親世帯と子世帯をゆるやかにつなぐ、斬新ならせん階段。
現在お住まいになっている3階建住宅に外階段を設け、1階を親世帯、2・3階を子世帯が使ってはどうかとお考えだったA様。しかし、法律面や税金面なども充分に検討した結果、玄関内の吹き抜けにらせん階段を設ける斬新なアイデアを採用されました。
そのため、生活時間帯が異なっても玄関周りで気を使わない工夫が必要でしたが、元からある内階段をそのまま活かすことで、世帯間の移動をラクなものにしました。
インテリアテイストは世帯ごとの希望を存分に取り入れ、それぞれ印象の違ったエリアに。それでいて、ご家族みんなで楽しめるシアタールームも完備されたゆとりの空間が完成しました。
元々来客の多いご家庭ですが、広く明るいタイル貼りの玄関とらせん階段に、みなさん目を見張るそうです。
リフォーム・リノベーション事例概要
A様邸
■施工地/東京都
■家族構成/ご夫婦、お母様、ご長女夫婦
■築年数/40年
■建物のタイプ/戸建住宅
■構造/重量鉄骨造
■工期/3カ月
■施工費用/2,450万円
■雑誌『SUUMOリフォーム』2014年1月発売号掲載
もともとは、ゆとりある3階建ての間取りを、二世帯がより暮らしやすくリフォームしたい。もともと、ご両親とA様ご家族がお住まいで、間取りにもゆとりのあった。しかし、キッチンが1階にしかなく、玄関もひとつだったことから、⻑⼥夫婦との同居を機に、二世帯がより気兼ねなく暮らしやすい家にしたいと、1階を親世帯、2・3階を子世帯にゾーニングした二世帯住宅にすることにしました。
法律や税金面を考慮し、玄関ホールにらせん階段を設けふたつの玄関を分ける提案二世帯住宅にするにあたって、外階段を設けることを希望されていましたが、法律の観点から、玄関ホールに2階の玄関に続くらせん階段を設けるプランを提案。来客も多いというA様邸の顔である玄関ホールをデザインの基軸に、使い勝手との両立に気を配りました。天井の高いA様邸でしたので、空間の広がりを感じられる間取りを心がけ、天井高をいかしたライティングや素材の提案は、喜んでいただけたと思います。
リフォーム事例のビフォーアフター
玄関
扉を開けた瞬間、天井が高く広々とした玄関にらせん階段が印象的なAさん邸。来客も多いというAさん邸の顔に相応しい、優美な空間だ。
もともとの吹き抜けをいかして階段を設け、2階の玄関へとつなぐアイデアも要望に見事マッチした。
【子世帯】らせん階段を昇った2階の玄関。大きな窓からの光で、屋内とは思えないほど明るく開放的。容量たっぷりの玄関収納も便利
After
リビング・ダイニング
【親世帯】白を基調にした1階のダイニングキッチン。アイランドタイプにしたことで回遊できる動線になり効率的に。
キッチンは以前、高さがあわず使いづらかったが、夫人にぴったりのものを選んで家事も楽になったそう。ガラスブロック窓がデザイン性と明るさを高めている
After
キッチン・システムキッチン
【子世帯】らせん階段の目の前のキッチンは、家族を見送ったり出迎えたりコミュニケーションの場
After
洋室
【子世帯】大型のスクリーンを設置して、シアタールームに。焼杉板を思わせるクロスがおしゃれ
After