できます。
ホームインスペクションとは、建築と不動産の知識を豊富に持つ第3者によって行われるものです。希望のリフォームができるか、どんな補修工事が必要なのかなどをアドバイスしてもらえます。
アドバイスをもらう際に補強工事のおおよその金額を聞き、予算に組み込んでおくと良いでしょう。費用は5〜10万円ほどかかりますが、リフォームが発生してからのトラブルに対するリスクを減らせるため、実施しておくことが賢明です。
リフォームはリノベーションハイムにおまかせください
リフォームするなら、リノベーションハイムにおまかせください。リノベーションハイムには、過去に豊富なリフォーム実績があり、中古住宅のリフォームも数多く手掛けています。
豊富なリフォーム実績があるため、要望や希望を予算内で実現するアイデアをたくさん提案してもらえるため、満足度が高くなっています。
現在、無料相談を実施しているので、中古住宅のリフォームを検討している方はぜひ一度お問い合わせください。
まとめ
本記事では、中古住宅のリフォームについて物件を選ぶポイントやリフォームで失敗しないためのコツなどを解説しました。中古住宅のリフォームは物件の状態を把握し、修繕箇所を把握してから設計していくことが大切です。
そうすることで、予算オーバーになるリスクを抑えられます。上記では、中古住宅リフォームの施工事例も紹介しています。
リフォームで後悔しないよう、事前に把握しておきましょう。本記事があなたのお役に立てることを願っております。