家族と住まいのものがたり

STORY03

イメージは大草原の小さな家

スクロール

家族の想いを消さないために、
外観や間取りなど、
これまでの佇まいに
こだわった家。

T様邸

■施工地/東京都
■家族構成/ご夫婦
■築年数/40年
■建物のタイプ/戸建住宅
■構造/木造軸組
■リフォーム箇所/1階全体、エクステリア
■工期/5カ月
■施工費用/2,200万円
リフォームのきっかけ

今まで大きな改修をしてこなかったため、床は痛み、設備も古いままのお宅でした。
普段マンションに住む下のお嬢様ご夫婦は、この家の冬の寒さも気になっており、
前々から手を入れる必要性を感じていたそうです。そんな折、
お父様が体調を崩され介護ベッドを入れる必要がでてきたため、リフォームは待ったなしの状態に。
お嬢様ご夫婦が将来同居することも視野にリフォームに着手されました。
リフォームへの想い

将来お一人になられても寂しくないようにと、
ご両親も同居ができる住まいにしたいとの想いからリフォームを決意。
建て替えという選択肢もあったそうですが、
海外で暮らす上のお嬢様ご夫婦が日本に帰って来たとき、
思い出が蘇る暮らしの雰囲気や、
家の佇まいを残しておきたいとリフォームを選択しました。
当社を選ばれた理由

知人からの紹介ということで、ご主人様から当社へご連絡をいただいたのが始まりでした。
お嬢様ご夫婦はお二人とも建築関係のお仕事に着かれており、
基本プランはご主人様が作成されました。
その考え方をベースに当社リフォームコーディネーターが、
素材や設備など詳細部分をご提案。
自分たちの想いをよく理解いただいた提案と、お褒めの言葉をいただけました。

リフォームの内容

建物の状況

築40年ということもあり、いろいろなところで老朽化が進んでいました。
ただ、住まいの佇まいは残したいという施主様の強い意向があったので、
耐震性や断熱性など現在の基準にあった機能を持たせることを第一に取り組む必要がありました。
また、生活動線と防犯面も考え、北側にあった玄関を南側に移すことが最重要課題として検討されました。
ご両親、お嬢様ご夫婦、みんなが使いやすい思い出の詰まった住まいが完成

およそ90坪ある敷地を見直すことから、リフォームは始まりました。
玄関位置を南面に移動するため、アプローチや駐車場の配置も見直しました。
以前から大切にしていた樹木や草花のほとんどは移植でき、
さらに家庭菜園を設けたため、外に出る楽しみが増えたとおっしゃっています。
建物はサッシを入れ替えることで断熱性や遮音性を高めた、
静かで暖かな暮らしが送れるようになったそうです。
今までの佇まいは残しながら、
ご家族それぞれの想いや使い勝手の工夫を取り入れた新しい住まいへと変貌しました。
片流れ屋根の山小屋風の佇まいはそのまま活かす

米国のテレビドラマ「大草原の小さな家」をイメージして建てられたT様邸。
緑の多い環境の中で、山小屋風の佇まいが似合っています。
この家に対するご家族の想いは深く、玄関を移動させるという大改修をおこないながら、
当時の雰囲気をそのまま残すことができました。
ファサード感を強調するために屋外照明にもこだわる
リフォームポイントは玄関位置を北側から南側へ移すこと

ご両親が共稼ぎだった頃、子どもが家の鍵を開けているところを見られないように、玄関を北側に設置。
今回のリフォームでは効率的な生活動線を確保するだけでなく、
防犯面での考え方も見直し、家の顔となるファサード感を強調しました。
元からあった樹木や草花もできる限り移植し、愛着のある庭に
LDKの延長線上で庭が楽しめるウッドデッキ
緑豊かな森を借景とした、ゆとりある玄関アプローチ
 床タイルも大判を使い、気品ある佇まいへ
玄関を開けたとき、道路からの眼隠しとなるレンガ塀
手摺を付け椅子を置くことで、外に出やすくなる玄関
太陽の光を取り込む南側に面したLDK

リビングとダイニングキッチンを南側に配し、自然の光を取り入れる住まいに。
断熱性、遮音性にすぐれたサッシに取替え、床暖房も完備して快適性を追求しました。
「料理する」「食事する」「くつろぐ」というスムーズな動線を確保することで家事負担も軽減しています。
天井の梁、収納棚はリフォーム前のイメージを再現
シンクを南面に配したのはお嬢様のこだわり

楽しく洗い物ができるよう、庭や人通りが見える南側にシンクを配置。
外を眺める窓は大きく取り、家事をしながら季節の移ろいや木々の成長を観察されているそうです。
奥行の浅い備え付けの収納は、食器の片付けに便利
段差を手摺で解消
トイレを2カ所設けることでリハビリ機能も確保


お父様の部屋とリビングを結ぶ動線には3段の階段が存在。
この負担を最小限に抑えるために手摺を設置し、ムリのない生活動線を確保しました。
普段はリビング側のトイレを利用することで、お父様のリハビリにもなっているようです。
お父様の部屋から階段を昇ったところに位置するサニタリースペース。
階段に手摺を設け、お父様のリハビリにも活用。

お父様の部屋の隣に位置するサニタリースペース。
トイレは自立支援型のタイプを採用。

リフォームを終えて

玄関位置を変えるという大改修ながら、これまで過ごしてきた住まいの佇まいをキチンと残すことができたリフォームだと思います。
外への動線がスムーズになった分、お母様は庭に出るのが楽しみになったご様子。新たに家庭菜園も始められました。
将来の同居を視野に置きつつおこなったリフォームでしたので、お嬢様ご夫婦の意見も反映され、
新たな暮らしに期待できるとのお声もいただきました。
リフォームコーディネーターより

施主様は、当初からしっかりとしたプランをお持ちだったため、そこにどのような提案を入れられるかが私たちの課題でした。
また、敷地全体を見直す必要もあったため、エクステリア担当者も大きな役割を担いました。

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