二世帯住宅の2階から1階へ居を移したWさんご夫婦。平屋への建て替えも考えたが、構造のしっかりした建物だとわかりリフォームして住み継ぐことに。理想はLDKと寝室というシンプルな間取り。加えて、安心して住み続けるための性能向上と、老朽化した設備や薄暗い水回りの一新を目指すことに。
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東京都:W様邸
■家族構成:夫婦
■築年数:28年
■建物タイプ:一戸建て
■間取り:[ Before ] 1LDK → [ After ] 1LDK
■リフォーム箇所:リビング・ダイニング、キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面所、収納、寝室、玄関、廊下 工期 2ヶ月
■施工費用:1,862万円
リビング・ダイニング
インテリアはキッチンの赤が映えるよう全体をコーディネート。2階に住んでいた時はキッチンが広すぎて動線が不便だったが、新しいキッチンは収納との距離も近く動きがとてもスムーズ。また段差をなくして床全体がフラットなため「掃除が本当に楽」だそう。
リビング側の大きな窓からは畑のある景色を楽しめるよう、4枚建てだったサッシを大きな2枚建ての複層ガラスサッシに変更。窓枠が視界の邪魔をすることなく開放感を味わえるうえ、断熱性能も高まった。ダウンライトの照明計画も開放感アップのこだわり。
玄関
ゆとりある広さの玄関。入って正面の壁には画家であるご親戚から譲り受けた大切な作品を飾れるよう壁に補強を施している。靴箱の上にも季節ごとの設えをしたり、小作品を飾ったり。シンプルなインテリアが作品を引き立たせてくれる。
玄関から直接入れるシューズクローゼットは、コートやスーツケースまでたっぷり収納。以前の納戶と洗面の位置を入れ替え、玄関から直接入れるウォークインのシューズクロークを新設。靴はもちろん、上着やスーツケース、お水やお酒のストックもたっぷりと収納可能。さらにLDKからの動線上にオープンの可動棚を造作。物が見やすく取り出しやすいうえ、LDKからは見えないのですっきりした空間をキープできます。
収納
寝室への動線上にオープンな可動棚を造作。日常的に使うものがすぐに取り出せるので便利。扉をはさんでLDK側にある収納には仏壇を設置。昔からの仏壇をコンパクトなものに変えインテリアにもなじむようにした。普段はロールスクリーンで目隠し。
浴室
耐震補強や断熱工事を行い住宅性能を向上。水回りの設備も一新し快適・安心な住まいに。一時は平屋への建て替えも考えたというWさん。しかし調査をしてみると構造自体はしっかりしたものであることがわかり、リフォームへ切り替えた。しかし、耐震性や断熱性が不足していたことから、耐震補強、床下断熱工事、サッシ 交換を行い住宅性能を向上。水回りの設備も一新し、将来も⻑く快適に過ごせる環境を実現した。
トイレ
ゆとりある広さのトイレは、収納つきの手洗いキャビネットを設置。棚上にも小さな絵を飾って楽しんでいる。洗面や浴室の設備も一新し、薄暗い印象だった水回りも明るい雰囲気に。なかでも広々としたお風呂がWさんの一番のお気に入りだそう。
Before
二世帯住宅の2階は手狭なうえ、ご家族の暮らしと間取りがあっていなかった。
もともと二世帯住宅の2階に、家族4人でお住いでしたが、お子さまも成⻑され手狭に感じていました。
また、キッチン、ダイニング、リビングがそれぞれ離れていたため、行き来が面倒なうえ、家族が⼀緒に過ごせる時間も少なかったそうです。将来の生活を考えると、階段の上り下りが負担になりそうなことも気がかりでした。
After
今の家を最大限に生かす間取りと動線を検討。3Dパースでイメージして頂きました。
1階へ生活の場を移すことが目的でした。当初のご要望では、LDKの位置は変えずに増築して広く、和室は洋室にして寝室やセカンドリビングとして使うイメージをお持ちでした。ですが、実際にお住いを拝見してみると、大きな和室の続き間がとても環境のよい位置にありましたので、当初のお話とはガラリと異なる、和室部分を広いLDKとするプランを提案させていただきました。設計上で考慮したのは、開放感を出しながらも構造的に弱くならないようにすること。また、お体が不自由なご主人さまが快適に過ごせるよう動線にも気を配りました。