匠の技が今も生きる、 新しい家の佇まい。

匠の技が今も生きる、
新しい家の佇まい。

O様邸は、宮大工が建てたご両親自慢のお住まいでしたが、40年という時間によって傷みが目立ち、耐震性という面でも不安を覚えるものでした。そこで、まずは耐震診断を行い、どのような建物補強が必要かを判断。加えて断熱性能など住性能の向上も図れるリフォーム計画を立てました。
間取り的には凝った造りの建具や和室の設えなどは活かしつつ、水回りとLDKを一新。奥様の介護経験を踏まえ、トイレと洗面の動線や段差の解消など、老後を考えた暮らしやすさを重視しました。その上で、ご家族のこれからの暮らしを支える最新の設備や効率的な動線をご提案させていただきました。
和の素材を活かしつつ、ダークな色調に塗り替えたアジアンテイストの空間はお友達にも好評のようです。

O様邸
■施工地/東京都 ■家族構成/ご夫婦、お子様3人、愛猫3匹 ■築年数/40年 ■建物のタイプ/戸建住宅 
■構造/木造軸組 ■工期/3カ月 ■施工費用/2,416万円
雑誌『SUUMOリフォーム』2014年5月発売号掲載

間取り

和室

竹をデザインしたガラス建具や障子の組子は再利用しながらも、塗装を行うことで全く違う雰囲気の和室に生まれ変わりました。

《Before》

板の間

元々の家の趣を極力活かしてノスタルジックな空間に。

トイレ

広々としたトイレはアクセントクロスで居室のような雰囲気を演出。

《Before》

奥様の介護経験を活かし、廊下と洗面室の2方向から出入りできるようにプランニング。

プライベートスペース

奥様のプライベートスペースには、元の床の間を活かしてベッドを配置。
天井のよしずや桜材皮付丸太も再利用です。
右手前の建具はO様がアンティークショップで一目ぼれしたものを加工して取付けました。

玄関

全体をダーク調に再塗装し、格調高い玄関に仕上げました。

LDK

細かく分かれた納戸や和室をひとつながりにしたLDK。
どことなく懐かしいアジアンな雰囲気を醸し出しています。

《Before》

天井高の違いが空間に変化を。
白い天井にダークブラウンの廻り縁が映えています。

キッチン脇には奥様にうれしい壁面収納とワークスペースを。

書斎

LDK上部の納戸がご主人様の書斎に変身。
スクリーンの裏側は小屋裏収納の入り口になっています。

《Before》

施主様から一言

心配だった地震に対しても耐震工事で安心を得ることができました。
その上で以前から温めていたアイデアやイメージを具体的なプランに落としこんでいただけたので、とても満足のいくリフォームになりました。